顔と名前が一致しない…病気?個性?原因と改善法をわかりやすく解説!

「あれ、この人の顔は見覚えがあるのに、名前が出てこない……」

ビジネスの場や久しぶりの再会で、こうした経験をしたことはありませんか?

名前と顔が一致しないことに悩む人は少なくありませんが、それが単なる物忘れなのか、病気の兆候なのか、判断に迷うこともあるでしょう。

この記事では、「顔と名前が一致しない」の原因や背景にある脳の仕組み、疑われる病気や障害、さらには日常でできる改善トレーニングまで、心理学や記憶術の観点からわかりやすく解説します。

「自分に自信が持てず、常に不安」
「人の顔と名前が覚えられない」
「資格試験に合格したい」
「英単語が全然覚えられない」
「本の内容をすぐ忘れる」

それ、記憶術で解決できます!

講師プロフィール

日本一の記憶博士

吉永 賢一

偏差値93

東京大学理科3類合格

IQ180を持つメンサ会員

講師歴32年、元家庭教師で15,000人以上に指導

記憶力ギネス世界新記録保持者という業界随一の肩書を持つ記憶術講師

書籍出版や雑誌掲載多数!

人の顔と名前が一致しないのは病気の兆候?

人の名前や顔がすぐに思い出せないことは、誰にでもある“うっかり”の一つです。しかし、その頻度や状況によっては、注意すべきサインである可能性もあります。

例えば以下のようなケースに心当たりがある方は、脳や記憶に何らかの問題が生じている可能性も考えられます。

  • 日常的に同じような場面で繰り返す
  • 家族や親しい友人の名前・顔が思い出せない
  • 仕事や人間関係に支障が出ている
  • 他の記憶障害(物の場所・予定の忘却)も同時にある

一時的な疲労やストレスが原因のケースもあれば、脳の処理機能に関わる病気が関与しているケースもあります。

どのような障害や病気が関連するかは、この後のセクションで詳しく解説しますので、気になる方はぜひ読み進めてみてください。

顔と名前が一致しない場合に疑われる病気・障害

以下の4つは、「顔と名前が一致しない」現象と関わりやすい代表的な病気・障害です。

  • 相貌失認(顔認識障害)
  • 発達障害(ASD・ADHD)
  • 認知症や高次脳機能障害
  • うつ病やストレス性障害

各疾患・障害で起こる“顔・名前認識の困難さ”の性質が異なりますので、自分の症状と照らし合わせながら読み進めてみてください。

関連記事:物事を覚えられない原因は?考えられる疾病を紹介

相貌失認(顔認識障害)

相貌失認(プロソパグノシア)は、顔だけを見ただけでは人を特定できず、知っているはずの人物でも顔から認識できない障害です。

先天性(生まれつき)と後天性(脳梗塞・外傷・脳腫瘍などが原因)があります。先天性のものは一般人口の約2~2.5%に存在するとされており、周囲に気づかれずに生活している人も多いです。

影響の度合いで、「表情や性別・年齢の判断が困難」「家族の顔は認識できるが友人・知人は識別が難しい」「声や服装など顔以外の手がかりによって判断する」などの差があります。

相貌失認(顔認識障害)の主な症状
  • 知人や家族など、見慣れた顔が見分けられない
  • 鏡に映る自分の顔がわからない
  • 顔だけでは人物を識別できず、声・服装・髪型などで判断
  • 表情から感情を読み取るのが難しい
  • 性別や年齢の識別が困難
  • 人混みで知人を見つけるのが苦手

発達障害(ASD・ADHD)

発達障害(特に自閉スペクトラム障害=ASD)では、社交性・非言語コミュニケーションの困難が見られることがあり、それが「顔と名前を一致させる」のが難しい要因になります。

具体的には視線を合わせにくい、表情や顔の特徴を注意深く観察するのが苦手、顔認知タスクでの速度・正確性が健常者に比べて低いという報告があります。

ADHDが併存すると注意散漫などで、記憶の定着がさらに妨げられることがあります。

発達障害(ASD・ADHD)の主な症状
  • 顔に視線を合わせるのが苦手
  • 表情の微妙な違いを認識しづらい
  • 複雑な情報(顔の構成)を一度に処理するのが困難
  • 顔の特徴を意識して覚える習慣が少ない
  • 注意力のばらつきで、記憶の定着が不安定(ADHDの場合)
  • 興味がない対象への認知力が極端に低下する傾向
  • 認知症や高次脳機能障害

認知症や高次脳機能障害

認知症や高次脳機能障害では、記憶・判断力・認識力などの認知機能が徐々に低下する中で、顔・名前の一致困難が出てきます。

特に「見当識障害」と呼ばれる、時間・場所・人物など自分が今どこで誰といるかという認識があいまいになる症状が進行すると、親しい人の顔や名前がわからなくなることがあります。

アルツハイマー型やレビー小体型、血管性認知症などで進行スピード・初期症状の出方が異なります。

関連記事:認知症予防に脳トレが効果的!おすすめ脳トレゲームのご紹介

認知症や高次脳機能障害の主な症状
  • 親しい家族や友人の顔がわからなくなる(見当識障害)
  • 名前を思い出せない(失名詞)
  • 記憶の定着ができず、新しい人の顔・名前を覚えられない
  • 昨日の出来事を忘れる/同じことを何度も聞く
  • 話しかけられても反応が薄い・理解が遅れる
  • 表情が乏しくなり、他人への関心が減る

うつ病やストレス性障害

うつ病および強いストレス状態では、注意力や集中力が低下し、記憶の形成や呼び出し(想起)がうまくいかなくなることがあります。

その結果、「顔を見ても名前が思い浮かばない」「覚えたはずの名前を忘れてしまう」ことが増える傾向があります。

ただし、認知症などとは異なり、本人が症状を自覚していることが多く、気分や睡眠、意欲などの他の症状を伴うことが特徴です。

また、治療や休息で改善するケースが比較的多いのも大きな違いです。

うつ病・ストレス性障害の主な症状
  • 会った人の名前が思い出せない頻度が高くなる
  • 顔を見ても誰だったかがすぐに出てこない
  • 思考のスピードが遅くなり、会話中に間が空く
  • 注意力が散漫になり、会話内容を覚えていられない
  • 自分でも物忘れが増えたと自覚している
  • 睡眠不足・不安・疲労が重なると症状が強まる

顔と名前を一致させるのが難しい理由と心理的背景

人の顔と名前を結びつける行為には、視覚認知、記憶、言語処理など複数の脳の働きが同時に関与します。顔は「目・鼻・口の配置」や「表情の変化」など複雑な視覚情報として処理され、名前はまったく別の言語系の記憶回路に依存しています。つまり、顔と名前の一致は私たちが思っている以上に高度な認知作業なのです。

さらに、こうした処理は短時間で行われることが多く、注意力が低下していたり、相手に強い印象を持っていなかったりすると、記憶が定着しにくくなります。特にストレスや睡眠不足、興味の薄さは記憶形成を阻害する大きな要因です。

加えて、文化的な背景や個人の経験によって、「似た顔は同じに見える」「名前と顔が一致しにくい」といった認識の偏りが生まれることもあります。こうした心理的・社会的な要因が組み合わさることで、顔と名前を覚えるのが難しく感じられるのです。

顔と名前を覚えやすくするには?改善のための実践方法

顔と名前を一致させるのが難しいと感じている方も、ちょっとした工夫やトレーニングで改善が期待できます。

このセクションでは、記憶術を活用した方法から、日常的に取り組める簡単なトレーニング、アプリやツールの活用方法まで、今日から始められる実践的な方法をご紹介します。

記憶術トレーニングの活用法

記憶術トレーニングとは、「顔」という視覚情報と「名前」の言語情報を結びつけて脳内に強く刻む技術です。

たとえば、名前を単なる文字列としてではなく、その人の顔の特徴と関連づけてイメージ化する方法があります。例として、「田中さん」なら“田んぼ+中”という風に視覚的な情景を想像して顔と結びつけると記憶に残りやすくなります。

また、「メモリーパレス(場所法)」を使って、会った順番や場所を歩くように思い浮かべ、顔と名前をその場所に配置する練習も効果的です。

記憶術は反復が鍵なので、出会いのたびに意図的にこのようなトレーニングを取り入れると定着率が高まります。

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視覚と聴覚を組み合わせた覚え方

視覚情報(顔の特徴)と聴覚情報(名前の音や発音)を同時に使うことで、記憶の定着が飛躍的に改善します。

具体的には、相手の名前を聞いた直後にその名前を声に出して言い、さらに顔の特徴(髪型・表情・服装など)をじっくり観察するというプロセスを意識的に行うことです。

また名前を聞いたときに、その音から連想する語や音韻(例えば「ケン」なら剣といったイメージ)を視覚イメージと結びつけると効果が上がります。

聴覚+視覚の両方で情報を符号化することで、どちらか片方が忘れられても思い出すヒントとして残りやすくなります。

アプリ・ツールの活用

顔と名前を覚えるためのアプリやツールを使うことで、繰り返し学習と復習が効率よく進みます

例えば、名刺交換した相手の写真と名前をペアで登録し、あとでフラッシュカード形式でテストできるアプリがあります。また、顔認識クイズや名前と顔の一致ゲームなど、遊び感覚で覚えられるツールもおすすめです。

ツールを使うメリットは、「覚えたい」意図的な場面を作れることと、復習のタイミングを逃しにくいことです。自分の記憶スタイルに合ったツールを選ぶことでモチベーションも維持しやすくなります。

関連記事 : 【厳選】記憶力アップにおすすめのアプリ15選|無料で手軽に・有料で本気の脳トレ!

日常でできる簡単な記憶トレーニング

毎日の生活の中で顔と名前を覚えるために、意識的に取り組める簡単なトレーニングをいくつか挙げます。

  1. 誰かと出会った直後に、その人の名前を会話の中で3回呼んでみること。
  2. その人の顔の特徴を心の中で「観察→口に出して説明する」(例:眼鏡、笑顔、髪型など)。
  3. 夜寝る前にその日出会った人の顔と名前を思い出すリハーサルをすること。

これらを習慣化することで、顔と名前の結びつきが徐々に強化されます。簡単な工夫ですが、長期的な定着に非常に有効です。

名前と顔を忘れてしまったときのマナーと対応策

顔や名前を忘れてしまったときは、素直さ・誠実さが何より重要です。

ここでは、プライベート・ビジネスそれぞれの場面で使えるマナーと対応策を紹介します。

失礼に思われない伝え方

忘れてしまったことを認めつつも、相手を不快にさせない伝え方があります。

たとえば、「すみません、名前を失念してしまいました。改めて教えていただけますか?」と、まず丁寧に謝罪するのがポイントです。

あるいは、「前にお会いしたとき○○でお世話になった方ですよね?」など、共通の場・時間・出来事をヒントに出して相手とのつながりを思い出させるのも良いです。

これにより、忘れたことに対する自分自身の不安や焦りを和らげつつ、相手に「覚えていようとしている誠実さ」が伝わります。

ビジネスでの対応法

ビジネスシーンで名前を忘れると、信頼や印象に影響が出ることがあります。そのため、フォーマルかつ自然なアプローチが重要です。

まずは自己紹介から入り直し「久しぶりですね、○○部署の◯◯です。お名前を失念してしまったのですが……」など、自分を名乗る形で相手にも思い出しやすい文脈を提供します。

また、名刺を持っていない・前回交換していない場合は、「名刺を交換させていただけますか?」とお願いするのも一つの方法です。

これにより、後で見返すこともでき、名前を忘れたことを正直に伝える手段ともなります。

症状が続く場合はどうすればいい?受診の目安と診断先

顔と名前が一致しない状態が一時的でなく、頻度が高かったり日常生活に支障をきたすようであれば、専門機関での受診を検討すべきです。

まずは、自覚できる症状とその持続期間が重要な目安となります。たとえば、「何度も顔と名前が合わず人間関係に影響が出る」「記憶障害や物忘れが他の場面でも目立つ」「会話や仕事で混乱が増えてきた」などが該当します。

診断先としては、まずは精神科/神経内科に相談し、必要に応じて脳神経外科認知症専門外来へ紹介してもらう流れが一般的です。

検査内容としては、認知機能テスト(MMSE、長谷川式認知症スケールなど)、神経画像(MRI/CT)、神経心理学的検査などが用いられます。軽度認知障害(MCI)の段階で発見できれば、進行を遅らせる対策も可能です。

参照元:日本認知症学会「認知機能の評価法と認知症の診断」

顔と名前が一致しない場合は記憶術トレーニングがおすすめ

「人の顔はわかるのに、名前が出てこない」「名前を聞いても、後で思い出せない」といった状態に悩む方は少なくありません。

病気や障害でない限り、こうした記憶のズレはトレーニングによって改善できるケースが多いです。特に有効なのが、視覚・聴覚・イメージ連想を使った記憶術の活用です。

たとえば、名前と顔を結びつけるイメージトレーニングや、スマホアプリでの反復学習は、習慣化することで記憶力を大きく伸ばすことができます。症状が重いと感じる場合は、医師に相談しながらリハビリや専門的トレーニングを受けることも有効です。

その一方で、日常的な記憶の悩みにアプローチできるのが、Wonder Educationの記憶術講座がおすすめ

最先端の脳科学に基づいたカリキュラムで、誰でも無理なく記憶力を伸ばすことが可能です。

「顔と名前が一致しない」ことで仕事や人間関係に不安を感じている方は、ぜひ一度、気軽にご相談ください。

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監修者
的場 惇人(まとば あつひと)

株式会社Wonder Education 代表取締役

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