キツネさん
「勉強をできるだけ効率的に進めたい」「暗記のスピードを上げたい」というのは、勉強をする上で誰もが考えることでしょう。
そんな思いを持つ方におすすめしたいのが「アクティブリコール」という勉強法です。
アクティブリコールを取り入れることで、脳をフル活用して記憶を素早く定着させることができると話題を集めています。
今回の記事ではそんなアクティブリコールについて、そして勉強などへの取り入れ方について詳しく紹介します。
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講師プロフィール

日本一の記憶博士
吉永 賢一
偏差値93
東京大学理科3類合格
IQ180を持つメンサ会員
講師歴32年、元家庭教師で15,000人以上に指導
記憶力ギネス世界新記録保持者という業界随一の肩書を持つ記憶術講師
書籍出版や雑誌掲載多数!

キツネさん
もくじ
アクティブリコールは効果的な勉強法のひとつ
「アクティブリコール」は、効率よく学習を進められる勉強法のひとつです。
- active = 能動的 recall =思い出す、想起する
- 「能動的に思い出す」という意味から「想起学習」とも呼ばれる
- 思い出したり、アウトプットしたりすることを重視する勉強法
テスト勉強など、多くのことを覚える必要がある場合に積極的に取り入れると、情報が頭に定着しやすくなると言われています。
定義と基本の考え方
アクティブリコール(Active Recall)とは、記憶した情報を意識的に思い出す練習を繰り返す学習法です。
教科書を閉じて内容を思い出す、問題を解く、声に出して説明するなどが典型例です。この方法は脳に「情報を再構築する負荷」をかけ、単なる読み返しより長期記憶への定着を促します。
学習科学では、この「想起練習」がテスト効果(Testing Effect)として知られ、反復想起によって記憶が強化されることが実証されています。
資格試験や語学学習など、正確な記憶が求められる分野で特に有効です。
インプット学習との違い
インプット学習はテキストや講義から情報を受け取る方法で、アクティブリコールは学んだ知識を「思い出す」ことに重点を置きます。
インプットが「知識を入れる作業」なら、アクティブリコールは「知識を引き出す作業」です。
インプット中心では理解したつもりになりやすく、実際の場面で使えないことが多いですが、アクティブリコールはこの課題を解消し、知識の実践運用を可能にします。研究でも、アウトプット型学習が記憶保持に優れることが示されています。
関連記事:短時間で覚えたい!効率のいい暗記方法やコツについて解説
アクティブリコールの効果
アクティブリコールは、多くの学習法の中でも記憶の定着率が高いとされます。その理由は脳の仕組みに基づいており、複数の研究によって効果が実証されています。
ここでは、まず科学的根拠を整理し、その後に国内外の論文や研究事例を紹介します。
記憶の定着率を高める理由(科学的根拠)
人間の記憶は、使わない情報ほど早く忘れる性質があります(エビングハウスの忘却曲線)。
アクティブリコールは、記憶を意識的に呼び出す「想起練習」を繰り返すことで、この忘却を遅らせます。
想起時には脳の海馬と前頭前野が活性化し、記憶痕跡が強化されます。また、誤って思い出した情報を修正する過程も学習効果を高めます。
これらの作用により、単なる復習よりも長期的な知識保持が可能になります。
参照元
: 国立教育政策研究所「学習の科学」
: Cepeda, N.J. et al. (2006). Distributed practice in verbal recall tasks: A review and quantitative synthesis. Psychological Bulletin
論文・研究での評価事例
複数の研究で、アクティブリコールは単なる再読やマインドマップ作成よりも学習効果が高いと報告されています。
カーピッケとブロント(2011)の実験では、概念マッピングよりも想起練習を行ったグループの方が、1週間後のテスト成績が顕著に高い結果が出ました。
また、日本の教育現場でも、定期的な小テストを取り入れることで学力向上が確認されています。こうした実証結果は、アクティブリコールが幅広い学習分野で有効であることを裏付けています。
参照元
: 東京大学 大学総合教育研究センター
: Karpicke, J.D., & Blunt, J.R. (2011). Retrieval practice produces more learning than elaborative studying with concept mapping. Science
アクティブリコールを活用した勉強法のやり方
では、具体的にアクティブリコールを取り入れた勉強法について紹介していきます。
気軽に挑戦できるものばかりなので、ぜひ積極的に活用してみてくださいね。
- 教科書を読む→問題集を解く
- 覚えたことをノートにまとめてみる
- 学んだことを声に出して説明してみる
- 自分で問題を作ってみる
教科書を読む→問題集を解く
手元に問題集などがある場合は、まずこの方法から取り入れてみてください。
教科書で一単元の内容を読み込んだら、その単元の問題をすぐに解いてみましょう。
その際、読んだ内容を思い出してみようとするプロセスが非常に大切になります。
また「なるべく時間を短縮したい」という場合は、「わからない」と思った段階ですぐに教科書を確認すると、どんどん復習を進められるでしょう。
このように「教科書を読む→問題を解く→忘れているところを復習」を繰り返す方法がおすすめです。
覚えたことをノートにまとめてみる
教科書などを読んで一通り内容を理解したら、何も見ずに真っ白な紙やノートに覚えたことをまとめてみるのもいいでしょう。
少し難しく感じるかもしれませんが、この方法も情報を思い出すプロセスにとても効果があります。
- 歴史:事件や出来事を、経緯や理由を添えて時系列で並べてみる
- 英語:覚えた英単語や英文を、意味と共に書き出してみる
ノートにまとめることで頭の中を整理しやすくなるため、特に流れや経緯を覚える必要がある分野に取り入れてみるといいでしょう。
また、まとめた後に間違っている箇所を確認することで「どこを覚えられていないか」を可視化することもできます。
学んだことを声に出して説明してみる
学習したことを声に出して説明する形でアウトプットすることもおすすめです。
ノートにまとめる方法と同様に、思い出すプロセスを経て内容や流れが頭の中で整理されやすくなるメリットがあります。
周りに人がいる場合は相手に説明してみるのもいいですし、自分自身に説明するように声に出してみるのでも問題ありません。
また、声に出すことで耳から改めて情報が入ってくるため、さらに長期記憶として定着しやすくなる効果も期待できます。
自分で問題を作ってみる
教科書を読んである程度インプットしたら、自分でその単元の問題を考えて解いてみるのもアクティブリコールの一つです。
- 「どんな問題を作ろうか」と考えながら教科書を読み込む
- 単元を読み終えたら、実際に5〜10問ほど問題を作ってみる
- 問題を自分で解く
- わからなかったところをもう一度読んで復習する
- 1〜4を完璧にできるようになったら次の単元へ
このプロセスで特に重要なのは「1」の「問題を考えながら教科書を読み込む」ことにあります。
「どんな問題を作ろう」という視点を持って教科書を読むことで、より内容を整理する意識が生まれて頭に定着しやすくなるのです。
また、作った問題を友人同士で出題し合うのもいいでしょう。
自分が勉強した時にはなかった視点が生まれ、より視野を広くして理解を深めることができますよ。
アクティブリコールでも思い出せないときの改善法
アクティブリコールを実践しても、「うまく思い出せない」という壁に直面することがあります。これは学習方法や記憶の使い方に原因がある場合が多いです。
ここでは、記憶を呼び出しやすくするための改善策として、復習間隔の調整とマインドマップの活用方法を紹介します。
復習間隔の調整
記憶がうまく定着しない原因の一つは、復習間隔が適切でないことです。短すぎると新鮮記憶のまま固定化できず、長すぎると記憶痕跡が弱まり思い出せません。
エビングハウスの研究や間隔反復法(Spaced Repetition)では、復習間隔を徐々に広げることで忘却を防げるとされています。
例えば、1日後・3日後・1週間後・2週間後といった間隔でアクティブリコールを繰り返すことで、長期的な記憶保持が可能になります。
マインドマップ活用法
マインドマップは、中心となるテーマから関連情報を放射状に広げる学習ツールです。アクティブリコールに取り入れることで、記憶の呼び出しを視覚的にサポートできます。
特に、白紙に自分の記憶だけでマインドマップを描き、その後教材と照合する方法は効果的です。これにより、知識の抜けや誤りを発見しやすくなり、次回の想起練習の精度が向上します。
研究でも、視覚化を伴う学習は情報の整理と長期記憶の保持に有効であることが報告されています。
アクティブリコールの科目別・シーン別活用例
アクティブリコールは、単なる暗記科目だけでなく、幅広い分野や実践的な場面で活用できます。
ここでは、英語学習・数学問題演習・スピーチやプレゼン・面接という4つのケースに分けて、効果的な取り入れ方を解説します。
英語学習
英語学習では、単語や文法を「使う」形で思い出すことが重要です。
例えば、英単語帳を見ずに意味や例文を口に出す、覚えた表現を使って自分で文章を作るといった方法が効果的です。
特に、アプリや単語帳の「隠し機能」(答えを隠してテストする機能)を活用すると、手軽にアクティブリコールが行えます。想起練習を繰り返すことで、試験や会話の場でもスムーズに言葉が出るようになります。
数学問題演習
数学では公式や解法を覚えるだけでなく、実際に解く過程を頭の中で再現することが重要です。例題を見ずに白紙に解法を書き出す、途中式まで正確に再現することで理解度が向上します。
また、定期的に過去に解いた問題をランダムに選び、解答を思い出す練習を行うと、忘れかけた知識の再強化が可能です。これは、試験本番での応用力にも直結します。
スピーチやプレゼン
スピーチやプレゼンでは、内容を丸暗記するよりも、要点を記憶し自分の言葉で再構成できるようにすることが成功の鍵です。
原稿を見ずに話の流れを思い出し、声に出して練習することで、自信と表現力が高まります。
特に、構成をマインドマップ化し、それを見ながら想起練習する方法は効果的です。これにより、多少順序が変わっても内容を自在に展開できる柔軟性が身につきます。
関連記事:前日からでも大丈夫!スピーチを暗記して成功させるためのポイント&練習方法
面接で必ず伝えたいことを頭に入れたいとき
就活などにおける面接は、緊張感のある中で確実に自分の伝えたいことを話す必要があるため、よりしっかりとした準備が必要です。
こうした面接の事前練習でも、アクティブリコールを活用できます。
- 問われる可能性の高い質問を想定する
- その質問への回答で伝えたいことを、箇条書きにしてメモする
- まずは箇条書きを見ながら、本番のように答える練習をする
- 何も見ずに答える練習をする
質問に対する完璧な回答を丸暗記しようとすると、面接の緊張感でうまく話せなくなったり、少し質問がひねられていた場合に対応できなくなったりする恐れがあります。
そのため、アクティブリコールを活用し「内容を思い出しながら回答する」というアウトプットのプロセスを重視した準備がおすすめです。
関連記事:【覚えられない…】文章が記憶できる3つのテクニック | 意外な原因も
アクティブリコールに関するよくある質問
ここでは、アクティブリコールを実践する際によく寄せられる質問と、その回答をまとめます。
実践中に生じやすい悩みや不安を解消し、より効果的に学習を進めるための参考にしてください。
アクティブリコールがうまくできない原因は?
想起がうまくできない場合、多くは復習間隔や学習素材の難易度が原因です。間隔が長すぎると記憶痕跡が弱まり、短すぎると記憶が固定化されません。
また、一度に多くの情報を覚えようとすると、脳の負荷が高くなり混乱しやすくなります。
改善するには、間隔反復法(Spaced Repetition)を取り入れ、覚える範囲を小さく区切ることが有効です。さらに、正答率が低い部分は重点的に繰り返すと、徐々にスムーズな想起が可能になります。
どれくらいの頻度でやればいい?
アクティブリコールの頻度は、学習目的や習熟度によって異なりますが、一般的には「1日後・3日後・1週間後・2週間後」という間隔が推奨されます。
この間隔は忘却曲線に基づいており、適度な間隔を空けて繰り返すことで長期的な記憶定着が可能です。
試験直前は間隔を短くし、短期的な想起練習を集中的に行うと効果的です。一方、長期学習では間隔を広げながら反復することが望まれます。
他の記憶術と併用できる?
アクティブリコールは、他の記憶術と併用可能です。
特に、マインドマップやロジックツリーは情報整理を助け、想起時の手がかりとなります。また、場所法(メソッド・オブ・ロキ)やイメージ連想法と組み合わせれば、より鮮明な記憶を呼び起こしやすくなります。
重要なのは、併用する際も「必ず思い出す過程を含めること」です。単なる整理や暗記に留まらず、必ずアウトプットする習慣を作ることで効果が最大化します。
関連記事 : 最強の記憶術「場所法」の使い方!勉強や仕事に役立つポイントを解説
まとめ|アクティブリコールで「思い出せない」を解決
アクティブリコールは、「思い出す」練習を通じて、記憶を定着させる科学的に裏付けられた学習法です。インプット中心の勉強では得られない、長期的な知識保持と実践力が身につきます。
本記事で紹介したやり方や改善法を取り入れれば、「覚えたのに思い出せない」という悩みは大幅に減らせるでしょう。
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