キツネさん
「もっと記憶力があればいいのに」と、悩みを抱えている方はたくさんいます。
そして、そんな悩みを持つ方ほど「記憶力は才能や能力で決まる」と思っている場合が多いです。
しかし実際は、記憶力は能力で決まるものではなく、脳の使い方や考え方を変えることで、誰もが少しずつ改善していくことができます。
今回の記事ではそんな「記憶力を鍛えるための考え方や改善策」について解説していきます。
もくじ
記憶力がないと感じるときはどんなシーン?
そもそも「記憶力がない」と感じる瞬間は、どういうときにあるのでしょうか。
具体的に私たちが記憶力に悩みを抱えてしまう瞬間について、日常生活を振り返ってみましょう。
仕事の手順や内容を覚えられない
まずはビジネスの場面です。新しい仕事はなかなか覚えるまでに時間がかかりますよね。
一度教えてもらっただけでは頭に入らないし、マニュアルを何度も見ながらやっていると時間がかかり、もどかしさが生まれてしまいます。
また、基本的に仕事中は忙しいので覚えるための時間を確保することが難しいです。
その結果、残業が増えたり、周りに迷惑をかけてしまったりして「私に記憶力がないせいだ…」と、悩みが増えていくということも少なくありません。
ひとの名前と顔が一致しない
人とのコミュニケーションにおいても、記憶力が気になった経験があるのではないでしょうか。
- 道端で「久しぶり!」と声をかけられたけど、とっさに名前が思い出せない
- 昨日参加したイベントの名簿を見ても、誰がどんな顔だったか覚えていない
このように「人の名前と顔を覚えるのが苦手」という方は結構多いです。
さらにコミュニケーションにおいては、これが原因で相手と気まずくなってしまうこともあります。
そう考えると、できるだけ記憶力を豊かにして「すぐに人の顔と名前が覚えられる」ようになっておきたいですよね。
したいと思っていたことを忘れてしまう
- 部屋を移動したものの「今何をしにきたんだっけ」と思い出せなくなることがある
- 買い物から帰ってきて、一番必要なものを買い忘れたことに気づいた
このように「したいと思っていたことを忘れてしまう」ということも、日常生活の中ではよくあることかもしれません。
「こんなこともあるだろう」と流してしまいがちですが、あまりにも頻度が高いと不安に思えてくることもあるでしょう。
まずはこうした些細なつまずきから減らしていくことができれば、記憶力の悩みから解放されていくかもしれませんね。
試験の点数が上がらない
学校のテストや資格に関する試験などで、勉強時間の割になかなか点数が上がらないということもあるかもしれません。
こうしたテストや試験では、知識やその活用法をどれだけ頭に定着させられるかが大事になってきます。
しかし時間をかけたからといって、それが点数に比例するわけではないのが難しいところです。
キツネさん
記憶力が低下してしまう要因
このように、自分の記憶力に対して悩みを抱えている方は、日常生活の中にその原因の一つがあるかもしれません。
まずは私たちの生活の中で、記憶力に悪影響を与えてしまう要因について知るところから始めましょう。
睡眠不足などの生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れは、記憶力低下の要因になると言われています。
疲労などが原因で脳の機能が低下することもありますが、特に記憶力の低下に大きな悪影響を及ぼすのは睡眠不足です。
実は、睡眠には疲労回復以外にも「記憶の固定」という重要な役割があります。
- 日中に覚えたことや経験したことを記憶として脳に定着させる
- 嫌な記憶を消去する
- 過去の記憶とその日の記憶を結合する
睡眠不足になると、この記憶の固定が十分に行われなくなることで記憶力の低下が起こってしまうのです。
「最近しっかり眠れていない」という方は、まず睡眠習慣を見直すところから始めてみましょう。
人間関係などのストレス
日常生活の人間関係などによるストレスも、記憶力を低下させる要因の一つです。
ストレスが発生すると、脳ではコルチゾールというホルモンが分泌されます。
このコルチゾールは身体のあらゆる機能を低下・抑制するとされ、脳の機能も低下してしまうのです。
ストレスがたまってコルチゾールが過剰に分泌されることで、物忘れや脳萎縮、ひどくなると認知症を引き起こす要因になるとも言われています。
記憶力だけでなく、体や心を健康に保つためにも、普段からあまりストレスを溜め込まないようにすることが大切ですね。
インプットする時間が少なすぎる
学生時代や仕事を始めたての頃は、新しいことを学んだり、覚えたりする時間が常に確保されていたのではないでしょうか。
しかし、年齢を重ねるにつれ「新しいことを覚える」という機会は日常の中から失われていきます。
このようにインプットする時間が減ると、脳を活発にする頻度が少なくなって機能が低下してしまうのです。
筋肉は使わなければどんどん衰えていきますよね。脳の機能や記憶力もこれと同じです。
日々何か新しい知識をインプットしようと心がけるだけでも、少しずついい変化をもたらしてくれますよ。
キツネさん
短期記憶と長期記憶の違い
記憶力を高めていくために必要不可欠な知識として挙げられるのが「短期記憶」と「長期記憶」についてです。
私たちが見聞きした情報は、脳の海馬という部分によって「短期記憶」と「長期記憶」に仕分けられます。
- 短期記憶
海馬が「忘れても支障がない」と判断することで、脳に短期間しか残らない記憶 - 長期記憶
海馬に「覚えておく必要がある」と判断され、脳に長期的に残っていく記憶
「覚えたことをすぐに忘れてしまう」という方は、海馬がその情報を「短期記憶」として判断してしまっていることに原因があるかもしれません。
つまり長期的に記憶として残していくためには、覚えたい情報を海馬に「長期記憶」と認識させる必要があるのです。
記憶力は能力ではなく「脳の使い方」の差
「記憶力は能力だ」と考えるのが一般的かもしれませんが、実はそれは大きな勘違いです。
「短期記憶」「長期記憶」のメカニズムからもわかるように、記憶力は「脳の使い方」次第で自然に高めていくことができます。
もしも「記憶力=能力」と諦めてしまっている方は、この機会に捉え方を変えてみましょう。
年齢によって記憶力には大きな差はない
一般的に、年齢を重ねていくと記憶力が低下すると考えられています。
確かに加齢によって脳は少しずつ萎縮してしまうと言われていますが、それは前述したように、年を重ねていくことで「新しいことをインプットする機会が減る」ことが大きな原因です。
年齢を重ねても日常的にしっかりと脳を活性化させる習慣があれば、記憶力の低下が著しく進行することはありません。
つまり年齢による記憶力の差は、それほど大きいものではないのです。
子どもの記憶力は環境や習慣が影響していることも
親御さんが「うちの子は記憶力が弱い」と捉えてしまうことも「記憶力=能力」と考えていることで起こってしまう勘違いです。
子どもの記憶力は、生まれ持った能力ではなく「いかに記憶力を使う習慣の中で過ごしているか」に影響されています。
また、先ほど解説した「記憶力が低下する要因」となるような生活環境にいると、記憶力を高める機会も失われてしまいます。
つまり幼い頃から「記憶力を活発にする習慣」「記憶力が低下する要因を避けた生活環境」を整えることが大切です。
- 丸暗記ではなく、理解することを第一に物を教えてあげる
- 本を一緒に声に出して読む
- その日あったことを尋ねて話してもらう
- 毎日十分な睡眠を確保する
- バランスのとれた食生活を保つ
- 適度に体を動かす
毎日の習慣から!記憶力を高めるための方法
ここまでの内容を踏まえて、記憶力を高める方法について具体的に見ていきましょう。
日常生活の中で取り入れやすいものばかりですので、ぜひ気軽にチャレンジしてみてください。
- イメージを膨らませる
- 理解する
- 人に説明したり話す
- 自分が知っていることと関連づける
- 適度に運動する
1. イメージを膨らませる
記憶をつかさどる海馬は、映像による情報を「長期記憶」と判断しやすい傾向にあります。
そのため、何か覚えたいものがあるときは、頭の中でそのイメージを膨らませ、映像として具体的に思い浮かべることが効果的です。
また、そうしたイメージを頭の中で思い描くには、普段から「イメージ力」を高めておく必要があります。
「そもそもイメージすることが苦手」という方は、簡単にできる「イメージ力トレーニング」から始めてみましょう。
- 目の前の風景を覚えて、目を瞑ってイメージしてみる
- 寝る前に、その日あったことを具体的な映像で思い返してみる
- りんごやペンなど、普段よく目にするものをイメージして絵で描いてみる
2. 理解する
受験勉強や資格の勉強において、こうした経験をしたことはありませんか?
- 次の単元に進むと、前の単元の内容を忘れてしまう
- 時間をかけて覚えたはずなのに、本番で思い出せなくなった
- 公式は覚えていたけど、本番で使いこなせなかった
このように「公式をルールとして覚える」「用語をただ言葉として覚える」という覚え方は、一般的に「丸暗記」と呼ばれています。
丸暗記によって覚えたことは、基本的に海馬によって「短期記憶」に分類されてしまうため、長期的な記憶として定着しません。
長期的に脳に記憶として残していくには「なぜこうなるのか」「どういう意味なのか」というように、本当の意味で理解し、脳に深く刻むことが大切です。
ここまで深く学ぶことは大変ではありますが、時間をかけた分、脳にしっかりと定着します。何事も丸暗記は避け「理解しようとする」習慣を身につけましょう。
3. 人に説明したり話す
情報を長期記憶として脳に定着させていくには、インプットとアウトプットを繰り返すことが効果的です。
「人に説明したり話す」という行為は、「説明するために理解する」インプットと、「話してわかりやすく説明する」というアウトプットの両方を行うことができます。
こうして繰り返し情報を出し入れすることによって、海馬が「これは重要な情報だ」と認識し、長期記憶として脳に長く定着することになるのです。
何か覚えたいことや、記憶に定着させたいものがある場合は、口に出して人に説明するようにしてみましょう。
キツネさん
4. 自分が知っていることと関連づける
例えば、パソコンに新しいデータを保存するときのことをイメージしてみてください。
それら全てを「新しいもの」として整理せずに保存していくと、雑多にデータが羅列され、何が入っているかがわかりづらくなってしまいますよね。
ですが、パソコンの中に既に存在するフォルダの「どれに関連するか」を考えて一つ一つ振り分けていくと、新しいデータもすっきりと整理でき、引き出しもしやすくなります。
脳もこれと同じで、何かを記憶しようとするとき、漠然と「全く新しい情報」として頭に入れようとすると、上手に整理することができません。
新しいことを覚えるときは「これは過去に学んだ〇〇と似ているな」「あのときの〇〇と関連がありそうだ」と、新しい情報を既存の知識と関連づけることで、脳に長く定着させることができます。
5. 適度に運動する
運動をすることで脳が活性化され、特に海馬の動きが活発になるという研究結果は数多く報告されています。
集中して勉強したいときや、何か覚えたいときは適度に運動してから行うことで、海馬が活性化され効果が高まることでしょう。
ただし、ポイントは「適度」な運動量にとどめるということです。
- スクワット30回〜50回
- ラジオ体操
- 朝の散歩、ウォーキング
- 軽いサイクリング
ハードな運動は脳にストレスをもたらし、記憶力や集中力には逆効果となってしまうので注意しましょう。
関連記事:【再現性あり】記憶力を上げる方法とは?|誰でもできる記憶向上テクニックを紹介!
まとめ
記憶力はどうしても「能力で決まっている」と勘違いされがちです。
しかし実際は、その使い方や普段の習慣による影響が大きく、少し意識を変えるだけで誰でも記憶力を活発に保つことができるのです。
今回の記事で紹介した習慣や鍛え方を実践して、少しずつ記憶力に自信をつけていきましょう。
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キツネさん
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