イメージ記憶の全て|仕組みやトレーニングを理解して記憶力を最大化

キツネさん

イメージ記憶で記憶力がアップするって聞いたんだけど、どうやったらいいんだろう?

忘れたくない情報を、頭の中に鮮やかな映像として残せたら——。

それが可能になるのが「イメージ記憶」です。

脳科学でも、私たちの脳は文字よりも映像のほうが約6倍記憶に残りやすいことが分かっています。

資格試験や語学学習はもちろん、人の顔や名前、仕事の手順まで、イメージ記憶を鍛えれば驚くほどスムーズに覚えられるようになります。

本記事では、イメージ記憶の意味や仕組みから「できる人の特徴」、日常で試せるトレーニング法など紹介します

今日からできる実践法も解説しますので「覚えられない…」という悩みを持つ方はぜひ最後までご覧ください。

「自分に自信が持てず、常に不安」
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それ、記憶術で解決できます!

講師プロフィール

日本一の記憶博士

吉永 賢一

偏差値93

東京大学理科3類合格

IQ180を持つメンサ会員

講師歴32年、元家庭教師で15,000人以上に指導

記憶力ギネス世界新記録保持者という業界随一の肩書を持つ記憶術講師

書籍出版や雑誌掲載多数!

なお、記憶力の上げ方については記憶力を上げる方法とは?|誰でもできる記憶向上テクニックを紹介の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

イメージ記憶とは

私たちの脳は、文字や音よりも「イメージ」を記憶として定着させるのが得意です。

この「イメージ記憶」は、勉強や仕事、日常生活のあらゆる場面で活用できます。

ここでは、定義や脳科学的な仕組み、そして映像記憶との違いについて解説します。

定義と映像記憶との違い

イメージ記憶とは、情報を映像やイメージとして脳内に保存し、再生する能力です。

身近な例でいえば、文字だけの買い物リストがなかなか覚えられない経験をした方も多いでしょう。

「りんご3個、みかん5個、牛乳2本、バナナ5本、にんじん3本」文章だけで覚えても、お店に着いた頃にはもう記憶があやふやです。

しかし、映像をイメージしてみると…

文章だけより、圧倒的に覚えやすいと感じませんか?

このようにイメージ記憶は、人間の脳の仕組みに適した記憶術ですので、誰でも簡単にできます。トレーニングを重ねれば、たくさんの情報量を記憶することも可能です。

関連記事:記憶術とは?おすすめの記憶術6選やトレーニング方法もご紹介

脳科学から見るイメージ記憶の仕組み

脳科学的には、イメージ記憶は主に右脳の視覚野と海馬が関与します。右脳は空間認知やパターン認識に優れ、情報を映像化して保持します。海馬は記憶を一時的に保存し、長期記憶へと変換します。
さらに、視覚情報を以下のように他の感覚と結びつけると定着率が高まります。

  • 感情:印象的な出来事や驚き
  • 匂い:特定の香りと結びつける
  • :メロディや効果音と関連づける

この五感連動が、イメージ記憶を強化するカギです。

「映像記憶」と「イメージ記憶」は異なる

「映像記憶」は、カメラで撮影したように情報をそのまま保存する特殊な記憶形式です。映画のワンシーンや文章の細部まで正確に再現できますが、活用できる人は極めてまれです。
一方「イメージ記憶」は、情報を自分なりに加工し、意味づけして映像化します。

  • 映像記憶:精度は高いが再現性は一部の人のみ
  • イメージ記憶:精度は曖昧でも応用性が高く、習得可能

この違いを理解すると、日常で活かしやすい記憶法が見えてきます。

関連記事:映像記憶とは?トレーニング方法を徹底解説

イメージ記憶ができる人の特徴

イメージ記憶は訓練で伸ばせますが、もともと得意な人にはいくつかの共通点があります。

ここでは、代表的な3つの特徴を紹介します。自分が当てはまるかをチェックしてみることで、記憶術の伸びしろが見えてきます。

空間認知能力が高い

空間認知能力が高い人は、位置関係や形状を瞬時に把握できます。そのため、物事を映像化して記憶にとどめやすく、地図やレイアウトを記憶するのが得意です。
例えば、初めて訪れた場所の間取りをすぐ再現できたり、机の上の物の位置を正確に思い出せるのもこの能力のおかげです。

脳科学的には、右脳の後頭葉や頭頂葉が空間認知に関与しており、視覚情報の処理能力が高い人ほどイメージ記憶の精度も高まります

五感を使った情報処理が得意

イメージ記憶が得意な人は、視覚だけでなく嗅覚・聴覚・触覚・味覚など複数の感覚を使って情報を処理します

例えば、料理のレシピを覚える際に「香り」「手触り」「色合い」を一緒に記憶すると、後で思い出すときに鮮明に蘇ります。脳は複数の感覚情報を関連づけると記憶のネットワークが強化されるため、忘れにくくなるのです。

これは心理学でも「多感覚統合」と呼ばれる現象で、学習効果を高める方法として活用されています。

抽象的な情報を映像化できる

数字や概念などの抽象的な情報を、具体的なイメージに変換できる人もイメージ記憶が得意です。

例えば、歴史の年号を覚えるときに、その年に起きた出来事を漫画のワンシーンのように描き出す数学の公式をキャラクター化するなどです。この能力は連想記憶とも密接に関わっており、右脳と左脳をバランスよく使うことで鍛えられます。

像化のスキルは訓練で向上可能であり、特に記憶術では基礎スキルとして重視されます。

関連記事 : 連想結合法の実践方法を紹介

イメージ記憶のトレーニング法

イメージ記憶は生まれつきの才能だけでなく、日々のトレーニングで伸ばせます

ここでは、日常生活の中でできる簡単な方法から、短時間で記憶力を高める10秒暗記術、そして本格的に鍛える吉永式記憶術まで順に紹介します。

日常生活でできる方法

イメージ記憶は、日常のちょっとした行動で鍛えることができます

例えば、以下のような方法があります。

  1. 画像検索で形を覚える
     知らない単語や食材を見つけたら、その場で画像検索し、色・形・大きさを視覚的に覚える。

  2. 物語化して記憶
     買い物リストを物語に変換(例:「りんごを持った猿が、牛乳の川を渡ってバナナを運ぶ」)

  3. 風景をスナップショット化
     通勤路や教室の景色を一瞬で切り取り、頭の中で再現する。

このような方法は、脳に入ってくる情報をただ「覚える」だけでなく、「意味づけ」して「映像化」するプロセスを伴います。脳は関連性のある情報ほど定着させやすく、五感を使った記憶はより長く残ります。

特に物語化は、複数の情報を一つの連続した映像としてまとめられるため、後で思い出すときに芋づる式に情報が蘇ります。

10秒暗記術

10秒暗記術は、短時間で集中して映像記憶を作る訓練法です。

手順

  1. 覚えたい対象(単語・図・写真など)を用意
  2. タイマーで10秒を計測
  3. その間に、色・形・配置・質感まで細かく観察
  4. 10秒後、目を閉じて頭の中で再現
  5. 見直して抜けた部分を補強

10秒という短い制限時間が、脳の「選択的注意」を最大限に引き出します。人間は長時間の観察よりも、短い時間に集中したほうが情報の密度が高くなります

また、目を閉じて再現することで、単なる「視覚情報の一時保存」から「右脳での映像化・海馬への長期記憶変換」へと進みやすくなります。

この訓練を繰り返すと、日常でも映像化の反応速度が上がります。

吉永式記憶術で学ぶ“映像化”トレーニング

吉永式記憶術では、映像化スキルを体系的に鍛えるカリキュラムが用意されています。単語や数字を関連性のある映像に変換し、それらを物語のように連結して記憶する手法です。
例えば、ランダムな数字列をキャラクターや動作に置き換え、ストーリーとして脳内で再生します。

この方法は、右脳の映像処理能力と左脳の論理的処理を同時に活用するため、記憶の保持力と再現性が大幅に向上します。

短期間で成果を出したい人には特におすすめです。

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イメージ記憶のメリットと活用例

イメージ記憶は、日常生活だけでなく、学習や仕事などあらゆる分野で活かせます

ここでは、勉強・資格試験、語学やスポーツ、そしてビジネスやプレゼンでの活用方法を紹介します。

勉強・資格試験

イメージ記憶を使えば、教科書や参考書の情報を図やストーリーとして覚えられるため、暗記の効率が大幅に上がります

例えば、歴史の年号を単に数字として覚えるのではなく、その時代の出来事を映像化し、人物や場所を物語の中で結びつけます。
資格試験でも、法律条文や化学式などをイラストや連想イメージに変えることで、理解と記憶が同時に進みます。

脳は関連性と感情を伴った情報を長期記憶として残すため、試験本番でも再現しやすくなります。

参照 : 文部科学省「記憶と学習に関する脳科学的研究」

語学・スポーツ

語学学習では、新しい単語やフレーズを映像や場面として覚えると、記憶の定着率が高まります。例えば「apple」という単語を、実際のりんごを手に取りかじる映像として覚えると、意味や発音が結びつきやすくなります。
スポーツでは、プレーの流れやフォームを頭の中で映像としてシミュレーションすることで、動作の正確性と反応速度が向上します。これは「メンタルリハーサル」と呼ばれ、プロ選手も実践している科学的に裏付けられたトレーニング法です。

参照 : 日本スポーツ心理学会「メンタルリハーサルの効果」

ビジネス・プレゼン

ビジネスシーンでは、数字や資料の内容を図やストーリーで記憶することで、プレゼンや会議中にスムーズに話せます

例えば売上推移を「山と谷のグラフ」ではなく「成長曲線を登る登山チーム」の映像として覚えると、説明の際に自然と比喩が浮かび、説得力が増します。

また、顧客の顔や好みを映像として覚えることで、商談や接客の質の向上にも繋がります。

参照 : Harvard Business Review「ストーリーテリングによる記憶の強化」

イメージ記憶と右脳

一般的に「イメージを司るのが右脳、言語を司るのが左脳」と言われます。

イメージ記憶と右脳の関係性について、次の3つの観点から解説していきます。

  • そもそも右脳・左脳とは
  • 右脳は空間認知が優位
  • 左脳は言語・計算・論理的思考が優位

そもそも右脳・左脳とは

人間の脳は左右で分かれており、右脳は空間認識優位、左脳は言語優位という機能的な違いがあることは広く知られています。

神経のつなぎ目であるシナプスの大きさが右脳と左脳では異なっており、構造が違うことは実験により明らかになっていますが、なぜ機能が違うのかは現時点では判明しておりません。

キツネさん

脳は現在の科学をもってしても、未だ解明できない複雑な仕組みのようです。

参照:右脳と左脳の構造の違いを発見

右脳は空間認知が優位

右脳は、物体を立体的にとらえて、位置や大きさ、向きなどを瞬時に判断し認知する空間認知が得意です。

また、五感や感情も司ります。感情表現が豊かで感受性の高い人、芸術や音楽が得意な人は右脳派と呼ばれることが多いです。

ほかにも、左脳より記憶容量が大きいといった特徴も持ち合わせています。

イメージ力や想像力、記憶力に深く関係している右脳は、イメージ記憶と深く関係しています。

左脳は言語・計算・論理的思考が優位

対して、左脳は言語や計算など、物事を道筋を立てて考えるのが得意で、五感から入ってきた情報を論理的に整理して行動につなげます。

パソコンで例えると、データを保存するハードディスクなどの記憶媒体が右脳だとすると、情報の処理を行うCPUが左脳です。

大人になると使う言葉も難しくなり、仕事でも生活でも難しいことを考える機会が増え、論理的な行動が必要になるので、だんだんと左脳が優位になってきます。

キツネさん

大人は、右脳が得意そうなイメージ記憶を習得することは難しいのでしょうか?

イメージ記憶ができない原因と改善法


イメージ記憶は誰でも鍛えられますが、中には思うように映像化できない人もいます

その背景には、集中力や脳の使い方などいくつかの要因があります。ここでは代表的な3つの原因と、その改善方法を解説します。

集中力不足

集中力が欠けていると、情報を細部まで観察できず、映像として記憶に残すのが難しくなります。スマホや雑音など外部の刺激が多い環境では、脳は情報を断片的にしか処理できません。
改善策としては、ポモドーロ・テクニック(25分作業+5分休憩)や、作業前の深呼吸による自律神経の安定化が有効です。

集中できる時間を意識的に作ることで、映像化の精度も向上します。

関連記事 : 集中力を上げる具体的な方法11選!集中できない理由と効率よく高めるアプローチ

映像化の苦手意識

「頭の中で映像を作るのが苦手」という意識があると、脳は最初から映像化を諦めてしまいます。これは経験不足が原因であることが多く、繰り返し練習することで改善できます。
最初は写真や絵を参考にして、細部を口頭で説明する練習から始めましょう。次第に頭の中で形や色を作れるようになります。

小さな成功体験を積み重ねることで、脳は映像化の回路を強化していきます。

脳の使い方の偏り

日常生活で左脳的な活動(言語・計算・論理)ばかり行っていると、右脳の映像処理能力が使われにくくなります。
改善策としては、パズルや絵画、地図を使ったクイズなど、右脳を刺激する活動を日常に取り入れることが効果的です。

また、音楽やリズムに合わせて情報を覚える方法も、右脳の活性化に役立ちます。左右の脳をバランスよく使うことが、イメージ記憶力の底上げにつながります。

関連記事 : 【脳科学で実証】脳を鍛える12の方法|ゲーム・運動・習慣まで網羅

イメージ記憶に関するよくある質問

イメージ記憶については、多くの人が共通して抱く疑問があります。

ここでは特によくある2つの質問に答えます。

イメージ記憶は誰でもできるのか?

イメージ記憶は誰でも習得可能です。生まれつきの資質や右脳の働きやすさに個人差はありますが、トレーニングによって映像化スキルは向上します。

日常的にイメージを使った記憶法を取り入れることで、脳はその処理に慣れ、記憶の効率が高まります。
ただし、短期間で劇的に伸びる人もいれば、徐々に伸びる人もいます。継続的な訓練が何より重要です。

イメージ記憶の効果が出るまでの期間

効果が出るまでの期間は、現在の記憶力や練習頻度によって異なります。

一般的には、毎日5〜10分程度のトレーニングを2〜4週間続けると、多くの人が映像化のしやすさを感じ始めます。

また、意識的に五感を使って記憶する習慣を作ると、半年ほどで長期記憶への変換効率も高まります。

短期間で結果を出したい場合は、体系化された記憶術を活用すると効果が加速します。

まとめ|イメージ記憶を伸ばして学びを加速させよう

イメージ記憶は、生まれつきの能力に依存せず、誰でも鍛えられるスキルです。

勉強や資格試験、語学、ビジネスの場面まで幅広く応用でき、日常のちょっとした習慣でも着実に向上します。

特に、物語化や10秒暗記術のような簡単なトレーニングは取り入れやすく、効果も実感しやすい方法です。

さらに短期間で成果を出したい方は、吉永式記憶術のような体系的メソッドで映像化の精度を高めるのがおすすめです。

今日から少しずつ始め、記憶力を自分の武器に変えていきましょう。

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監修者
的場 惇人(まとば あつひと)

株式会社Wonder Education 代表取締役

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