キツネさん
色はその違いによって、人に様々な影響を与えることがわかっています。
情熱の赤などと言われるように、色は人の心理に影響を与えるのです。
今回は集中力を上げるための色の効果と色の取り入れ方を紹介します。
生活の中にうまく色を取り入れて、集中できる環境を作り、効率的に学習しましょう。
もくじ
色には心理的な効果がある
色は人間の心理に影響を与えると言われており、数多くの研究も行われています。
日本大学の大山氏の研究によると、暖色や寒色、膨張色や収縮色のように、人間は色を見るだけで心理的に「暖かい」や「冷たい」などを感じると述べています。
参照:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jvs1990/17/64/17_64_2/_pdf
青であれば冷たい、寒いなどを連想します。
このように、色を見るだけで人間の心理には変化が生じます。これを勉強や仕事に取り入れることで、集中力を高めたり、やる気を出したりできるのです。
集中したい人に万能な色は「青」
集中力を高めたいのであれば、万能の「青」を使いましょう。
「青」には冷静になる、落ち着くなどの心を安定させるための働きがあるからです。
ここでは、「青」の具体的な効果と取り入れ方を紹介します。
「青」の効果を理解し、勉強や仕事にうまく取り入れることができれば、集中力を高めて結果を出すことができます。
脈拍・呼吸を鎮静化しリラックスできる
青色には脈拍や呼吸を鎮静化させて、体をリラックスさせる効果があります。
青色には血圧を下げたり、体温を下げたりと体に変化が起こす力があるからです。
参考: https://www.domap.net/iyashi/color/benkyoshigotoiro/
リラックスができれば、勉強や仕事に集中する準備ができます。
さらに、「青」にはその集中力を持続させる力もあります。
勉強や仕事を始める前に「青」を眺めて、脈拍や呼吸を落ち着かせてから取り掛かるように心がけてみてください。
精神の安定を維持する効果も
「青」を見ることで精神の安定を維持する効果もあるとされています。
長岡技術科学大学の野村氏によると、青色を見ることでストレスを感じた際に増加するコルチゾールというホルモンの分泌が抑制されたと報告しています。
参照:https://www.jstage.jst.go.jp/article/itej/68/12/68_J537/_pdf/-char/ja
精神の安定を維持するためには、ストレスを減らす必要があるため、「青」は効果的といえます。
キツネさん
「青」の取り入れ方例
- ペンや付箋などの筆記用具
- カーテンやクッションカバーなどの家具類
- 洋服
上記3つは、日常生活の中でも取り入れやすいものばかりです。
特にペンや付箋は取り入れやすく、目にも入りやすいのでおすすめです。
集中力以前にやる気を出したいときに効果がある「黄色」
キツネさん
そんな時は、「黄色」を有効活用しましょう。
明るい色の「黄色」は太陽の色でもあり、やる気を出してくれます。
モチベーションが続かない時には、「黄色」を見るように心がけてみてください。
「黄色」でやる気を出して、「青」で集中力を上げれば勉強や仕事の効率は爆発的に上がるはずです。
アイデアを出したいときに
仕事中にアイデアが出ない時にも「黄色」は活用できます。
「黄色」には人の感受性を向上させ開放的な気持ちにさせる効果があります。
開放的になり自分の中にあった制限が取っ払われた結果、アイデアが浮かびやすくなります。
さらに「黄色」には知的な一面もあり、頭の回転を上げる効果もあります。
このように「黄色」は仕事や勉強においてポジティブに働く要素が多いため、「青」とともにうまく取り入れたい色の一つといえます。
キツネさん
「黄色」の取り入れ方例
「黄色」はアイデアを出したり考えを深めたい時に有効なので、仕事や勉強中に使う筆記用具などの道具に取り入れることで効果を発揮できます。
例えば黄色い付箋やノートにメモをすることで、どんどんアイデアが湧いてくるかもしれません。
他にも蛍光ペンやマウスパッドなどにも簡単に取り入れやすいので、試してみてください。
気持ちを上げて集中したいときは「パステルカラー」
「パステルカラー」は、明るい色のため気持ちを高めたい時に有効です。
気持ちが上がらず、落ち込んでいるときに暗い色が目に入ると、さらに気持ちは暗くなってしまいます。
そんな気持ちの時こそ「パステルカラー」のように明るく、淡い色を見ることで気持ちを上げることができます。
心を平穏に保ち、明るく楽しい気持ちになれる
「パステルカラー」には、気持ちを上げる効果だけでなく、心を落ち着かせて、明るくする効果も期待できます。
ストレスが強く、暗い気持ちの時に濃い原色や黒などの暗い色を見ていると、明るい気持ちにはなれません。淡く明るい「パステルカラー」は心を優しく包み込んでくれるのです。
また「パステルカラー」は、気持ちを落ち着かせてくれる花や自然にも多く存在しています。
キツネさん
「パステルカラー」の取り入れ方例
「パステルカラー」は心を落ち着かせてくれるため、休憩時間などに見ると良いでしょう。
例えばハンカチやスマホケースをパステルカラーにしてみるのはいかがでしょうか。
トイレ休憩の際にハンカチを使ったり、すき間時間にスマホを使ったりすることで、その効果を感じられるかもしれません。
集中を解いて休憩するときは「ベージュ」「緑」
仕事や勉強に疲れたときは「ベージュ」や「緑」に触れてみましょう。
「ベージュ」や「緑」は、木や葉っぱなど自然に多く存在する色であり、特に日本人にとっては、和室を連想させるような色です。
そのため、休憩したい時に有効な色といえます。
キツネさん
緊張を緩める効果があり
「ベージュ」や「緑」は、緊張を緩める効果があります。
特に「ベージュ」は、インテリアにも良く採用される色で、ゆっくり休みたいリビングなどに多く使われています。
自宅ではリラックスしていることが多いため、「ベージュ」を見ると緊張は和らぎます。
キツネさん
「ベージュ」「緑」の取り入れ方例
「ベージュ」や「緑」は休憩する場所に取り入れることを意識しましょう。
「ベージュ」であれば、クッションカバーやカゴなどが取り入れやすいです。
「緑」であれば、観葉植物を置くと効果的ですね。
自宅でもオフィスでも、仕事場と休憩場所の色を意識的に分けてみることで、メリハリをつけることができます。
【注意】集中力における「赤」は諸刃の剣
「赤」には、緊急や危険、勝利などの意味を表す場合が多いです。
人間の心理状態に対しては、ポジティブな気持ちにしたり、やる気を出したりする色ともいわれています。
さらに、「赤」は集中力にも効果があるとされています。
しかし、「赤」を学習に取り入れる際には注意点もあるので、理解して使う必要があります。
キツネさん
短時間集中には効果あり
「赤」は、アドレナリンの分泌を促進して、興奮させる効果があります。
アドレナリンが分泌されることで、短期的に集中力が上がります。
緊急の仕事を一気に終わらせたい時や試験間近には、「赤」を見て短期集中で取り組みましょう。
さらに、大事なプレゼンなどが控えている時にも「赤」は有効です。
キツネさん
短期記憶を促すが、考えることには向いていない
「赤」は短期記憶や集中には有効ですが、あくまで短時間のみです。
じっくり考える問題やアイデアが必要な会議では、「赤」は逆効果です。
「赤」は本能で緊張や危険を感じる色です。
「赤」を見ると緊張や危険という原始的な知能が優先して働いてしまい、論理的な思考が難しくなってしまうのです。
集中したい勉強・仕事環境に色を取り入れるコツ
キツネさん
色の効果だけを知っても、うまく取り入れることが出来なければ効果を得られません。
色の力を適切に借りるためには、以下の3つのコツを意識してみましょう。
一色で統一せず、部分的に取り入れる
勉強や仕事をするときに色を意識する際は、同じ色だけで埋めつくすのではなく、部分的に取り入れることをおすすめします。
同じ色だけで統一してしまうと、その効果しか得ることができません。
さらに、勉強や仕事にメリハリをつけることができず、逆に非効率になってしまいます。
色味を調整できる照明がおすすめ
筆記用具や家具に色を取り入れるのが難しい場合は、色味を調整できる照明を活用することをおすすめします。
照明ではっきりした色を再現できるわけではありませんが、空間の色味を「青」や「黄色」に近づけることができます。
スイッチ一つで簡単に調整できるものもあり、仕事や勉強にメリハリをつける手助けにもなります。
キツネさん
ベージュやブラウンをベースにするのもあり
勉強する場所や仕事場の机や椅子、壁紙などベージュやブラウンをベースに整えるとリラックスして勉強や仕事に集中できるようになります。
ベージュやブラウンは、木や人の肌と同じ色であり、本能的にリラックスできる効果があると言われているからです。
ベージュやブラウンを中心にして、所々に青や黄色、赤などを取り入れてみてください。
その時の精神状態ややる気に合わせて色を選択することで、効率的に学習や仕事に取り組むことができます。
まとめ
色はリラックスできたり、やる気をアップさせたりと人間の心理に大きく影響します。
色をうまく取り入れることで、勉強や仕事の効率は大きく変わる可能性があるのです。
洋服や筆記用具などから色を変えてみて、自分が一番集中できる色の割合を探ってみてください。
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