物忘れの原因のひとつは、食べ物が関係しています。加齢によって体力が落ちたり病気になりやすくなったりすると、食事がうまくできなくなって低栄養になるケースも多くなります。
栄養不足は、認知機能に大きく影響するため、ひどくなる前に食事療法を始めましょう。
本記事では、物忘れがひどくなる食べ物について解説します。物忘れの予防策として、必要な栄養素や食材について確認しましょう。
もくじ
物忘れは食べ物に関係する?
食習慣が乱れると、まずは腸内環境が悪くなり、便秘や下痢の症状が起きて免疫力が低下します。
食事が正常にできないと体力も低下して、行動範囲が狭くなるので運動不足の問題も発生します。
食事から栄養が摂れなくなると、脳に充分な栄養が回らなくなり、判断力や記憶力、集中力など、認知機能の低下に繋がってしまいます。
認知症による物忘れは、脳が萎縮することで発症する症状のひとつです。
記憶力の低下から始まるアルツハイマー型認知症の方の場合、食事をしたことさえ忘れてしまう障害が起きます。
脳の機能が鈍くなると満腹中枢の指令ができなくなって、いくら食べても満腹感を得られなくなります。
結果、「ごはんはまだ食べていない」と繰り返し要求するようになり、食事を与えないとストレスによる暴言が始まり、自ら食べ物を探し回る等の問題行動に繋がるケースもあります。
また、認知症による物忘れがひどくなると、食べ物以外の物を食べてしまう行動も起きます。
認知機能が衰えることによって、理解力や判断力、味覚や嗅覚などが低下し、食べ物として正常な判断ができなくなります。
このような認知機能の低下による障害については、生活習慣の乱れが大きく影響しており、食事をはじめ睡眠、運動、娯楽などがとても大事になってきます。
特に高齢者になると、体調不良になりやすいため、ライフスタイルの改善を早めに行うことが大切です。
関連記事:物忘れ防止対策とは?セルフチェックで生活習慣を見直しましょう
物忘れの予防になる食べ物
認知症の低下を予防するために、どんな食材が物忘れに効くのか、おすすめの食材を紹介します。
高齢者の食事作りのヒントになる、栄養価の高い食べ物を確認しておきましょう。
魚類
魚の脂に含まれる「DHA(ドコサヘキサエン酸)」は、脳細胞を活性化させる効果があります。記憶力・判断力を高め、認知症予防になる食材です。
- DHAを含む魚類:サバ・サンマ・イワシ・マグロ・ブリなど
豆類
豆類に含まれる「必須アミノ酸トリプトファン」は、脳の神経伝達物質「セロトニン」を
増やすので意欲や集中力を高めて、うつ病による不安を取り除く効果があります。
- トリプトファンを含む豆類:豆腐・納豆・味噌・しょうゆなどの大豆製品
関連記事:集中力を上げる具体的な方法11選!集中できない理由と効率よく高めるアプローチ
乳製品
乳製品に含まれる「カルシウム、マグネシ.ウム」は、認知症発症のリスクを抑える効果があります。
- カルシウム、マグネシウムを含む乳製品:牛乳・チーズ・ヨーグルトなど
糖質
脳内にエネルギーを与える糖質は、炭水化物から食物繊維を除いたものです。体内に入ると、即効性の高いエネルギー源となります。
- 糖質:ごはん、麺類、パン、砂糖、いも類など
ビタミンB群
糖質の代謝を促すビタミンB群「ビタミンB1・B2・B6・B12・ナイアシンなど」は、認知症発症リスクを減少させる効果があります。
- ビタミンBを含む食べ物:豚肉、レバー、マグロ、カツオ、ナッツ類など
レシチン
レシチンは、神経伝達物質に関わる「アセチルコリン」を作るために必要な成分です。認知症を予防する効果があり、記憶力や意欲を向上させることが期待できます。
- レシチン:卵黄、大豆、うなぎ、レバー、銀杏など
フラバノール
脳の血管機能を高める「フラバノール」は、記憶力の低下を防ぐ効果があります。心筋梗塞などの心血管疾患の予防にもなります。
- フラバノール:ココア、緑茶、紅茶、チョコレートなど
赤ワイン
少量の飲酒は、認知症予防になります。赤ワインに含まれる「ポリフェノール」は、抗酸化作用があり老化を防ぎます。欧米の研究では、ワイン1日あたり2杯(500ml)が推奨されています。
脳のゴミを取り除くアミロイドβ
「アミロイドβ」とは、脳内で作られるタンパク質のひとつです。
正常な方の場合は短期間で分解、排出されますが、アルツハイマー病患者の場合は、脳内にゴミとして蓄積されるため、認知機能が低下します。
「アミロイドβ」は、神経細胞を壊す働きを持つため、脳内にゴミの蓄積しないように食事療法で進行を防ぐことができます。
- アミロイドβ蓄積を防ぐ食べ物:青魚・コーヒー・緑茶など
物忘れがひどくなる食べ物
認知症を予防する食事療法のために、物忘れがひどくなる食べ物についても確認しておきましょう。
マーガリン
脳内環境に良くない「トランス脂肪酸」は、悪玉コレステロールを増やし、善玉コレステロールを減らし、動脈硬化を引き起こす原因となります。
「トランス脂肪酸」を含む食べ物は、マーガリンやショートニング、これらを原料とするケーキ、ドーナツや洋菓子、揚げ物などです。
世界保健機関(WHO)は、1日当たりの「トランス脂肪酸」の平均摂取量を、最大でもエネルギー摂取量の1%未満に抑えるよう推奨しています。
炭酸飲料
砂糖や人工甘味料が多く使われているため、過剰摂取すると不安やイライラの原因や老化を進行させる作用があるとされています。
「米アルツハイマー病協会主催」の調査結果によりますと、炭酸飲料1缶(糖分20グラム)を1日おきに飲む人と100日に1本しか飲まない人を比較した場合、1日おきに飲む人の方がアルツハイマー病にかかる可能性が高いことがわかっています。
ファーストフード
油分、糖質、でんぷんなどの合成食品で、食品添加物を多く含むファーストフードは、認知機能の低下に影響する食べ物です。
摂取量が増えると、脳機能に障害が起きて記憶力や認知力や言語能力などに支障が起こり始めます。
ファーストフードを週1回以上摂取する人は、肥満になりやすく、週2回以上の人は、メタボ症候群・糖尿病・慢性心疾患のリスクが高くなります。
味付けの濃いもの
塩分や糖分が多く、脂っこい食べ物を多く摂ると認知機能に影響があります。
塩分濃度の高いラーメンや漬物、甘いお菓子類などは、食べすぎると高血圧で動脈硬化になりやすく、脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まります。
また、認知症の患者さんの場合、味覚機能が衰えるので濃い味を好むようになります。
認知症の方の食事は、塩分や糖分の代わりに、出汁、オリゴ糖、ハチミツなどを使って味付けの工夫をすると良いでしょう。
スナック菓子
ポテトチップスやスナック菓子を食べすぎると認知症のリスクが高まるとされています。
高カロリーで脂肪と塩分が多く含まれ、ついつい食べすぎてしまうと、高血圧・糖尿病・肥満などのリスクが上昇します。
ポテトチップスが食べたくなるのは、カリウム不足である場合も考えられます。
カリウムを補う食材として、ほうれん草や小松菜、わかめや枝豆などを摂って、栄養バランスを整えましょう。
物忘れ防止にバランスの良い食事を心がけましょう。
認知症予防には、毎日の食事を見直すことで改善できるケースもあります。物忘れに良いとされる栄養価の高い食べ物を選ぶことで脳の老化を防ぐことができます。
食事療法には、物忘れがひどくなる食べ物、ファーストフードやマーガリン、炭酸飲料などをなるべく控えて健康的な食材選びを意識しましょう。
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