キツネさん
出社をせずに自宅で仕事をする人も増えてきた昨今、家族のそばで仕事をしたり、勉強をする機会も多くなってきました。
会社や学校なら集中できていたのに、周りに家族がいる自宅だと集中できないですよね?
また、自宅や会社といった環境は関係なく、周りに人がいるだけで仕事や勉強が捗らないという人も少なくないはずです。
では、なぜ周りに人がいると集中できないのでしょうか?
結論から言うと、周りの人の会話や視線、存在感などが影響を及ぼしている可能性があります。
そこで、今回の記事では「集中の妨げになっている原因」や「人がいると集中できない人のための対処方法」などについて詳しく解説していきます。
もくじ
社会環境の変化で集中できない人が増えている
ここ数年で人々の暮らしには大きな変化が起こりました。
多くの人と接触する機会を減らしたシワ寄せで環境が変化し、集中できないと悩んでいる人が増えています。
家に人がいると何にも集中できない…家事か仕事関係以外のことをしてると怠惰だと思われるんじゃないかとドキドキする
— 本誌派よなよな (@yonayonao55) November 23, 2021
常に周りに人がいると、監視されているような感覚を覚えます。
自宅では仕事が捗らないため、コワーキングスペースを利用する人も増えましたが、やはり周りの人が気になって集中できないと感じているようです。
ワーキングスペースで痰がからむ咳をめっちゃしてるおっさんいるんだけど、家で休めないのかな?コロナ落ち着いてきたとは言え、気にする人もいるし、咳の音で集中できない人もいそう。
— ぽいんず (@blackmeme11) November 23, 2021
コワーキングスペースのような静かな場所では、他人の話し声や咳などが気になってしまいます。
また、もともと神経質な人は、人の存在そのものに敏感に反応してしまい、作業に集中できないといったケースもあるようです。
本当自分って神経質なんだなって思う。細かいことがすごく気になってストレスで具合悪くなる。仕事に集中できない( ; ; ) 隣に無神経な人がいると本当に苦痛(;_;)
— latte☕︎ (@latte11321171) November 16, 2021
集中できないというストレスが体調に悪影響を及ぼすと、さらに集中できなくなるという負のループに陥ってしまいます。
やはり、周りに人がいると集中できないと悩んでいる人は多いようですね。
集中の妨げになっているもの
人がいると集中できないという悩みを解決するためには、まず原因を知ることから始めましょう。
原因がわかれば、おのずと対処方法も見えてきます。
人がいると集中できない原因は、主に3つあります。
- 人の話し声
- 人の視線
- 人への恐怖心
これらが無意識のうちに、あなたの集中を妨げているかもしれません。
人の話し声
そもそも、騒がしい環境で集中できないのは当然のことです。
ほとんどの人は、図書館やオフィスなど静かな場所の方が集中できますよね。
在宅ワークで集中できないと悩んでいる人は、家族の話し声が気になって集中できないのではないでしょうか?
在宅ワークでは周りにいるのは家族なので、お構いなしに話しかけてきます。
特に、小さなお子さんがいる家庭だと容赦ありませんよね。
子どもがいない家庭でも、パートナーから話しかけられることも多いはずです。
一緒に生活している以上、出かけるときや帰宅したときなどに声をかけられるのは、ごく普通のことなので回避するのは難しいでしょう。
話しかけられて一旦途切れてしまった集中力を取り戻すのは、想像以上に大変です。
人の視線
人に見られていると気が散ってしまうという人も多いはずです。
冒頭にご紹介したTwitterでも同様のツイートをされている方もいましたが、人に見られていると「ちゃんと仕事をしているところを見せなければいけない」という強迫観念に駆られてしまいます。
サボっていると思われたくない気持ちから精神的に疲弊して、さらに集中できなくなるという悪循環に陥ります。
また、自分に自信がない人は「ちゃんと仕事ができているだろうか」「ミスを指摘されないだろうか」と、周りにいる人の視線が気になることもあるようです。
しかし、多くの場合、あなたが思っているほど人はあなたのことを見ていません。
人がいる≒見られているという自意識過剰が、集中を妨げる原因になっています。
キツネさん
人への恐怖心
気心がしれた家族しかいない在宅ワークでは少ないことかもしれませんが、周りに人がいるだけで恐怖心を抱いてしまうという人も一定数存在します。
周りにいる人が何か怒っているのではないか?嫌われているのではないか?という恐怖心から、集中できなくなってしまうのです。
近くに人がいると恐怖心を感じてしまうのは、心理学で「投影」と呼ばれる現象が原因だと考えられています。
投影とは、自分が思っていることは相手も同じことを思っていると確信してしまう状態です。
自分自身に何かしらの不安や不満があると、周りの人にも不安や不満を投影して恐怖心を抱くようになってしまいます。
人がいると集中できない人のための対処方法
人がいると集中できない原因がわかったので、あとは対策を講じるだけです。
人がいると集中できない人のための対処方法は5つあります。
- 目を閉じる
- 耳栓やノイズキャンセリング機能があるイヤホンを使う
- 人が視界に入らないようにする
- 緊張を解く
- 1人の空間をつくれるようにはたらきかける
できることからで構いませんので、一つずつ試してみましょう。
目を閉じる
人は五感のうち、視覚から得る情報が最も多いと言われています。
周りに人がいると情報量が多くなりすぎて集中できないなら、目を閉じて入ってくる情報量を減らしてしまおうというわけです。
人がいると集中できないときは、スマホで3分のタイマーをかけて目を閉じてみましょう。
3分が長いと感じるなら、1分から始めてもかまいません。
ただ目を閉じているだけだと、さまざまなことが頭をよぎってしまい落ち着かないという人は、呼吸を意識するとリラックスできます。
もし、目を閉じていると眠ってしまいそうなら、目を半開きで斜め下方向をぼんやり見つめてください。
目を閉じるだけならコストも手間もかかりませんし、誰でも簡単にできることなので、最も手軽にできる対処方法です。
耳栓やノイズキャンセリング機能があるイヤホンを使う
先ほどは視覚でしたが、次は聴覚から入る情報を遮断する方法です。
特に、人の話し声や物音で集中できないときに有効です。
ノイズキャンセリング機能があるイヤホンやヘッドホンをすると、驚くほど周囲の音が聞こえなくなります。
ただし、良いものはそれなりにコストがかかってしまいますので、なるべく安く済ませたいという人は耳栓を使用してもかまいません。
耳栓なら安いものなら数百円で購入できるので、低コストで遮音が可能です。
また、今お持ちのヘッドホンやイヤホンで雨や風などの自然環境音を流すのも、手軽に遮音できる方法です。
キツネさん
人が視界に入らないようにする
もし可能であれば、思い切ってデスクを壁に向けてしまうのも一つの方法です。
パソコンのモニター越しに壁しか見えない状況なら、確実に人が視界に入ってこないので集中しやすくなります。
デスクの位置が変えられないなら、なるべく人が通らない方向を向いて座るだけでも違います。
デスクの位置も、座る位置も変えられないという状況なら、パソコンまわりを囲える卓上パーテーションを使用するのもオススメです。
緊張を解く
人は普段、無意識で呼吸しています。
しかし、意識的に呼吸することも可能です。
通常、自立神経は意思には関係なく身体の機能を調整しますが、呼吸だけは自らの意思でもおこなえる唯一の自律神経機能です。
適切な呼吸法で、副交感神経を優位にすればリラックスできます。
リラックスするための呼吸法のポイントは2つです。
- 腹式呼吸
- 吸うより吐く時間を長く
まず、背筋を伸ばし息を全部吐き出します。
吐き切ったらお腹が膨らむのを感じながら、鼻からいっぱい息を吸い込みましょう。
次に、吸うときよりも倍くらいの時間をかけて、口から少しずつ長く息を吐きます。
キツネさん
参照:脳神経リハビリ北大路病院
1人の空間をつくれるようにはたらきかける
ここまでご紹介した対処方法のすべてを試してみても集中できないなら、あとは周囲の人たちの協力が必要になってきます。
- 出社時間を早めてもらい、誰もいないオフィスを使わせてもらう
- 空いている会議室を使わせてもらう
- 在宅ワークなら「◯時から◯時までは声をかけないで」と、家族に相談してみる
しかし、会社に理解してもらうには、やむを得ない事情がないと難しいという人も多いでしょう。
もしかしたら、あなたの「人がいると集中できない」という特徴は「HSP」が原因になっているかもしれません。
HSPについて
HSPとは、外界や体内のあらゆる刺激に対して、普通の人よりも敏感に反応してしまう生まれ持った気質のことです。
音や光などの刺激が負担になったり、周りの人のネガティブな感情に影響されて体調が悪くなったりと、些細な刺激に反応してしまうので疲れやすくなってしまいます。
HSPと想定される人は、全人口の15~20%と推定されているので、あなたがHSPに該当する可能性がゼロだとは言い切れません。
しかし、HSPは病気ではなく生まれ持った気質なので、上手に付き合っていく方法さえ理解していれば大丈夫です。
もし、人がいると集中できないことに悩んでいるのなら、自分ひとりで抱え込まず、まずは医療機関を受診してみましょう。
医療機関の診断があれば、会社や家族にも理解が得られやすくなり、今までよりも楽に生活できるようになります。
参考:恩賜財団 済生会
他人を味方に!人がいることが集中にプラスにはたらく例
人がいると集中できないと感じている人が多い一方で、むしろ周りに人がいる方が集中できることもあります。
人がいると集中できる理由は2つあります。
- 社会的促進
- ホーソン効果
もし、在宅ワークで一人になってから仕事に集中できなくなったという人は、あえて人のいる場所で仕事をしてみると集中できるかもしれません。
社会的促進|カフェだと仕事が捗る
社会的促進とは、人がいると存在感が刺激となって、一人で作業するよりも集中できたり効率が上がったりする現象のことを指します。
よく、カフェでPC作業をしている人を見かけますが、カフェだと仕事が捗ると感じるのは社会的促進が影響しているからです。
会社だと仕事に集中できるのに、自宅だと集中できないという人は、社会的促進の効果を得られていない可能性があります。
自宅で作業すると効率が悪くなってしまうと感じている人は、カフェで仕事をしてみると捗るかもしれません。
ただし、社会的促進には、複雑な作業には向いていないという注意点があります。
キツネさん
ホーソン効果|注目されると集中力が高まる
ホーソン効果とは、誰かに注目されていると一人で作業するより生産性が上がるという現象を指します。
人は注目を浴びる環境だと「みんなによく思われたい」「期待に応えたい」と思うようになるため、より良い結果が出せるというわけです。
- 職場で上司から「君には期待している」と声をかけられた
- ミーティングで表彰された
- 同僚から「◯◯さんは仕事ができる」と褒められた
期待されていると思えば、さらにやる気が向上するのは往々にしてあることです。
まとめ
人がいると集中できない原因は主に3つあります。
- 人の話し声
- 人の視線
- 人への恐怖心
ただし、HSPと呼ばれる生まれ持った気質のせいで、周りからの刺激に対して過敏に反応してしまう人も一定数存在します。
もし、どうしても人がいると集中できないという人は受診をして、医師の指示のもと適切な対処方法を試みてください。
また、人がいるから集中できないと考えるのではなく、人がいるからこそ集中できるという考え方をしてみるのも選択肢の一つです。
家では集中できなくても、カフェで作業をしてみると意外に集中できるかもしれません。
今回、ご紹介した対処方法を試しながら、人がいても仕事や勉強に集中できる環境づくりを始めてみましょう。
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キツネさん
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