「青ペンは暗記しやすい」は嘘?本当に効果が出る人とやり方を解説

キツネさん

青ペンで勉強すると、暗記しやすいって聞いたんですが…本当ですか?
色を変えるだけで暗記できるなら、ぜひやってみたいんですが。

青ペン記憶術は、効果があるかどうかはさておき、手軽なので一度はその効果を試してみたくなる学習法ですよね。

本記事では、青ペン暗記法の科学的な根拠や向いている人の特徴、具体的なやり方を徹底的に解説します。

「青ペン勉強法ってどうなの?」と気になっている学生や資格試験に挑む社会人にとって、効果や活用方法がわかります。

ぜひ最後まで読んで、日々の学習に取り入れてみてください。

本記事を読めば、迷いなく取り組めるようになります。

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講師プロフィール

日本一の記憶博士

吉永 賢一

偏差値93

東京大学理科3類合格

IQ180を持つメンサ会員

講師歴32年、元家庭教師で15,000人以上に指導

記憶力ギネス世界新記録保持者という業界随一の肩書を持つ記憶術講師

書籍出版や雑誌掲載多数!

なお、記憶力の上げ方については記憶力を上げる方法とは?|誰でもできる記憶向上テクニックを紹介の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

青ペン暗記法は嘘?論文から注意点を解説

「青ペン暗記法」は一部の受験生に人気の学習法ですが、すべての人に効果があるとは限りません。

心理学や教育学の研究をもとに、青ペン学習に関する注意点をわかりやすく解説します。

青ペン暗記法の注意点
  1. 全員に効果があるとは限らない
  2. 書くことが目的化しやすい
  3. 短期集中なら赤色に効果あり

それぞれ順番に解説します。

① 全員に効果があるとは限らない

青色にはリラックス効果があるとされ、「青ペン書きなぐり勉強法」が注目されていますが、記憶への影響には議論があります。

安田女子大学の研究(鈴川美彩・早稲田芽衣、指導教員:西村聡生)では、黒・赤・青の3色のボールペンで英単語を暗記させたところ、色による正答率に有意差は見られませんでした

つまり、「青ペンが記憶に残りやすい」という効果は科学的に裏付けられているとは言い難く、万人に当てはまるとは限らないのです。

とはいえ、青色にはリラックスを促す心理的な効果が期待されるため、緊張を和らげたい人や集中したい人にとっては、良い選択肢となる可能性もあります。

「合う合わない」があるため、自分に合っているかを見極めながら活用してみると良いでしょう。

参考:青色は記憶に残りやすいか|中国四国心理学会論文集第56巻

② 書くことが目的化しやすい

青ペン暗記法では「書くこと」自体に達成感が生まれるため、内容の理解が浅くなりがちです。

例えば、ノートに大量の文章を書き写して満足してしまい、内容の復習や要点整理をおろそかにするケースがあります。

このように“書く”作業が目的化すると、暗記の効率が下がってしまいます

『どの部分を覚えるか』『何のために書くのか』を意識することが重要です。

③ 短期集中なら赤色に効果あり

赤色は視覚的に強い刺激を与えるため、記憶の定着を助ける色とされています。

高津高校の研究(赤松丞・杉浦倖希・武田慎太郎)では、5色の文字列を覚える実験を行い、赤色がもっともワーキングメモリの強化に効果的だと示されました。

この結果から、短時間で集中して覚える場面では、赤色のペンを使うと記憶効率が上がる可能性があります。

一方、青色は心を落ち着かせ、集中力を高める効果があるとされ、長時間の学習や反復練習には有効といえるでしょう。

目的や学習のスタイルに応じて、色を使い分けることで、よりよい結果につながります。

参考:ワーキングメモリの強化を促すのは何色?~色と記憶の関係性~

青ペン暗記に効果がある人・ない人の違い

同じ青ペン暗記法でも、効果を実感できる人とそうでない人がいます。

その違いには、性格や学習スタイル、集中の仕方などが関係しています。

青ペンで集中できる人の特徴とは?

青ペンで効果を感じやすい人は、単調な作業に没頭できるタイプや、視覚的な記憶が強いタイプです。

青は心理的に落ち着きをもたらす色であり、その特性を活かせる人には集中力の持続や学習効率の向上が見込めます。

また、自分の手で文字を書くことで記憶を定着させる「運動記憶」を活用できる人にも適しています。

手書きが苦にならず、繰り返しの作業が得意な人には向いている方法といえるでしょう。

「効果がなかった」と感じる人の共通点

青ペン暗記法に取り組んでも「覚えられなかった」と感じる人は、そもそも手書きよりも音読や視覚教材に頼る傾向がある場合が多いです。

また、手を動かす作業に集中しすぎて内容が頭に入らない人や、淡い色に刺激を受けにくい人にも効果は薄くなります。

集中できる環境づくりが不十分なまま、方法だけ真似ても成果は出にくいといえるでしょう。

自分の学習スタイルを把握していないことが、失敗の原因になっている場合もあります。

青ペンが向いていない場合の代替策

青ペンが合わないと感じた場合は、色の影響よりも記憶法そのものを見直すことが効果的です。

たとえば、赤シートと暗記用マーカーを併用する方法や、音読・録音による聴覚刺激を利用する手法もあります。

また、短時間に集中して何度も繰り返す「スパイラル学習」や、アプリを活用したデジタル暗記も代替策となるでしょう。

自分の得意な感覚や習慣に合わせた方法を選ぶことで、より高い学習効果が期待できます。

関連記事 : 覚えやすい色は?暗記に効く青・赤・緑の使い分け&学習法

青ペン暗記法で期待できるメリット

青ペンを使った暗記法は、勉強に集中しやすくなり、記憶にも残りやすいと話題です。

心理的な効果や視覚的な刺激も得られるため、継続しやすい学習法として注目されています。

青ペン暗記法で期待できるメリット
  1. 集中力が高まりやすい
  2. 記憶に残りやすくなる
  3. 勉強のモチベが上がる
  4. 青色の視覚効果で冷静になれる
  5. 長時間の学習に向いている

それぞれ順番に解説します。

① 集中力が高まりやすい

青ペンは脳を落ち着かせる効果があり、視覚的にリラックスをもたらします。

そのため、気が散りやすい人や環境に左右されやすい人でも、集中状態を維持しやすい傾向があります。

とくに書く作業に集中力が必要な学習では、落ち着いた色合いが雑念を抑え、目の疲れを軽減する助けとなります。

結果として、長時間にわたって安定した学習が続けられる可能性が高いでしょう。

② 記憶に残りやすくなる

青ペンで文字を書く行為は、運動記憶と視覚記憶の両方を刺激します。

その結果、記憶の定着率が高まることが期待されます。

何度も書いて覚えることで、脳に深く情報が刻まれ、試験時にも思い出しやすくなるはずです。

視覚的にも印象が強く残るため、暗記の手助けになるでしょう。

③ 勉強のモチベが上がる

インクの減りが目に見えることで、学習の達成感を得られるようになります。

お気に入りのペンを使うことで勉強に対する心理的なハードルが下がり、前向きな気持ちで取り組めるようになる人も多いです。

「今日はここまで書いた」といった目標も立てやすく、学習習慣の定着にも役立つと考えられます。

ペンを使った学習には、自然とやる気が湧く仕組みがあるのです。

④ 青色の視覚効果で冷静になれる

青は心を落ち着かせる色とされ、心理的な安定をもたらす効果があります。

プレッシャーを感じやすい試験前の勉強でも、落ち着いた気持ちで学習を続けやすくなります。

こうした視覚効果によって、感情に左右されにくい状態が保たれることもあるでしょう。

焦らず冷静に取り組みたい人には、特におすすめの方法といえます。

⑤ 長時間の学習に向いている

青は刺激が少なく、目に優しい色といわれています。

そのため、長時間の学習でも疲れにくく、集中力が持続しやすいのが特長です。

夜間の勉強や静かな環境での作業でも、目や気持ちへの負担が少なくなります。

継続的に取り組む必要がある受験生などにとって、青ペンは心強い味方になるでしょう。

青ペン暗記法の具体的なやり方と応用方法

青ペンを使った暗記なら、「青ペン書きなぐり勉強法」が有名です。

青ペン書きなぐり勉強法とは?

「青ペン書きなぐり勉強法」は、早稲田塾創業者の相川秀希氏が提唱した学習法です。

その塾で提唱されて始まった勉強法です。

当時は青だけでなく、青・赤・緑の3色を使うよう指導していた時期もありました。

  • 青・・・記憶の色
  • 赤・・・弱点の色
  • 緑・・・気づきの色

色ごとに役割を決めてノートに書かせていましたが、後に青だけが注目されるようになりました。

① 青ペンでひたすら書きなぐる

方法はシンプルで、考えたことや見聞きした内容をすべて青ペンで書きなぐります。

書くときのポイント
  • 単語や文章、ちょっとした妄想でもなんでも書く
  • 先生の世間話も、全て書く
  • 暗記不要なものも、全て書く

あらゆる事柄を青ペンで書くことから、「青ペン書きなぐり勉強法」と名付けられました。

「全て書く」という目的があるので、全てを聞く必要が出てくるわけです。

② 重要語句だけ赤ペン→暗記シート化

先生が話す内容を書きなぐっていると、キーワード=何度も登場する語句が自然と耳にはいってきます

こうした語句を赤ペンで書いておけば、赤シートで隠して暗記できます。

これは記述問題の回答や要点の暗記にも応用可能です。

青ペンと赤ペンを用途で使い分けましょう

キツネさん

覚えるために書くというより、書いているうちに覚えるわけですね。

③ 暗記ノートを作る

青ペンに慣れてきたら、暗記ノートを併用するとさらに効率的です。

暗記ノートの作り方
  1. ノートに縦横2本の線を引き、3つのスペースに区切る
  2. 上に日付やトピック、教科書の範囲などを書く
  3. まとめスペースに先生の解説をまとめる
  4. 問題スペースに間違えた問題をうつす(復習用)

色の使い分けだけでなく、ノートの構成を工夫することでも暗記効果が高まります。

関連記事:【科目別】暗記ノートの作り方完全ガイド|中高生におすすめ活用法も紹介今日からできる暗記ノートの作り方

暗記に使うおすすめの青ペン3選

ペンは剣よりも強し」という格言があります。ならばその書き味は、こだわり抜いて選ぶべきですよね。

お気に入りのペンを使えば、モチベーションも上がるでしょう。

何かの粗品でもらったような使い心地の悪い青ペンは卒業しましょう。

ゲルインキ式の青ペンで成果を見える化

とにかく書きなぐった量を可視化したいなら、ゲルインキの青ペンです。

インクの減りが速いため、努力の証が目に見えてわかります。

  • 達成感を得やすい

これはモチベーションにもつながる大切な要素です。

勉強習慣が身に付いていない人や、これから暗記に取り組もうとする初心者にはゲルインキ式青ペンが適しています。

おすすめは、ゼブラの「SARASA 0.7」です。

万年筆でモチベーションアップ

万年筆も学習意欲を高める筆記具のひとつです。

  • 高級感がある
  • 自分だけの一本を選べる
  • 筆圧が低いので、疲れない

おすすめは、PLATINUMの「#3776 CENTURY」。

ペンが滑るように動き、軽い力で筆記できるため、1時間ノートをとりつづけても疲れません。

インクの濃淡も出てくるので、まるで水彩画を描いている気分になりますよ。

青鉛筆でオンリーワンの勉強を

あえて個性を出すなら、青鉛筆を使ってみるのも面白いでしょう。

インクと同様、鉛筆が短くなっていくと達成感が得られます

しかも誰かとの被りも限りなく少ないでしょう。

  • 希少性が高いので、注目される
  • 安くてコストパフォーマンスが良い

キツネさん

あえてレトロな青鉛筆もいいですね。明治の文豪になった気分を味わえますよ。

他の感覚と暗記法を組み合わせよう

青ペンに加えて、視覚以外の感覚も活用しましょう。

ここでは、2つの感覚を使って暗記効率を上げる方法をお伝えします。

食べ物で記憶力アップ

特におすすめなのが「バナナ」です。

バナナのパワー
  • 片手で食べられる手軽さ
  • ビタミンB1:脳のエネルギー源(ブドウ糖)になる
  • 糖質:エネルギー源として使われる

ビタミンB1は糖質の代謝を助けるため、持続的に脳のエネルギーを供給できます。

集中力と記憶力を高める効果が期待できるため、勉強前に取り入れるのもおすすめです。

関連記事 : 記憶力がアップする食べ物とは?勉強のお供やテスト本番にもおすすめ!

香りで集中力アップ

アロマを使うと、集中力をアップさせられます

香りごとに異なる作用があるため、自分に合ったものを選びましょう。

その中で1つ選ぶなら、ローズマリーの香りです。

ローズマリーのパワー
  • 別名「記憶の香り」と呼ばれる
  • 含有成分の「1,8-シネオール」には、短期記憶のパフォーマンスを向上させる可能性が示唆されています。

香りは意識しなくても脳に働きかけるため、学習中の集中を妨げません。また視覚も手も奪われないので、暗記の邪魔になりません。

関連記事:集中力を引き出す「香り」6選!記憶力、やる気を上げる最適なアロマはどれ?

キツネさん

色・香り・味覚など様々な情報を関連づけて覚えると良さそうですね。

記憶術で暗記の効率アップ

五感の中でもイメージや感情に訴える記憶術は、他の感覚と組み合わせることでさらに効果を発揮します。

たとえば場所法(記憶の宮殿)は、歴史の年号や英単語のリストなど、順番に覚える必要がある場面で効果的です。

また、語呂合わせやストーリー化は、覚えにくい言い回しや長文を記憶する際に役立ちます。音・リズム・イメージ・感情を掛け合わせることで、記憶の定着力が飛躍的に高まります。

暗記効率を高めたい方には、感覚を複数使う記憶術の活用が非常におすすめです。

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関連記事 : 記憶術とは?おすすめの記憶術6選やトレーニング方法もご紹介

まとめ|青ペン暗記法を一度試してみよう!

本記事では、「青ペンは暗記しやすい」の真偽や効果のある人の特徴、実践方法について解説しました。

科学的な裏付けは限定的ですが、青色の視覚効果や書くという行為が集中力と記憶の定着を助ける可能性があります。

また、自分に合った勉強スタイルを見極めることも大切です。

コストも低くリスクが少ないため、まずは一度、青ペン暗記法を試してみるのがおすすめです。

さらに記憶力を高めたい方には、「吉永式記憶術」を活用したトレーニングもおすすめです。科学的な手法に基づいており、誰でも習得できる実践的な内容が特徴です。

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真面目に取り組めば必ず結果が出る価値のあるものだと思います!孫にも伝えていきたいです!
引用:YGC吉永ジーニアスカレッジ 受講生実績

監修者
的場 惇人(まとば あつひと)

株式会社Wonder Education 代表取締役

#株式会社Wonder Educationとは?

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「人、人、人、全ては人の質にあり。」
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