記憶は、記憶術のトレーニングや生活習慣を改善することで、回復することができる機能です。
何もせずに放置しておくと、記憶力だけでなく認知機能の低下に影響するため、気が付いた時には、記憶力を高める方法を実践していくことをおすすめします。
本記事では、記憶について、種類や記憶のしくみ、記憶術、記憶を定着させるポイント等を解説します。
もくじ
記憶とは
脳に情報をインプットして整理し保管して思い出すことができる機能です。
記憶できる情報量は、個人差があり、人それぞれの生活習慣によって脳の働きが異なります。
また、記憶術を学ぶことで後天的に身に付けることも可能です。
記憶できる能力を記憶力と言い、記憶力を高めるには、脳が疲れないように睡眠・食事・運動などの生活習慣を整えることが大切です。
記憶の過程は、記銘、保持、想起、忘却が組み合わさって成り立っています。
- 記銘:外部からの情報を覚えること
- 保持:情報を保存しておくこと
- 想起:保管した情報を思い出すこと
- 忘却:記憶を忘れること
記憶の種類
記憶には2種類「長期記憶」と「短期記憶」があり、役割が異なります。
「長期記憶」は、幼少期の体験や出来事を大人になっても思い出すことができる記憶や、スポーツのスキルや楽器の弾き方を身体で覚えている記憶のことです。
知識や体験によって覚えている記憶と身体を使って覚える記憶の2種類があります。
身体で覚える記憶は、繰り返し練習をして十分な睡眠を重ねることで、記憶を定着させてスキルを磨くことができます。
「短期記憶」は、パスワードを聞いてスマホに登録する場合や、一時的に電話番号を暗記している場合などが該当します。
短期記憶の容量は微量で、一度に8個以上のことを記憶することは難しくなります。
記憶を司る脳の部位
記憶の仕組みは、脳の海馬に新しい情報がインプットされ、海馬で必要な情報と不要な情報が整理され、必要な情報は、大脳皮質へ保管されて長期記憶として残ります。
海馬が忘れても良いと認識すると、短期記憶として処理されます。
海馬が正常に働かなくなると記憶力が低下して物忘れが酷くなったり、学習力が低下したりします。
仕事の効率化に繋がる集中力や判断力も海馬の働きに左右されています。
記憶術について
記憶を後天的にトレーニングして定着させる方法を記憶術と言います。
記憶術には、「イメージ型記憶術」と「非イメージ型記憶術」があり、それぞれの実践方法にしたがってトレーニングを行います。
種類 | イメージ型記憶法 | 非イメージ型記憶法 |
区分 | 基礎結合法 | 語呂合わせ |
連想結合法(リンク法) | 頭文字法 | |
場所法 | ||
ペグ法 | ||
変換記憶術 | ||
マインドマップ記憶術 |
イメージ型記憶法には以下の実践方法があります。
- 基礎結合法:記憶術の基本テクニック
- 連想結合法:単語を数珠つなぎに関連付けて覚える記憶術(別名:リンク法)
- 場所法:記憶すべき場所をイメージして覚える記憶術
- ペグ法:数字の暗記に特化した記憶術
- 変換記憶術:何かに置き換えて覚える記憶術
- マインドマップ記憶術:マインドマップを作成し視覚で情報整理して覚える記憶術
非イメージ型記憶法には、以下の実践方法があります。
- 語呂合わせ:ある文字に他の音や他の意味を重ねて覚える記憶術
- 頭文字法:言葉の最初の文字を取り出して覚える記憶術
関連記事:記憶術テクニック7選!記憶のメカニズムや記憶力を高めるコツも解説
記憶を定着させやすくするには
記憶を定着させるには、以下のポイントを抑えて実践しましょう。
- 声に出して音声として一緒に覚える
- 書くという動作と一緒に覚える
- 繰り返し反復して覚える
- 図やイラストを併用して覚える
- 運動しながら血流を良くして覚える
- 就寝前のリラックスタイムに覚える
- 特定の動作と関連付けて覚える
- 他人にアウトプットしながら覚える
記憶を損なう疾患
記憶を損なう疾患について確認しておきましょう。
認知症
脳の神経細胞の働きが衰えて、認知機能が低下する障害です。記憶障害、失語、実行機能性障害の3つの症状があります。
- 記憶障害:物忘れ。同じことを繰り返し言う
- 失語:言葉が出なくなる。言葉の意味がわからなくなる
- 実行機能性障害:複雑な作業ができなくなる
認知症のレベルは、軽度認知障害、軽度、中等度、重度の4段階に分類され、症状が進行すると記憶障害や見当識障害の程度が重くなり、要介護になる状態になります。
65歳以上の高齢者では、7人に1人の割合で発症する可能性が高まり、軽度認知障害の人も加えると4人に1人の割合で認知症にかかっています。
関連記事:認知症予防に脳トレが効果的!おすすめ脳トレゲームのご紹介
高次脳機能障害
脳疾患や事故などで脳の一部を損傷したために、思考・記憶・行為・言語・注意などの脳機能に障害が起きた状態になります。
外見からはわかりにくいため、周りから理解されにくい障害です。
症状は、個人差があり場面や環境によって症状の現れ方が異なるため、周りを困らせてしまうこともあり、本人と社会との関係性を保つのが難しい障害です。
※主な症状
- 注意障害:集中力の欠如。複数のことを一度に覚えられない
- 遂行機能障害:ダンドリができない。臨機応変ができない
- 社会的行動障害:イライラする。がまんできない。こだわりが強い。意欲がない
- 失語:言葉が出ない。言葉の意味を理解できない
- 失認:人の顔を認識できない
- 失行:目的にそった動作ができない
- 半側空間無視:片側のものを認識できない
- 脳疲労:脳が疲れやすい
- 病識の低下:自分の障害を自覚できない
- 記憶障害:新しいことを覚えられない。思い出せない
記憶の定着に記憶術を活用しよう
記憶は、脳が疲れていると正しく機能しないため、生活習慣を改善し、記憶術のトレーニングを生活に摂り入れて、脳が活性化する環境を整えましょう。
Next Educationは、記憶術を中心とした最先端の脳力教育を行う記憶術のスクールです。
記憶の専門家がわかりやすく解説しています。気軽に挑戦できるカリキュラムで記憶術を楽しく学ぶことができます。
認知症の心配や物忘れでお悩みの方は、ぜひ気軽にお問い合わせください。
記憶術のスクールなら株式会社Wonder Education
株式会社Wonder Education 代表取締役
Wonder Educationは関わっていただいた全ての方に驚愕の脳力開発を体験していただき、
新しい発見、気づき『すごい!~wonderful!~』 をまずは体感していただき、『記憶術は当たり前!~No wonder~』 と思っていただける、そんな環境を提供します。
学校教育だけでは、成功できない人がたくさんいる。良い学校を卒業しても、大成功している人もいれば、路頭に迷っている人もいる。反対に、学歴がなくとも、大成功をしている人もいれば、路頭に迷っている人もいる。一体何が違うのか?
「人、人、人、全ては人の質にあり。」
その人の質=脳力を引き出すために、私たちは日常生活の全ての基盤になっている"記憶"に着目をしました。
「脳力」が開花すれば、人生は無限の可能性に溢れる!
その方自身の真にあるべき"脳力"を引き出していただくために、Wonder Educationが発信する情報を少しでもお役立ていただければ幸いです。