キツネさん
会社や学校、または式典の場面などで「スピーチ」を求められる機会は時折ありますよね。
スピーチを任されると「うまく話せなかったらどうしよう」と不安な気持ちになる場合も多いでしょう。
今回はそんなスピーチに苦手意識を持つ方におすすめしたい「スピーチを暗記するためのポイント」や練習方法について解説していきます。
この記事で紹介するコツや練習法はスピーチだけでなく、プレゼンなどにも応用できますので、ぜひ参考にしてみてください。
キツネさん
もくじ
スピーチを「全文暗記」する必要はない
スピーチを任された後、こんな風に自分を追い込んでしまうことはないでしょうか。
- 話す内容を一字一句考えなくては
- 考えた内容を一言一句丸暗記しなくては
まず前提として、このようにスピーチの内容を「全文丸暗記」する必要はありません。
話す内容をポイントごとに暗記し、本番に臨むことで「相手に伝わるスピーチ」は十分成立します。
本番直前に依頼され「1日で丸暗記しなくては」という場合もあるかもしれませんが、以下のポイントを押さえれば丸暗記する必要はないので安心してくださいね。
スピーチを丸暗記するデメリット
「一字一句暗記しないと不安」という方もいるかもしれませんが、実は全文丸暗記することには一定のデメリットやリスクも存在します。
まずは具体的に、スピーチで話す内容を丸暗記して臨むデメリットについて見ていきましょう。
途中で忘れると混乱する
丸暗記の最大のリスクは、途中で忘れてしまった際に対応できないことです。
練習で完璧だったとしても、本番では緊張によって「次の一文が飛んでしまう」こともあるかもしれません。
そうなると言葉に詰まってしまったり、忘れたこと自体に気がつかず内容がおかしくなってしまったりすることがあります。
また「忘れてしまった」「思い出さなくちゃ」という焦りが更なる緊張感を招いてしまうかもしれません。
棒読みのように聞こえる
丸暗記してスピーチに臨むと「頭の中の文章を読み上げる」だけの行為になってしまい、聴き手からすると棒読みのように聞こえてしまう可能性があります。
どれだけ素晴らしい内容でも「読み上げ状態」となれば、聴き手は機械的な印象を受けてしまいます。
こうした丸暗記による読み上げを避け「生きた言葉」として話すことで自分の感情も乗り、より相手の心に響くスピーチになるのです。
ハプニングに対応できない
スピーチ本番には、思いがけないハプニングが起こるかもしれません。
- スタートが押してしまい、スピーチできる時間が短くなった
- 途中で緊急連絡が入り、一時中断になった
- 次のプログラムが遅れ、時間の尺が長くなった
こうした状況に遭遇した場合「話の長さを調整する」などの臨機応変な対応が求められます。
丸暗記した状態だと「内容を削るか」「長くする」といった、急なハプニングに対する調整が難しくなります。
スピーチ暗記の第一歩は「作り方を工夫する」
キツネさん
「スピーチを暗記する」となると、どうしても「覚えること」に意識が向いてしまいます。
しかし、スピーチを上手に暗記するために鍵を握るのは「スピーチ内容の作り方」です。
内容を工夫し「話しやすい構成・内容」を作ることで、「丸暗記」の必要がなくなります。
スピーチを任された際はまず「どんなことを話すか」の構想を練る段階に力を入れてみましょう。
暗記できるスピーチ作りのコツ3選
では具体的に「暗記しやすいスピーチ作り」について解説していきます。
以下のポイントを押さえて「丸暗記する必要がないスピーチ」を作っていきましょう。
- 1トピックに1つの話題を心がける
- エピソードを盛り込む
- 結論をはっきりさせる
1トピックに1つの話題を心がける
スピーチの内容を考えるとき、どうしてもたくさんの情報を盛り込みたくなってしまうものです。
しかし、1トピックの中で複数の話題に手をつけようとすると「次はなんだったっけ…」と、どうしても「丸暗記」に近い思考になってしまいます。
そこで「1トピックにつき1つの話題」を心がけてみましょう。
- 自己紹介で、複数ではなく1つの趣味を深く話すようにする
- 複数の事例を満遍なく紹介するのではなく1つの例を掘り下げて紹介する
1つのことを掘り下げて話す方が新たに覚えることも少なくて済み、話す際も自分の言葉で説明しやすくなります。
エピソードを盛り込む
自分が経験したことは、既に記憶として頭に残っているため、新たに覚える必要がないですよね。
そうした過去のエピソードを話題に盛り込むことで、丸暗記の手間を省くことができます。
また、自身の経験に基づく話には説得力を持たせることができ、聴き手の心に残りやすくなる効果もあります。
結論をはっきりさせる
「スピーチを通じて相手に何を伝えたいのか」という結論をはっきりさせておくことも重要です。
ゴールが明確であれば、そこに至るまでに一つ一つの話題が「なぜ必要なのか」という意識も明確になります。
一つ一つの話題、そしてスピーチの結論が明確だと、話す内容が頭に浮かびやすくなるだけでなく、聴き手にも伝わりやすいスピーチにすることが可能です。
この記事ではスピーチづくりの3つのコツに絞ってお伝えしましたが、話し方のポイントやコツは、以下の記事でくわしくまとめられています。
キツネさん
スピーチ暗記におすすめの効率の良い練習方法
キツネさん
話す内容が決まれば、次はより良いスピーチとなるよう練習する段階です。
ここで「スピーチを丸暗記する」ことがゴールになると、多くの時間と労力がかかってしまうでしょう。
また、人によっては「あまり時間をかけていられない」という方もいるかもしれません。
本番までは効率の良い練習方法を取り入れて、仕上げに取り掛かっていきましょう。
- テーマを箇条書きにして話す練習をする
- アクティブリコールを取り入れる
- 実際に話したものを録音・撮影する
- ゆっくり落ち着いて話す練習をする
テーマを箇条書きにして話す練習をする
効果的な練習法の一つとして、テーマを箇条書きにしたメモを見ながら話すというものがあります。
例えば以下のようなメモを用意してみましょう。
- 自己紹介(部署・出身・趣味)
- 普段やっている仕事
- 大事にしていること
- そう思ったきっかけのエピソード
- 結論とこれからの目標
まずはこうした構成メモを見ながら、話せるよう練習してみましょう。
そうすれば丸暗記を避けつつ「生きた言葉」で大事なことが伝わるスピーチにつながります。
アクティブリコールを取り入れる
新しいことを効率よく覚える方法の一つに「アクティブリコール」というものがあります。
新しいことを学んだ直後に、何も見ずに学んだことを書き出したり、声に出したりして思い出せる限りアウトプットを行うこと。「想起学習」とも呼ばれる。
受験勉強などでも取り入れられていますが、このアクティブリコールはスピーチの練習にも効果的です。
話す内容が書いたメモに目を通したら、一度伏せて内容を思い出しながら本番のように話をしてみましょう。
こうして何度もアクティブリコールを繰り返すうちに、少しずつスピーチが自分のものになっていきます。
実際に話したものを録音・撮影する
ある程度話せるようになったら、実際にスピーチしている姿を録音・撮影してみましょう。
すると「誰かに聴かれている・見られている」という意識が生まれ、本番のような緊張感を持つことができます。
また、実際に話している姿や声を客観的に確認してみると「もっと抑揚をつけた方がいいかな」「ここはもう少し間をとろう」など、新たな改善点も見つかるはずです。
キツネさん
ゆっくり落ち着いて話す練習をする
声に出して練習する際は、自分が思っているよりも「ゆっくりと」「落ち着いて」話すことを心がけましょう。
人間は誰でも、緊張すると早口になる傾向があります。
つまり緊張感のある本番では、意識しないとどうしても早口になってしまうのです。
そのため練習の段階から「ゆっくり話すこと」に慣れておくと、本番も「いつものスピード」を心がけることができ、落ち着いて話すことに繋がります。
暗記したらあとは話すだけ!スピーチ当日の心構え
準備が整い、練習を重ねたらあとはスピーチ本番を迎えるのみです。
人前で話をするのは誰もが緊張することですが、そんな緊張を和らげ、集中力を発揮する方法を紹介します。
自信を持ってスピーチ本番に臨めるよう、ぜひ試してみてください。
十分に睡眠を確保する
本番前日は、夜遅くまで練習したくなるという方も多いかもしれません。
しかし私たちが思っている以上に、睡眠不足は記憶力や集中力に悪影響を及ぼします。
前日は必ず早めに眠り、十分な睡眠を確保した上で本番を迎えましょう。
直前はリラックス&集中力を高める
直前は緊張がピークに達するかと思いますが、そんなときこそリラックスし、集中力を高められる行動をとってみましょう。
特におすすめしたいのが「呼吸法」です。
- 背筋を伸ばし、軽く目を閉じる
- 体の空気を全て吐き出す
- 鼻からゆっくり息を吸い込み、ゆっくりと吐き出す
- 1〜3を何度か繰り返す
このように呼吸を整えることで、心拍数も落ち着き、緊張を和らげることができます。
関連記事:テスト中に集中力を高める方法を解説!当日・直前・本番など場面ごとの対策も
話す自分を客観視する
スピーチ中の緊張感を和らげるために「話す自分を客観視する」という方法もあります。
例えば本番前に「どうすれば緊張していないように見えるか」「今の自分が聴衆にどう見えているか」を考えてみましょう。
そうして自分のことを客観的に見てみると「スピーチ中の自分を演じている」ような心持ちになり、少しずつ冷静さを保つことができるようになります。
キツネさん
参照:東洋大学 LINK@TOYO ビジネススキルを高める!プレゼンテーション・スピーチを上達させる3つのポイント
まとめ
緊張感のあるスピーチに対して苦手意識を持っている方も多いかもしれません。
しかし「作り方」や「練習法」を工夫することで、丸暗記する必要はなくなり、ピンポイントの暗記だけでスピーチができるようになります。
不安なスピーチを控えている方はこの記事をぜひ参考にしてみてくださいね。
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