会話の内容をすぐ忘れる原因と対策|病気の可能性・年齢別チェック付き

キツネさん

「さっき話したばかりの内容が思い出せない…」
「大事な会話の内容をすぐ忘れてしまって、仕事や人間関係に支障が出ている…」

そんな悩みを抱えていませんか?

誰しも一度は経験することですが、もし頻繁に起こるようであれば、単なるうっかりではなく注意力や記憶力の低下が関係しているかもしれません。

さらに、年齢や生活習慣、病気の初期症状が関係しているケースもあるため、見過ごさずに対策を取ることが大切です。

「ただの物忘れかも?」と思っている方も、まずは自分の状態をチェックし、できるところから改善・対策を始めてみましょう。

「自分に自信が持てず、常に不安」
「人の顔と名前が覚えられない」
「資格試験に合格したい」
「英単語が全然覚えられない」
「本の内容をすぐ忘れる」

それ、記憶術で解決できます!

講師プロフィール

日本一の記憶博士

吉永 賢一

偏差値93

東京大学理科3類合格

IQ180を持つメンサ会員

講師歴32年、元家庭教師で15,000人以上に指導

記憶力ギネス世界新記録保持者という業界随一の肩書を持つ記憶術講師

書籍出版や雑誌掲載多数!

なお、記憶力の上げ方については記憶力を上げる方法とは?|誰でもできる記憶向上テクニックを紹介の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

なぜ会話の内容をすぐ忘れてしまうのか?|原因

会話をすぐ忘れるのは、単なる「うっかり」ではないこともあります。

ここでは主な3つの原因を解説します。

会話の内容をすぐ忘れてしまう主な原因
  • 一時的なストレスや睡眠不足の影響
  • 注意力の問題
  • 脳機能や記憶力の低下

一時的なストレスや睡眠不足の影響

強いストレスや睡眠不足は、記憶を司る脳の働きに悪影響を与えます。

たとえば、深い睡眠が取れていないと脳内の情報処理効率が低下し、会話内容の記憶がうまく定着しません。またストレスが続くと、コルチゾールというホルモンが記憶力に関わる海馬の働きを鈍らせることもあるため注意が必要です。

こうした状態が続くと、会話内容が抜け落ちやすくなってしまいます。

注意力の問題

現注意が散漫な状態では、どれだけ話を聞いていても記憶に残りづらくなります。

スマホや通知の多い環境では、集中力が途切れがちになり、相手の言葉が頭に入ってきません。特にマルチタスクの習慣がある人は、脳が効率的に情報を処理しきれず、記憶として残せない傾向があります。

また、ADHD傾向がある場合は、脳のワーキングメモリ機能そのものが弱いため、会話の記憶が維持しづらい傾向にあると言えるでしょう。

脳機能や記憶力の低下

年齢を重ねると、記憶に関わる脳の機能も徐々に変化していきます。

海馬や前頭葉の働きが衰えると、新しい情報を覚えるスピードが低下し、定着しにくくなります。また、脳血管障害や認知症の初期症状など、病的な要因が潜んでいる場合も少なくありません

このような場合、単なる物忘れとは異なり、頻繁に同じことを聞いたり、会話の前後関係が理解しにくくなる特徴が現れます。

会話の内容をすぐ忘れてしまう人の特徴|年齢別チェック

まずは年齢別に、多く見られる記憶力低下の傾向と考えられる原因を確認しましょう。

10代・20代に多い原因と対策

10~20代で会話内容をすぐ忘れる場合、主な原因はストレス、睡眠不足、スマホ依存といった生活習慣的なものが大半です。

また、ごくまれに若年性健忘症や若年性認知症の初期症状が潜んでいることもあります。若年性認知症はアルツハイマー型や血管性タイプがあり、記憶障害や判断力の低下が特徴です。違和感を感じたら、早めの専門医相談が望まれます。

参照 :
健達ねっと
認知機能セルフチェッカー

対策としては、主に以下の4つです。

  1. 規則正しい生活リズムの確立
  2. 画面使用時間の制限
  3. ストレスの管理
  4. 必要時の専門家相談

30代・40代に多い原因と対策

30~40代では、睡眠時間の減少やストレス増加が物忘れ感を強め、リスキリング世代では「記憶力に不安」を感じる人が増えています。

コグスマートの調査では、30・40代の約6割が記憶力の低下を実感し、睡眠時間の短縮がその一因とされます。さらに、ホルモンバランス変化や高血圧、糖尿病など生活習慣病も影響します。

参照 : PR TIMES 株式会社CogSmart 早期の認知症対策へ 記憶に関するアンケート調査

対策としては、主に以下の4つです。

  1. 質の良い睡眠を確保する
  2. 定期的な有酸素運動
  3. 糖質過多の食事を見直す
  4. マルチタスクを減らし、集中力を保つ環境づくり

高齢者における認知機能低下の兆候

高齢期になると一般的に認知機能の低下リスクが高まり、認知症の有病率も増加します

厚生労働省の推計によると、2025年には高齢者のうち約20%が認知症になるとされています。さらに、軽度認知障害(MCI)の認知度も上昇しており、初期段階での対応が注目されています。

兆候としては、日常の時間・場所が分からなくなる、同じ質問を繰り返す、判断力の低下などがあります。

対策としては、主に以下の5つです。

  1. セルフチェック
  2. 医療機関受診
  3. 社会的交流
  4. 知的活動
  5. 適度な運動の習慣化

会話の内容を忘れないための対策7選

さっそく「内容を忘れないための会話法」を7つご紹介します。

  • ①:頭の中でイメージする
  • ②:指をつかって覚える
  • ③:声に出して復唱する
  • ④:興味を持つ
  • ⑤:アウトプットする
  • ⑥ : 記憶術を活用する
  • ⑦ : アプリやメモ習慣の活用

①:頭の中でイメージする

内容を忘れないための会話法1つ目は「頭の中でイメージする」ことです。

ただ単に話を聞いているだけでは、会話の内容は覚えられません。

人間の本来持っている脳の力を活かして会話内容を覚えるには、頭の中でイメージすることが効果的です。

例:「友だちが来週、家族で海に行く」という会話
  • 来週の土曜日
    カレンダーをイメージして、〇月〇日土曜日のことだと具体的に思い浮かべる
  • 家族で海に行く
    友だちが家族と海で満喫している様子を思い浮かべる

参照:「覚えるのが苦手な人」が記憶力を高める方法2選 | リーダーシップ・教養・資格・スキル | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース

ここでのポイントは、イメージしにくいところは、その場でどんどん質問をすることです。

「どこの海に行く予定ですか?」「海でどんなことしますか?」と聞くことで会話も弾みます。

会話でイメージすることを意識すると、将来、思い出すきっかけを増やすことができます

関連記事:効率よく覚えるのにイメージ記憶が大切な理由|コツやトレーニング方法を紹介

②:指を使って覚える

内容を忘れないための会話法の2つ目は「指を使って覚える」です。

これは記者やジャーナリストがオフレコの現場で、聞いたことを覚えておくために使っている方法です。

方法は簡単で、親指からそれぞれの指に覚えたいことを割りふっていくだけです。

例:上司からの指示を覚えるとき
  • 親指
    →クライアントに送る提案書は木曜日までに仕上げておく
  • 人差し指
    →経理から提出書類に不備があると連絡きたが、詳細が分からないので問い合わせる
  • 中指
    →倉庫にある統計資料を過去2年分、会議室に準備しておく

上記のように覚えることで、

  • 会話の中で、重要な話が何個あったか思い出せる
  • 「人差し指に割りふった話だけ思い出せない」という時に、親指と中指の話をもとに時系列で記憶をさかのぼることができる

といったメリットがあります。

立ち話や気軽な会話のときなど、メモがとれない場面でも使える方法です。

参照:大事な会話は「指」で覚える | 人材採用(中途) | コラム | 経営と人材をつなげるビジネスメディア「HUMAN CAPITAL サポネット」

③:声に出して復唱する

会話をするときに、ただ聞くだけになっていませんか?

「声に出して復唱する」ことも、会話を覚えるには効果的です。会話の中で相づちだけでなく、復唱確認をすることで記憶力が高まります。

もともと脳が記憶するのは「生きることに必要なこと」のみです。

しかし、生きることに必要ない情報でも「何度も繰り返す=必要な情報」だと脳に錯覚させることができます

また復唱することで、その場で聞き間違いや、認識の違いを防ぐことができます。

④:興味を持つ

会話の内容に興味を持つことも重要です。会話内容を頑張って覚えるのではなく、興味をもって楽しむことで記憶力は高まります。

対象に興味や好奇心を抱くと、脳内に「シータ波」が分泌されます。

シータ波が出ている脳では、少ない刺激で記憶が定着しやすくなります

反対に「つまらないな」「飽きた」と感じながら会話をしても、覚えられません。また、楽しい会話は「会話をした」という行為自体が記憶に残りやすくなります。

関連記事:エピソード記憶とは?学習での活用術から記憶障害との関連までくわしく解説

⑤:アウトプットする

5つ目は積極的にアウトプットすることです。

これは番外的ですが、自分が覚えたいことを会話を通して記憶するテクニックです。

記憶には、理解、整理、暗記、反復の4つのステップがあります。

そして人と話す前には、

  • 会話する内容を理解する
  • 分かりやすく伝えるために、情報を整理してストーリー化しておく

ことで、情報が記憶に残りやすくなります。

その上で実際に会話をすることでアウトプット(反復)になり、記憶が一層強化されます。

参照:最終回 「教えるだけ」で楽に覚える<覚えずに覚える記憶術>|連載コンテンツ |東京商工会議所

⑥ : 記憶術を活用する

効果的な記憶術は、脳の仕組みを活用した“技術的な覚え方”で構成されています

連想で記憶する「イメージ法」や、記憶を空間に置き換える「記憶の宮殿」などのテクニックは、記憶能力を劇的に高める可能性があります。

Wonder Educationでは、誰でも記憶力を高められる記憶術講座を提供しています。再現性の高い指導で、記憶力向上とそれによる目的の達成をサポートしていますので、ご興味のある方はぜひ気軽にお問い合わせください。

関連記事:記憶術とは?おすすめの記憶術6選やトレーニング方法もご紹介

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⑦ : アプリやメモ習慣の活用

会話の内容を忘れにくくするには、記録する習慣を持つことが効果的です。

特に、紙に手書きするメモは脳の海馬や視覚野を強く刺激し、記憶の定着力を高めるという研究結果もあります。また、手で書くことで情報の整理が進み、思い出しやすくなるメリットもあります。

スマホやタブレットを使う場合は、ジャーナルアプリやメモアプリを活用し、1日の終わりに会話の要点を記録し、後から見返す習慣をつけましょう。

参照 : 東京大学 教養学部報 紙のノートの脳科学的効用

会話内容を覚えるには規則正しい生活が効果的!

会話内容を覚えるにはワーキングメモリも上手く機能させないといけません。

しかし残念ながら、ワーキングメモリは加齢にともなって衰えていきます。

  • 18〜25歳がピークで、その後は低下する
  • 40代以降の人のワーキングメモリの機能は、20代と比べてかなり低い
  • ワーキングメモリに大きく関わる「前頭前野」は年齢とともに萎縮する

参照:“物忘れ”と深く関わっているワーキングメモリとは? 脳科学者に聞いた。 | からだにいいこと | クロワッサン オンライン

そこで、少しでもワーキングメモリの低下を防ぐためには、WHO(世界保健機関)が推奨している運動や禁煙、バランスの良い食事が効果的です。

WHOによる認知症と認知機能低下の予防のためのガイドライン
  • 運動の習慣化
  • 禁煙
  • アルコール摂取の抑制
  • 健康的な食事
  • 血圧・コレステロール・血糖値のコントロール

ワーキングメモリの低下を防ぎ、本来持っている脳の記憶力を最大限に活かすことで、今よりも格段に会話を覚えられるようになります。

以下では生活習慣の根幹を成す「睡眠」「運動」「食事」について解説します。

質の良い睡眠

睡眠がしっかりとれていないと、頭がぼーっとして記憶力や集中力が低下します。

集中力がないと、会話内容も覚えられません

脳は「集中して聞かなくてもいい情報=必要ない情報」と認識し、記憶力がさがります。

しっかりと睡眠をとって、まずは身体を整えましょう。

関連記事:集中力が落ちるのは睡眠不足の可能性大!それでも頑張る人のための4つの対処法

軽い有酸素運動

会話内容を覚えたいなら運動習慣を取り入れることで、グッと記憶力を高めることができます。

筑波大学の研究グループの実験によると、10分程度の軽い運動でも記憶に大きく関わる「海馬」が刺激され、記憶力が向上すると報告されています。

参照:10分間の軽い運動で記憶力アップ、筑波大が実験:朝日新聞デジタル

他にも、運動にはストレス発散効果があります。

記憶力や集中力の妨げになるイライラや注意力を効果的に取り除くことができます。

脳に良い食事と水分補給

会話内容を覚えたいならば、食事にも気を配りましょう。

生活習慣病も防げるようなバランスのよい食事が基本です。

その中でも近年の研究により効果が注目されているのは、ベリー類コーヒーです。

  • ベリー類
    抗酸化作用が認知機能にプラスに働き、不足すると認知機能の低下が早まるビタミンDを補える
  • コーヒー
    カフェインが認知機能の低下を抑える

参照:物忘れに効く、脳によい生活の送り方|NIKKEI STYLE

ただしコーヒーは飲むタイミングには気を付けてください。

就寝の4~6時間前に、カフェインを摂取すると睡眠不足の原因にもなります。

関連記事:記憶力がアップする食べ物を紹介!勉強のお供やテスト本番にもおすすめ

病気の可能性があるケース|セルフチェック

会話の内容を頻繁に忘れると、「単なる物忘れかも」と思う一方で、軽度認知障害(MCI)や認知症の前兆である可能性も否定できません。

気になる症状がある場合、自宅でできるチェックリストで確認し、専門医に相談すべきタイミングを知ることが重要です。

どんな症状なら医療機関を受診すべき?

以下のような症状が日常的に、かつ頻繁に現れる場合は、受診を検討しましょう。

セルフチェックリスト
  • 同じことを繰り返し言ったり聞いたりされる
  • 直前の記憶が途切れる・思い出せない
  • 時間・場所・人がわからなくなる
  • 日常生活でミスが増え、判断力が低下する
  • 判断力や段取りが極端に落ちる

チェックリストでは、複数の該当があれば地域包括支援センターや医療相談窓口に相談を推奨しています。

早期発見が進行を遅らせるカギです。

参照 : 青森市 認知症かな?と気になる方へ

相談先とその目安

気になる症状がある場合、まずはかかりつけ医か、もの忘れ外来を持つ医療機関への相談が基本です。かかりつけ医では症状の背景や変化を伝えて紹介を受けるのがおすすめです

若年性認知症の疑いがある場合は、精神科・神経内科・心療内科など、専門診療科で詳細な検査(MMSE、HDS‑R、画像検査など)が行われます。

また、自治体によっては認知症相談センターや健診事業としてチェックリスト実施を行っており、不安がある場合はそちらを活用するのも有効です。

まとめ|今日から始められる記憶力改善の第一歩

会話の内容をすぐに忘れてしまう背景には、ストレスや注意力の問題、脳機能の低下など、さまざまな原因が潜んでいます。年齢やライフスタイルによって原因も異なるため、自分に合った対策を知ることが大切です。

まずは、生活習慣の見直しやメモ習慣の導入など、できることから1つずつ始めてみましょう。

そして、さらに一歩進んで記憶力を体系的に伸ばしたい方には、記憶術を取り入れることもおすすめです。

Wonder Educationでは、誰でも記憶力を高められる記憶術講座を提供しています。

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監修者
的場 惇人(まとば あつひと)

株式会社Wonder Education 代表取締役

#株式会社Wonder Educationとは?

Wonder Educationは関わっていただいた全ての方に驚愕の脳力開発を体験していただき、
新しい発見、気づき『すごい!~wonderful!~』 をまずは体感していただき、『記憶術は当たり前!~No wonder~』 と思っていただける、そんな環境を提供します。

#記憶術に対する想い

学校教育だけでは、成功できない人がたくさんいる。良い学校を卒業しても、大成功している人もいれば、路頭に迷っている人もいる。反対に、学歴がなくとも、大成功をしている人もいれば、路頭に迷っている人もいる。一体何が違うのか?
「人、人、人、全ては人の質にあり。」
その人の質=脳力を引き出すために、私たちは日常生活の全ての基盤になっている"記憶"に着目をしました。

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