記憶術の基本である「連想結合法」のスキルを習得しておくと、認知症予防や物忘れ対策、普段の生活で暗記スキルを高めたい場合に役立ちます。
記憶術は、何歳からでも始めることができて、反復してトレーニングすることで、脳を活性化し認知機能の向上に効果を発揮します。
本記事では、記憶術の種類や連想結合法の実践方法について解説します。
もくじ
記憶術の種類
記憶術は、大きく2種類「イメージ型記憶術」と「非イメージ型記憶術」に分類され、それぞれ実践方法の区分があります。
さらに、イメージ実践法を複数組み合わせたハイブリッド方式もあります。
ここでは、記憶術の主流となる「イメージ型記憶術」と「非イメージ型記憶術」について確認していきましょう。
種類 | イメージ型記憶法 | 非イメージ型記憶法 |
区分 | 基礎結合法 | 語呂合わせ |
連想結合法(リンク法) | 頭文字法 | |
場所法 |
イメージ型記憶法
イメージを使って覚える記憶術です。
イメージ型記憶法は、約2500年前の古代ギリシアでシモニデスが考案した世界初の記憶術です。
※イメージ型記憶法の実践方法
- 基礎結合法:記憶術の基本スキル。連想結合法のベースとなる基礎票をリスト化
- 連想結合法:数珠つなぎに関連付けて覚える記憶術(別名:リンク法)
- 場所法:記憶すべき場所をイメージして覚える記憶術
- ペグ法:数字の暗記に特化した記憶術
- 変換記憶術:何かに置き換えて覚える記憶術
- マインドマップ記憶術:マインドマップを作成し視覚で情報整理して覚える記憶術
関連記事:イメージ記憶とは?トレーニング方法と効率よく覚えるコツもご紹介!
非イメージ型記憶法
イメージを使わずに、音韻、言葉のリズムなどを組み合わせて覚える記憶術です。
日常的に比較的簡単に使える記憶法です。
歴史の年号を覚えるために語呂合わせ法で記憶したり、買い物リストを頭文字だけを取り出して覚えるので、記憶力が高まります。
※非イメージ型記憶法の実践方法
- 語呂合わせ:ある文字に他の音や他の意味を重ねて覚える記憶術
- 頭文字法:言葉の最初の文字を取り出して覚える記憶術
連想結合法とは
連想結合法は、イメージ型記憶法のひとつです。
覚えたいことをイメージにして数珠つなぎに関連付けて覚える記憶術です。
別名「リンク法」と言い、覚えたい単語をリンクしながらイメージし、ストーリー性を持たせたりして連鎖イメージを作って覚えます。
連想結合法と基礎結合法をセットで活用すると、効率よく覚えたい単語のイメージ化が可能です。
人が何か覚えるときには、何か興味や注意力が高まったときに記憶として残りやすくなります。
単語を一つ覚えるよりも、単語に関係するもう一つの単語を組み合わせることで、視覚的なイメージが広がり覚えやすくなる点がメリットです。
したがって、連想結合法で作成した文章をリンクしていくことで、どんどんイメージする世界が広がって記憶力がアップします。
連想結合法の実践例
では、具体的に、連想結合法のやり方を実践をしてみましょう。
例えば、以下の10個の単語を使って、ある場面をイメージして連鎖して記憶します。
「テーブル 鉛筆 椅子 座布団 犬 リンゴ 時計 学校 サングラス チョコレート」
- テーブルに鉛筆を置いた
- 鉛筆が椅子の上に落っこちた
- 椅子に座布団があるから座りやすい
- 座布団に犬か寝ている
- 犬はリンゴを食べない
- リンゴの形をした時計を持っている
- 時計をしてから学校へ行く
- 学校にサングラスをかけて行った
- サングラスとチョコレートを買った
このように、単語と場面をイメージすることで「言語」と「視覚」がバランスよく脳を刺激して記憶しやすい状態を作ります。
連想結合法の副次的な効果
記憶術の連鎖結合法は、記憶力の向上と一緒に、「思考力」「判断力」などの認知機能を底上げする効果があります。
認知機能とは、記憶、判断、計算、理解、学習、思考、言語など、脳の高次機能を総称した呼び名です。
連合結合法を実践することで、脳の働きを活性化させて、弱まった部位を刺激して回復させることができます。
認知機能を高めることに役立ちます。
- 記憶力:情報を脳内に取り込み、情報を保持し、覚えた情報を思い出す能力
- 思考力:自分の持っている知識や経験をもとに考える能力
- 判断力:物の状態や形状を認識する「空間認識」、年月日や自分の状況を認識する「見当識」、特定のことに集中する「注意力」
記憶を定着させるコツ
記憶を定着させるには、メモを取ったり、声に出して音声としてイメージをインプットしたりすると効果的です。
メモに書いておくことで、覚える必要がなくなり、後から見直すことができる安心感から他のタスクに集中することができるようになります。
ヒューマンエラー防止には、メモがおすすめです。
また、記憶する方法として声を出したり歌にしたりして覚える方法もあります。
目で見て覚えることに加えて、自分の声を音として捉えることができるので、情報をキャッチしやすく記憶力をアップするために役立ちます。
記憶力を高める習慣
記憶力を高めるには、運動、睡眠、食事の習慣を改善することが大切です。
適度な有酸素運動を日常生活に取り入れて記憶力の向上に繋げましょう。
座っているだけでは覚えられない場合は、適度にストレッチをしたり散歩をしたりしてリフレッシュすることも大切です。
また、規則正しい睡眠のリズムを作りましょう。睡眠の質を高めるには、就寝時にスマホを長時間視聴して夜更かししないように、決まった時間に寝て起きるように注意しましょう。
寝不足は、脳活動を低下させて記憶力が鈍る原因になります。
食事については、栄養バランスの良い食生活に改善しましょう。
糖質、ビタミン1・ビタミンB12、DHAやEPA、カルシウムなどが記憶力を高めるためにおすすめです。
関連記事:物忘れ防止対策とは?セルフチェックで生活習慣を見直しましょう
連想結合法を活用して記憶力を向上させましょう
記憶術には、さまざまな実践方法があり、その基本となるのが連想結合法です。
気軽にゲーム感覚で試すことができるのでおすすめです。
覚えたい単語をリンクさせながら記憶します。副次効果として集中力や判断力を高めることもできます。
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