記憶術テクニック7選!記憶のメカニズムや記憶力を高めるコツも解説

「最近、人の名前が覚えられない」
「ほらほら、あれよ!あれ!」と、昔のようにパッと思い出せない

こんなお悩みをお持ちではないでしょうか。

記憶力は、日常生活や勉強に仕事など、さまざまなシーンで活用できる重要な能力です。この記憶力が高められたら、便利ですよね。

実は記憶力は特別な能力ではなく、正しいテクニックを知りトレーニングをするだけで、誰でも高められるものなのです。

本記事を読むことで、記憶のメカニズムや記憶力を高めるテクニックが理解できます。記憶力を高めるためのポイントについても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。

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「資格試験に合格したい」
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それ、記憶術で解決できます!

講師プロフィール

日本一の記憶博士

吉永 賢一

偏差値93

東京大学理科3類合格

IQ180を持つメンサ会員

講師歴32年、元家庭教師で15,000人以上に指導

記憶力ギネス世界新記録保持者という業界随一の肩書を持つ記憶術講師

書籍出版や雑誌掲載多数!

記憶のメカニズムについて

記憶のメカニズムは、以下の3つのステップから成り立っています。

  1. ステップ①記銘
  2. ステップ②保持
  3. ステップ③想起

ステップ①「記銘」は、目や耳などの感覚器官が受け取った情報を脳にインプットするプロセスです。

ステップ②「保持」は、「記銘」でインプットされた情報を短期記憶として一旦保存するプロセスです。

短期記憶は数秒間、最長でも20分間しか保持されません。その中でも重要とされる情報はさらに処理し、長期記憶として保持されます。

長期記憶は、脳の中の海馬という部分に一時的に保存されますが、そこから大脳皮質に送られ、最長で年単位にも及ぶ長期記憶となります。

ステップ③「想起」は、保存された情報を必要な時に取り出すプロセスです。

記憶はこの3つのステップとプロセスを通じて形成され、必要に応じて取り出されます。

ものを覚えるのにもテクニックがある

記憶する能力は人によって異なりますが、効率的にものを覚えるためのテクニックはあります。

記憶力がないからと諦めている人もいるかもしれません。

記憶力の良い人は、頭が良く優秀で、なにか特別な才能がある人かのように感じてしまいますが、実はそうではありません。記憶力は、記憶のプロセスを担う脳の働きと、記憶する情報の整理で成り立っています。

脳は筋肉と同じでトレーニングによって鍛えることが可能ですし、脳が記憶にとどめやすく引き出しやすいようなテクニックを活用することで、誰でも記憶力を向上させることが可能なのです。

次の項では、具体的な記憶を定着させやすくなるテクニックについてご紹介します。

記憶を定着させやすくなるテクニック7選

記憶を定着させやすくなるテクニックはさまざまですが、ここでは日常で簡単に取り入れられる方法として、以下の7つをご紹介します。

記憶を定着させるテクニック
  • 五感を使う
  • 身体を動かしながら覚える
  • アウトプットする
  • 感情と結びつける
  • 繰り返す
  • 連想する
  • イメージする

五感を使う

五感を使うことで、より鮮明に記憶を残すことが可能です。

例えば漢字ドリルなどはわかりやすい例といえるでしょう。漢字ドリルは、何度も記憶したい文字を書くことで、視覚だけでなく触覚を活用してよりインパクトのある形で記憶に留めます。

同様に、実際に声を出して読み上げながら記憶するのも有効です。声に出して読み上げることで、聴覚を用いて情報を記憶することが可能です。

身体を動かしながら覚える

身体を動かしながら記憶を進めると、運動が脳を刺激して記憶力を高めてくれます。

適度な運動を取り入れることで、脳への血流が良くなり、記憶力にもよい影響があります。もちろん、息が切れてしまうような激しい運動の必要はありません。

ステッパーやウォーキングなど、会話しながらでも継続できる強度の運動をしつつ覚えると、記憶の定着に効果があるでしょう。

アウトプットする

アウトプットするのも有効です。

記憶のプロセスにおいては、必要なタイミングで引き出せるようにしておくことが大切です。

一度記憶したものを紙に書き出す、声に出してみるなど、アウトプットすることで、記憶の結びつきがさらに強固なものとなり、記憶が定着しやすくなります。

感情と結びつける

感情とともに記憶した情報は、強く残りやすくなっています。つらく苦しかった出来事や楽しかった出来事は、時間がたっても鮮明にそのときの状況が蘇るという経験は、多くの人が経験しているでしょう。

感情と記憶が結びつきやすいのは、感情を受け持つ脳の部位が、記憶を司る海馬に近いからだといわれています。

勉強などで必要な記憶も、単純な知識として覚えようとするのではなく、たとえばストーリー性をもたせて、感情とともに記憶すると脳に定着しやすくなります。

繰り返す

非常に単純な方法ですが、何度も反復して繰り返すことも効果的な方法です。

記憶は、1回学習しただけではなかなか定着しません。何度も繰り返して行うことが重要です。

ただし、この繰り返すという方法は、短時間のうちに回数をこなしてもあまり効果はありません。ある程度の時間をおいて、定期的に繰り返すことでさらに定着しやすくなります。

連想する

連想は、すでにある長期記憶に結びつけて覚えることで思い出しやすくする方法です。

たとえば、「イタリア半島の形といえば?」と言われると、ブーツのような形をすぐに思い出せる人は多いのではないでしょうか。これはもともとブーツという長期記憶に、イタリア半島の形が結びついていることで記憶を引き出しやすくしているからです。

このように、新たな情報をすでに知っている単語やイメージなどと関連付けることで、より情報が整理されて、記憶が定着しやすくなります。

イメージする

情報を視覚的なイメージにして記憶する方法も効果的です。

たとえば、記憶したい情報をマインドマップにまとめたり、図式化したりする方法があります。

覚えたい情報をイメージにすることで、記憶を引き出す際のトリガーになり、記憶を脳に定着しやすくしてくれます。

記憶術とは何?

記憶術とは、情報を効率的に記憶し、いつでも必要なときに取り出せるようにするためのテクニックです。

記憶術は古代ギリシャ時代から存在しているテクニックで、日本でも縄文時代から記憶術が使われていたことがわかっています。

記憶力は、持って生まれた才能のようなものと考える人もいます。しかし実際には自動車の運転などと同様に、習得することで誰もが記憶力を向上させることができるものなのです。

現代ではさまざまな専門家によって、多種多様な記憶術が生み出されており、自分にあった方法を選択して活用することが可能です。

関連記事:記憶術とは?おすすめの記憶術6選やトレーニング方法もご紹介

関連記事:記憶力向上のために実践したいトレーニング11選とおすすめの記憶術

記憶術の3分類

記憶術は大まかに分類すると、以下の3つのカテゴリに分類されます。

記憶術の種類
  • ストーリー法
  • 場所法
  • イメージ法

世の中にある記憶術の多くは、これらのカテゴリの要素を組み合わせています。

ストーリー法

ストーリー法は、情報を物語の形で記憶するテクニックです。

ストーリー法のメリットは、すべての情報を記憶していなくても情報の中で1つでも思い出せれば、ストーリーをヒントにして、記憶の全体を思い出せることです。

また、わたしたちは映画やドラマ、漫画などを通じて、普段からストーリーに慣れ親しんでいます。そのため、小難しい話を聞くよりも理解しやすく、記憶にも残りやすくなっています。

関連記事:エピソード記憶とは?特徴や意味、記憶との関連について解説!

場所法

場所法は、物理的な場所やルートを使って記憶する方法です。

たとえば、通勤ルートにある看板やお店などの知っている場所に記憶したい情報を配置し、その場所と結びつけることで思い出しやすくします。

この方法は記憶術の中でも非常に強力でありながら、誰にでも使えるシンプルな方法です。

関連記事:最強の記憶術「場所法」の使い方!勉強や仕事に役立つポイントを解説

イメージ法

イメージ法は、情報を視覚的なイメージに変換して記憶する方法です。

元来、人間は視覚情報を効率的に処理しやすくなっており、記憶においても自然とイメージで行っていることが多いのです。

たとえば、「バラの花はどんなもの?」と聞かれたら、頭の中には何が浮かびましたか?「バラはバラ科で・・・」というような、テキストが思い浮かぶ人は少ないはずです。ほとんどの人がバラの花束のイメージや、一輪挿しなどのイメージが浮かんだのではないでしょうか。

このように、イメージ法は普段から多くの人が活用している記憶術のカテゴリであり、うまく活用することで、劇的に記憶力を向上させることができるものです。

関連記事:映像記憶とは?トレーニング方法を徹底解説

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具体的な記憶術を紹介

では次に、具体的な記憶術の手法について見ていきましょう。

フラッシュカード

フラッシュカードは、表面に質問やキーワード、裏面に答えや説明を記載したカードを使う記憶術です。

単語カードを使って、英単語を覚えたという人も多いと思いますが、その手法がまさにフラッシュカードという記憶術です。

フラッシュカードは特に語彙や歴史などの事実を覚えるのに適した方法です。自分で記憶を確認しながら学習を進められるのがメリットです。

チャンキング

チャンキングとは、複数の情報をグループ化して覚えやすくする記憶術です。

チャンキングの元となるチャンクには、「まとまり」といった意味があります。

チャンキングの例としてよく挙げられるのが、電話番号です。「0120123456」という電話番号があったとします。これを単純に覚えようとすると、苦労する人もいるでしょう。

では、間にハイフンをいれて「0120-123-456」としてみるとどうでしょうか。ただの数値が「0120」「123」「456」という3つのグループに分けられて、先程よりも覚えやすいと感じるはずです。

このようにチャンキングは、情報をいくつかのまとまりに分けて記憶しやすくする記憶術です。

Loci メソッド

Lociメソッドとは、場所法の1つです。Lociとはラテン語で「場所」という意味をもっています。

Lociメソッドでは、さまざまな情報を場所に割り当てて記憶します。

Lociメソッドでは以下の手順で進めます。

  1. 自分が完全に思い出すことができる場所をイメージする
  2. 覚えたい情報をそれぞれの場所に配置する

このとき、覚えたい情報を単に配置するのではなく、なんらかのイメージと結びつけておくと、より記憶しやすくなります。

マインドマップ

マインドマップは、別名「メモリーツリー」とも呼ばれる記憶術です。受験漫画のドラゴン桜でとりあげられて有名になりましたね。

木の枝のように覚えるべき情報をつなぎ合わせ、情報を整理しながら記憶していきます。

マインドマップは、記憶したい情報を関連付けて記入していくため、全体像を理解しやすいことや、記入した位置などの情報からも記憶を思い出しやすいのが特徴です。

さらに繋がった情報で語呂合わせを作ったり、色を付けたりすることで視覚的な情報を増やすことで、より記憶を定着させやすくなります。

反復

反復はその名の通り、何度も繰り返すことで記憶の定着をさせる記憶術です。

この記憶術は、脳の特性が利用されています。得た情報を記憶するかどうかは、脳の海馬という部分が、生存に不可欠な情報かどうかを基準に仕分けるといわれています。

反復では、何度も繰り返し情報を脳に送り続けることで、海馬に重要な情報だと認識させ、記憶の定着を図ります。

反復のコツは、短時間に何度も繰り返すのではなく、一定の時間を開けて何度も繰り返すことです。そうすることで、脳に情報を整理する時間を与えられ、さらに記憶が定着しやすくなります。

積み上げ方式

積み上げ方式は、すでにある記憶の上に情報を積み上げて記憶する方法です。

積み上げ方式の場合は、情報そのものを記憶するというよりも、既知の情報と関連付けておくことで、記憶を引き出しやすくします。

自身の思考ロジックの中に情報と記憶を結びつけて、自然と思い出せる状況を作っておくイメージです。こうすることで、新しい情報であってもより深く理解することができ、記憶の定着がしやすくなります。

記憶力そのものを高めるポイント

記憶力を向上させるためには記憶術のようなテクニックを習得する以外にも、記憶する能力そのものを高めることも重要です。

スポーツをする際に、精神的・肉体的なコンディションを整えるのと同様に、記憶をする際にも記憶を司る脳のパフォーマンスを最大限発揮できるように準備しておきましょう。

たとえば、適度な運動は脳への血流を改善し、脳を活性化させます。

また記憶力の維持に影響があるとされているEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)、ビタミンCなどが摂取できる食生活にするのもポイントです。

そして、適度な睡眠も重要です。人間の脳は記憶したことを睡眠中に整理し、定着させます。睡眠不足はこの脳の活動を妨げるだけでなく、集中力や記憶力を大きく低下させてしまうため、十分な効果が得られなくなってしまいます。

このように日々の生活習慣を改善するだけでも、脳を活性化し記憶力そのものを向上させることが可能です。

また、記憶力は筋肉と同様に鍛えることが可能です。記憶力は特別な能力ではなく、トレーニングをすることで、ある程度記憶力そのものを高めることができるのです。

「覚えたものをアウトプットする機会を増やす」「毎日反復して記憶する」など、日常生活でできる工夫するだけでも大きな効果が得られるので、ぜひチャレンジしてみてください。

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記憶力が低下する行動

逆に、記憶力が低下する行動もあります。

たとえば以下のような行動は、記憶力を低下させる可能性があります。

  • 過剰な飲酒
  • 睡眠不足
  • カフェインの過剰摂取

過剰な飲酒は、アルコールが脳の神経細胞に影響を及ぼし、脳を萎縮させるため記憶力が低下する可能性があります。

また睡眠は記憶を整理し定着させるために必要なものです。一般的には記憶の定着には6~7.5時間の睡眠が必要と言われています。睡眠不足はこの記憶の定着を妨げるため、避けるようにしましょう。

また、カフェインの過剰摂取にも注意が必要です。適量のカフェイン摂取は集中力や記憶力の向上に有効だといわれています。

一方で過剰なカフェイン摂取は、睡眠の質を低下させ、逆に記憶力が低下してしまうといわれていますので、適量におさめタイミング良く摂取するようにしてください。

記憶力は鍛えられる

本記事では、記憶を定着させるテクニックや記憶術の種類、記憶力そのものの鍛え方などについて、詳しく解説しました。

記憶力は決して特別な能力ではなく、テクニックを知り、トレーニングすることで誰でも手に入れられる技術です。今回ご紹介したテクニックを活用することで、日常生活や仕事、勉強などの記憶力を大きく向上させることが可能です。

記憶術は少しハードルが高いという人でも、五感を使う、身体を動かしながら覚えるなど、今すぐに試せるテクニックでも、大きな効果を得られるので、ぜひチャレンジしてみてください。

また、テクニックを実践するだけでなく、適切な食生活や適度な運動、睡眠時間の確保など、脳の活性化につながる行動も心がけると、より記憶力の向上につながるでしょう。

ちなみに、記憶力をあげたいなら吉永式記憶術という記憶術もおすすめです。

記憶術は科学的に裏打ちされたスキルなので、誰でも習得できるメリットがあります。

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何百回書いても覚えられなかった漢字もスラスラ書けるように!
記憶の定着方法を教えて頂いたので、ITパスポートの勉強もスムーズになりました!
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元々記憶することや勉強することが苦手だったのですが、覚え方が分かったので、仕事上の能力も向上しました。
具体的には、要点をまとめてわかりやすい文章が書けるようになりました!
引用:YGC吉永ジーニアスカレッジ 受講生実績

吉永式記憶術を取り入れて、1年かかって記憶していたものが1週間程度で覚えられるようになりました。
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引用:YGC吉永ジーニアスカレッジ 受講生実績

監修者
的場 惇人(まとば あつひと)

株式会社Wonder Education 代表取締役

#株式会社Wonder Educationとは?

Wonder Educationは関わっていただいた全ての方に驚愕の脳力開発を体験していただき、
新しい発見、気づき『すごい!~wonderful!~』 をまずは体感していただき、『記憶術は当たり前!~No wonder~』 と思っていただける、そんな環境を提供します。

#記憶術に対する想い

学校教育だけでは、成功できない人がたくさんいる。良い学校を卒業しても、大成功している人もいれば、路頭に迷っている人もいる。反対に、学歴がなくとも、大成功をしている人もいれば、路頭に迷っている人もいる。一体何が違うのか?
「人、人、人、全ては人の質にあり。」
その人の質=脳力を引き出すために、私たちは日常生活の全ての基盤になっている"記憶"に着目をしました。

「脳力」が開花すれば、人生は無限の可能性に溢れる!

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