【方向音痴を克服したい人へ】道が覚えられない原因と改善トレーニング7選

キツネさん

「地図を見てもすぐ忘れる」
「何度通っても道が覚えられない」

そんな悩みを持つ方は少なくありません。

知らない場所に行くたびに不安になり、人と待ち合わせるのも緊張してしまう。

つい遠出を避けてしまう自分に、自己嫌悪を感じてしまいがちですが、ちょっとした方法で改善することができます。

本記事では、道が覚えられない原因とその背景にある脳の仕組み、さらに具体的な改善トレーニング方法について詳しく解説します。

「方向音痴」で悩む方に向けて、日常生活を快適にするヒントと実践的なノウハウを紹介しますので、ぜひ活用してみてください。

「自分に自信が持てず、常に不安」
「人の顔と名前が覚えられない」
「資格試験に合格したい」
「英単語が全然覚えられない」
「本の内容をすぐ忘れる」

それ、記憶術で解決できます!

講師プロフィール

日本一の記憶博士

吉永 賢一

偏差値93

東京大学理科3類合格

IQ180を持つメンサ会員

講師歴32年、元家庭教師で15,000人以上に指導

記憶力ギネス世界新記録保持者という業界随一の肩書を持つ記憶術講師

書籍出版や雑誌掲載多数!

道が覚えられない理由は?

地図を見てもすぐ忘れてしまう、同じ道を何度通っても迷うという悩みを持つ人は意外と多いものです。

ここでは、そんな「道が覚えられない理由」について、脳の特徴や空間認識との関係などを解説します。

道が覚えられないことに関する基礎知識
  • 道が覚えられない人に多い脳の特徴
  • 記憶力と空間認識能力との関係
  • 方向音痴に男女差があるのは本当?

それぞれ順番に解説します。

道が覚えられない人に多い脳の特徴

道が覚えられない人には、脳の「海馬(かいば)」と呼ばれる部分が関係しているケースが見られます。

海馬は記憶や空間情報の処理を担っており、この領域が生まれつき小さかったり、働きが弱かったりすると、道順の記憶が苦手になりやすいのです。

また、右脳の活性度が低いと地図を立体的に把握する力も下がるといわれています。

そのため、視覚的な情報処理がうまくできず、方向を見失いやすくなる傾向があります。

記憶力と空間認識能力との関係

道を覚えるには、単なる記憶力だけでなく、空間認識能力の働きも不可欠です。

空間認識能力とは、自分の位置や周囲の配置を把握し、目的地までの経路を頭の中で組み立てる力を指します。

この能力が高い人は、目印を記憶しながら距離や方向を正確に把握できるため、地図がなくても道を覚えやすいのです。

逆に、空間認識が苦手な人は目の前の情報が記憶に残りにくく、何度通っても道を把握できないことがあります。

方向音痴に男女差があるのは本当?

方向音痴に関しては、統計的に女性の方が多いとされる傾向があります。

これは生物学的な脳の構造の違いによるもので、男性の方が空間認識能力を得意とする人が多いという研究結果があるためです。

一方、女性は目印やランドマークを記憶する能力に優れているとされており、違った手法で道を覚えようとする傾向があります。

つまり、覚え方のスタイルに差があり、どちらが優れているかではなく、脳の使い方の違いが関係しているのです。

参考:Gender differences in way-finding strategies: Relationship to spatial ability and spatial anxiety

方向音痴で問題となるレベルとは?

方向音痴といっても、軽度なものから日常生活に支障をきたす深刻なレベルまでさまざまです。

ここでは、方向音痴がどの程度で問題とされるのか、医療機関の受診を検討すべきかどうかの目安を紹介します。

方向音痴で問題となるレベル
  • 日常生活に支障が出る基準
  • 方向音痴と発達障害(ADHD・ASD)の違い
  • 医療機関で相談すべき症状とは

それぞれ順番に解説します。

日常生活に支障が出る基準

方向音痴が「困ったクセ」ではなく「生活の支障」とされるのは、毎日のように道に迷ってしまう場合です。

たとえば、通い慣れたはずの通勤ルートで迷う、駅構内を出るたびに反対方向に進むといった状態が続くと、仕事や私生活に大きな影響を及ぼします。

こうした傾向が強まると、外出が怖くなって行動範囲が極端に狭まり、精神的なストレスも蓄積されやすくなります。

頻度や影響が日常生活の質を落としているなら、ただの方向音痴では済まない可能性があります。

方向音痴と発達障害(ADHD・ASD)の違い

方向音痴に悩んでいる人の中には、「もしかして発達障害かも?」と不安を感じる方もいるかもしれません。

確かに、ADHDやASDといった発達特性でも空間認識に困難が見られることがあります。

ここでは、方向音痴と発達障害の違いは以下の通りです。

【方向音痴と発達障害(ADHD・ASD)の違い】

項目 方向音痴 ADHD
(注意欠如・多動症)
ASD
(自閉スペクトラム症)
主な原因 空間認知や記憶の弱さ 注意の持続・切り替えが困難 全体より細部に注意が向きやすい認知傾向
道に迷う理由 目印や位置関係を覚えるのが苦手 周囲に気を取られ、情報が定着しにくい 全体の構造が把握できず、部分的にしか記憶しない
その他の特徴 特に目立った行動傾向はない 忘れ物が多い、落ち着きがない、衝動性がある こだわりが強い
空気を読みにくい
対人関係が苦手
改善方法 地図を持つ
ナビアプリを使う
反復練習など
環境調整
スケジュール管理支援
薬物療法
ソーシャルスキルトレーニング
視覚的支援など
医学的な診断の必要性 基本的に不要 医師の診断と支援が必要な場合が多い 医師の診断と専門的支援が必要

「単なる方向音痴」か「発達特性による困難」かを見極めるには、周囲の理解と専門的な視点が欠かせません。迷いや不安が強い場合は、医療機関や支援窓口に相談することをおすすめします。

医療機関で相談すべき症状とは

以前は迷わなかった場所で道に迷うようになったり、日常生活に支障が出始めたりする場合には、脳機能の異常や発達特性が関係している可能性があります。

以下のような症状がある場合、専門医への相談を検討しましょう。

  • 急に道が覚えられなくなった
  • 以前できていた作業にミスが増えた
  • 物忘れがひどく、会話の内容をすぐに忘れる
  • 周囲とのコミュニケーションが噛み合わない
  • 仕事や生活に支障が出るほど注意力が続かない

神経内科、精神科、発達障害外来などでは、脳画像検査や心理検査を通じて原因の特定が可能です。

症状の原因がはっきりしない場合は、まずはかかりつけ医に相談して紹介状をもらうとスムーズです。

方向音痴の人向け|道を覚えるトレーニング7選

「地図を見ても覚えられない」「毎回同じ場所で迷う」そんな悩みを抱える方でも、意識的なトレーニングによって改善が期待できます。

ここでは、道を覚えるのが苦手な人でも実践しやすい7つの方法を紹介します。

道を覚えるのが苦手な人でも実践しやすい7つの方法
  1. 地図で下調べしてから移動する
  2. 目印になる建物や施設を意識する
  3. 移動後にルートを振り返って復習する
  4. 外に出かける機会を増やす
  5. 一人で移動して記憶に集中する
  6. シンプルで覚えやすい経路を選ぶ
  7. ながら移動を避けて周囲に集中する

それぞれ順番に解説します。

① 地図で下調べしてから移動する

移動前に地図アプリや紙の地図でルートを確認しておくことで、頭の中にイメージを作ることができます。

地図を見ながら「右に曲がる」「コンビニを左」などと道順を声に出して確認すると、記憶が定着しやすくなるでしょう。

特に、目的地だけでなく途中の分岐点や目印の位置まで事前に把握しておくことが重要です。

予習する習慣を身につけることで、移動中の不安が軽減されるはずです。

② 目印になる建物や施設を意識する

道順を記憶する際は、曲がり角や交差点ごとに目立つ建物や看板を意識的にチェックしましょう。

「左に白い郵便局がある角を右」といったように、特徴的な風景をセットで覚えると記憶の助けになります。

これらのランドマークは地図上の情報よりも記憶に残りやすく、脳の空間認識を補ってくれます。

日常的に周囲をよく観察する習慣も自然と身についていくでしょう。

③ 移動後にルートを振り返って復習する

目的地に着いた後や帰宅後に、通ったルートを思い出す時間を設けることで記憶の定着が高まります

「駅を出て右、スーパーの前を通って…」というふうに順を追って振り返ると、脳がルートを再構築しやすくなります。

可能であれば、実際に地図やマップアプリを開いて自分が通った道をなぞってみるのも効果的です。

記憶は使うことで強化されるため、移動の復習は非常に有効なトレーニングになります。

④ 外に出かける機会を増やす

外出の回数を少しずつ増やすことで、自然と道に慣れていくことができます。

たとえば、近所のコンビニや公園など、身近な場所から始めてみましょう。毎回同じルートをたどらず、あえて違う道を選ぶことで空間認識が養われます。

まずは「出かけてみる」ことから始めて、地図を見る回数や目印を意識する習慣につなげましょう。

⑤ 一人で移動して記憶に集中する

誰かと一緒に歩いていると、会話に夢中になって周囲の情報が頭に入りにくくなることがあります。

道順をしっかり覚えるには、一人で歩く時間を取り、風景や道の分岐点などに集中することが効果的です。

周囲を観察しながら歩くことで、脳が情報を整理しやすくなり、記憶の質が向上します。

慣れてきたら難易度を上げて、少し複雑なルートにも挑戦してみるとよいでしょう。

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⑥ シンプルで覚えやすい経路を選ぶ

初めて行く場所や不安な道のときは、最短距離ではなく、分かりやすい経路を選ぶようにしましょう。

曲がり角が少ない直線的な道、目印が多い通りを選ぶと、記憶しやすくなるため、安心して移動できます。

無理に近道をしようとすると混乱のもとになるので、まずは「覚えやすさ」を重視することがポイントです。

成功体験が積み重なると、自信にもつながっていくはずです。

⑦ ながら移動を避けて周囲に集中する

スマートフォンを見ながら歩く、音楽を聴きながら移動するなどの「ながら行動」は、注意力を低下させやすくなります。

道順を覚えるには、五感をフル活用して周囲の情報に集中することが欠かせません。

風景や色、音、匂いなどの細かい情報が記憶のフックとなり、次回以降の道案内にも役立ちます。

なるべく外部の刺激を減らして、移動そのものに意識を向けるように心がけましょう。

おすすめの道覚え支援アプリ・ツール

方向音痴の改善には、日々のトレーニングに加えて、便利なアプリやツールを活用するのが効果的です。

ここでは、記憶の補助やルートの確認に役立つ代表的な支援ツールを紹介します。

おすすめの道覚え支援アプリ・ツール
  • Googleマップの活用法
  • ルート記録アプリで経路を可視化
  • 視覚型・音声型ナビの違いと選び方

それぞれ順番に解説します。

Googleマップの活用法

道が覚えられない人に一番オススメなのは、Googleマップです。

Googleマップは、現在地の表示やルート案内に加え、ストリートビューで事前に景色を確認できるのが大きな利点です。

特に方向感覚に自信がない方は、出発前に目的地までのルートを確認し、曲がり角や目印となる建物をあらかじめ把握しておくと安心です。

ナビ機能を使いながら移動し、同時に画面を見て周囲の風景と一致させていくことで、記憶への定着が期待できます。

頻繁に使う場所は「お気に入り登録」しておくとスムーズに確認できます。

また、目的地の航空地図やストリートビューなどで実際の風景も確認できるため、より道を覚えやすくなるでしょう。

ルート記録アプリで経路を可視化

歩いた道を記録できるアプリは、移動後にルートを振り返る習慣づけに最適です。

とくにおすすめなのが「Googleマップのタイムライン機能」で、徒歩や電車、車での移動を自動的に記録してくれます。

「どこで曲がったか」「どの道を通ったか」を視覚的に確認できるため、記憶の補助になり、自分の行動パターンを客観的に見直すことが可能です。

以下の手順で、Googleマップのタイムラインを確認できます。

  1. Googleマップを開く
  2. 右上のプロフィールアイコンをタップ
  3. 「タイムライン」を選択
  4. 日付を指定して、その日の移動ルートを確認

こうした移動した場所の可視化により、道を覚える力の向上にも役立つでしょう。

視覚型・音声型ナビの違いと選び方

視覚型・音声型ナビには、それぞれ異なるメリットがあります。

自分の得意な情報処理スタイルに応じて選ぶことで、ナビ機能をより効果的に活用できます。

以下に両者の違いを比較表にまとめました。

比較項目 視覚型ナビ 音声型ナビ
向いている人 地図の読解が得意な人 音から情報を得るのが得意な人
視力が弱い人
利用スタイル 地図を見ながら歩く 画面を見ずに音声を聞いて進む
安全性 画面を見るため注意が分散する可能性 視線を動かさず移動でき安全性が高い
情報量 周囲の施設・距離・進行方向など多い 音声で要点のみが案内される
道を覚える効果 空間認識や地図力の向上につながる 聴覚記憶の訓練になることもある

どちらのナビが合うかは、実際に試してみるのが一番です。

状況や目的によって使い分けるのも効果的でしょう。

道が覚えられない人に関するよくある質問

道が覚えられないのは病気?

道が覚えられないからといって、必ずしも病気とは限りません。

ただし、極端に日常生活に支障が出る場合や、急激な変化が見られるときは注意が必要です。

脳の機能低下や発達特性が関係していることもあるため、気になるときは専門機関で相談すると安心です。

発達障害で方向音痴になることはある?

はい、ADHDやASDの特性によって空間認識が苦手になることがあります。

注意の散漫さや、全体像を把握する力の弱さが関係しており、道を覚えるのが難しいケースも少なくありません。

その場合は、認知の傾向に合った支援ツールを使うことが有効です。

方向音痴を克服するにはどうすればいい?

方向音痴を改善するには、事前の地図確認や目印を使った記憶など、日常の中での意識的な練習が大切です。

また、一人で歩く時間を持つことで集中力が高まり、記憶の定着もよくなります。繰り返しの訓練で少しずつ克服できることが多いです。

地図が苦手でも旅行を楽しむ方法は?

地図が苦手でも、音声ナビアプリや同行者との連携で旅行を十分に楽しめます。

出発前に経路を写真で確認したり、ランドマークを把握しておくことで迷いにくくなります。

不安が強い人は、現地ガイドツアーの利用も安心材料となるでしょう。

改善が難しい場合の対処方法は?

どうしても改善が難しいと感じた場合は、無理に克服しようとせず、サポートを前提に行動計画を立てましょう。

ナビアプリや紙のメモを常に持ち歩く、予定に余裕を持たせるといった工夫も効果的です。

ストレスを減らすために「自分はこういう特性」と受け入れ、他人に頼る姿勢も大切です。

まとめ|方向音痴は改善できる!できることから始めよう

本記事では、「道が覚えられない原因」と「方向音痴を改善するための具体的なトレーニング方法」について解説しました。

道を覚えるのが苦手な人でも、脳の特徴や空間認識の仕組みを理解し、地図確認や目印の活用など日常的な工夫を続けることで改善が期待できます。

自分に合った方法や支援ツールを活用し、少しずつ自信をつけていくことが大切です。

方向音痴は、脳の特性を理解し、日常的な工夫を重ねることで着実に改善できます。

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監修者
的場 惇人(まとば あつひと)

株式会社Wonder Education 代表取締役

#株式会社Wonder Educationとは?

Wonder Educationは関わっていただいた全ての方に驚愕の脳力開発を体験していただき、
新しい発見、気づき『すごい!~wonderful!~』 をまずは体感していただき、『記憶術は当たり前!~No wonder~』 と思っていただける、そんな環境を提供します。

#記憶術に対する想い

学校教育だけでは、成功できない人がたくさんいる。良い学校を卒業しても、大成功している人もいれば、路頭に迷っている人もいる。反対に、学歴がなくとも、大成功をしている人もいれば、路頭に迷っている人もいる。一体何が違うのか?
「人、人、人、全ては人の質にあり。」
その人の質=脳力を引き出すために、私たちは日常生活の全ての基盤になっている"記憶"に着目をしました。

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