文章を暗記する8つのコツ|おすすめアプリも紹介!

キツネさん

長い文章の暗記が苦手なんだけど、暗記できるコツってないかな?

単語の暗記とは違い、長い文章の暗記は読むだけでも疲れてしまうので、なかなかうまくいかないですよね?

しかしコツさえつかめば、長い文章でも暗記できるようになります。
文章の暗記は、スピーチや資格勉強にも応用できる便利なスキルなので、ぜひ習得しましょう。

この記事では、文章を効率よく暗記するための8つのコツと、実際に役立つアプリを紹介します。

スピーチや資格試験、英語学習など、幅広い場面で活用したい方に向けて、効果的な学習法をお届けします。

文章暗記に悩んでいる方は、ぜひ最後まで確認してみてください。

「自分に自信が持てず、常に不安」
「人の顔と名前が覚えられない」
「資格試験に合格したい」
「英単語が全然覚えられない」
「本の内容をすぐ忘れる」

それ、記憶術で解決できます!

講師プロフィール

日本一の記憶博士

吉永 賢一

偏差値93

東京大学理科3類合格

IQ180を持つメンサ会員

講師歴32年、元家庭教師で15,000人以上に指導

記憶力ギネス世界新記録保持者という業界随一の肩書を持つ記憶術講師

書籍出版や雑誌掲載多数!

短期間で長い文章を暗記するコツ8選

短期間で長い文章を暗記するために特殊な能力は必要ありません。コツさえ身につけてしまえば、誰でも実践することができます。

短期間で文章を暗記するためのコツは、下記の8つが挙げられます。

短期間で文章を暗記するためのコツ<strong>

  1. 文章を分割する
  2. 物語にする
  3. 五感と紐付ける
  4. 暗記する前に運動する
  5. 時間を空けて繰り返す
  6. 音読して録音する
  7. 人に教える
  8. 話の目次や見出しを作る

ひとつずつ解説していきます。

① 文章を分割する

文章を分割して情報量を少しずつ減らせば、短期間でも文章を暗記することができます。

当然のようで意外とやってしまいがちなのが、最初から長文を一気に暗記しようとして失敗するパターンです。

そもそも人間は一度に多くの情報を読むだけでは覚えられません。

それなのに暗記する文章が長いと、やる気が削がれてしまい「こんなにたくさん暗記するのは無理だ」という先入観が生まれてしまいます。

例えば、暗記したい文章が数ページにもわたるような長文であれば段落ごと、数行の文章であれば一文ずつ、一文なら文節ごとに区切るなど、細かく分けて覚えましょう。

② 物語にする

文章を単なる文字の羅列ではなく、情景を浮かべて物語として捉えると長い文章でも暗記できるようになります。

記憶術では「ストーリー法」とも呼ばれる方法です。

ただしストーリー法では一言一句を正確に暗記するのは難しいので、文章の大まかな内容やあらすじを暗記するときに有効です。

例:「日本国憲法第9条」

日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

「きっちり七三分けでスーツに身を包んだ日本人たちが、ゴミ箱の前に並んで、順番に銃を捨てている」のような物語に変換する。

イメージする物語は少し現実離れしたような内容だと、より記憶に定着しやすくなります。

日頃から小説を読むような人は無意識にできることですが、苦手な人も意識して物語を作ってみましょう。

関連記事:記憶術とは?おすすめの記憶術6選やトレーニング方法もご紹介

③ 五感と紐付ける

先述の物語に加えて、味や匂いなどの五感をイメージすると、より文章を暗記しやすくなります。

「日本国憲法第9条」の例

きっちり七三分け(整髪料の匂い)でスーツに身を包んだ日本人たちが、ゴミ箱(生ゴミくさい)の前に整列して、順番に銃(冷たくて硬い)を捨てている。

五感を使ってイメージを膨らませることで、記憶は実体験のように鮮明になります。

文章を読むだけでなく、まるで自分がその場にいるかのように“体験する”感覚に変えることが、記憶定着のカギです。

日頃から文章を読むときに、五感でイメージする練習をしてみましょう。

関連記事:効率よく覚えるのにイメージ記憶が大切な理由|コツやトレーニング方法を紹介

④ 暗記する前に運動する

人は運動をすると、記憶に大きく関わる「海馬」が活性化するため、記憶力が向上するといわれています。

激しい運動ではなく、軽いウォーキング程度の運動がベストです。

文章を暗記する前には散歩をしたり、学校や会社から帰ったらすぐに暗記に取り組んでみたり、暗記前に軽く体を動かす習慣をつけましょう。

参照:Rapid stimulation of human dentate gyrus function with acute mild exercise

キツネさん

もし時間がないのであれば、部屋の中を歩きながら暗記してみると、座ったまま暗記するより記憶力の向上が期待できます。

⑤ 時間を空けて繰り返す

人間は時間の経過にともなって暗記したことを忘れてしまう生き物なので、忘れてしまう前に再度インプットをする必要があります。

しかし、ずっとインプットを繰り返すわけにもいかないので、適切な時間を空けて繰り返すことが大切です。

どれくらいの時間を空けるのかは「エビングハウスの忘却曲線」を参考にすると、暗記の効率が上がり、より記憶に定着しやすくなります。

エビングハウスの忘却曲線とは

ドイツの心理学者ヘルマン・エビングハウスが提唱した、時間の経過と記憶の関係を表した曲線

エビングハウスの忘却曲線をもとにした暗記し直すベストなタイミングは「1時間後」「1日後」「6日後」「1ヶ月後」です。

これらのタイミングで暗記を繰り返せるように、勉強のスケジュールを組みましょう。

関連記事:エビングハウスの忘却曲線|よくある間違いや勉強での生かし方を紹介

⑥ 音読して録音する

音読した声を録音して繰り返し聞くのは、文章を暗記するのに非常に有効な方法です。

音読は、声に出しながら、自分の声を聞くことで、インプットとアウトプットを同時にできる唯一の方法です。

人間は視覚や聴覚から得る情報が大きく、目と耳から同時に情報を得られる音読は、文章を暗記するのに最適です。

音読した声を録音すれば、電車や車の中でも繰り返し聞けるというメリットもあります。

⑦ 人に教える

暗記した内容を他人に教えるのも、有効なアウトプットです。

人に教えてみると実感できますが、教えながら頭の中が整理できたり、よく理解できなかったことも「そういうことか!」と納得できたりします。

また「暗記したことを人に教えた」という出来事が、暗記した文章を記憶の棚から探し出すインデックスになり、思い出しやすくなります。

キツネさん

そもそも人に教えられるくらい、暗記した文章を理解しなければならないので、人に教えるという行為は暗記した情報の定着に最適です。

⑧ 話の目次や見出しを作る

文章を暗記する際には、あらかじめ目次や見出しを作って全体の構造を把握しておくと、記憶の定着が格段に向上します。

各セクションの流れや要点を整理することで、記憶の中に「引き出し」を作ることができ、必要な情報を思い出しやすくなります。

特に長文や複雑な内容を覚えるときには、見出しをキーワード化し、箇条書きで書き出すことで、全体像が視覚的に整理され、理解も深まります。

目次や見出しを作る作業自体が復習となるため、繰り返すごとに理解と記憶が強化されます。

文章を暗記する別の方法

暗記方法には個人差があるため、あまり一般的ではない方法が意外としっくりくることもあります。

先に紹介した8つのコツ以外にも、あなたが文章を暗記しやすいと感じる方法があるかもしれません。

文章を暗記するほかの方法
  • 場所法
  • 書いて覚える

ひとつずつ解説していきます。

「場所法」でも暗記はできる

記憶術の王道として知られている「場所法」でも文章の暗記ができます。

場所法とは

別名「記憶の宮殿」とも呼ばれており、自宅や学校など馴染みのある場所と、記憶する対象物を紐付けて記憶する方法。一度にたくさんの物を暗記するときに有効な記憶術

一般的に場所法は、単語や数字などを大量に記憶するときに用いられますが、少しやり方を工夫すれば文章の暗記にも使えます。

文章を文節で細かく分割してから、単語を記憶するときと同じように「記憶の宮殿」に配置していきます。

例:「日本国憲法第9条」の一部

国際紛争を(地球儀の上で言い争いをしている小人たち)解決する(握手している様子)手段としては(手が階段状)、永久に(Aが9つ)これを放棄する(ゴミ箱に捨てる様子)。

上記のように文節を具体的なイメージに変換して、イメージしたものを玄関やお風呂などのにイメージを配置していきます。

場所法は慣れればスラスラと暗記でき、記憶に定着しやすい方法です。

しかし、文章を細かく分割するという1ステップが増えるせいで、効率を下げるリスクがあるため、長文の暗記には向いていません。

場所法をやったことがある方は、短い文章の暗記に取り入れてみましょう。

関連記事:最強の記憶術「場所法」とは?勉強に役立つ使い方やポイントを解説!

「書いて覚える」は意味がある?

暗記は「書いて覚える派」と「意味がない派」に意見が分かれることがあります

結論から言えば、“書いて覚える”ことにも確かな効果があります。

ただし一長一短があるため、メリットとデメリットを理解したうえで、自分に合った使い方を見つけることが大切です。

「書く」メリット
  • 視覚と触覚に働きかけるので、視覚だけに頼る「読む」よりも暗記の効果が期待できる
  • ノートにまとめ直して情報を整理できる
  • 手を使うことで文字が記憶に残るため、漢字や言い回しの間違いがなくなる
「書く」デメリット
  • 書くだけで満足してしまうと、記憶には残りづらい
  • 時間がかかるので暗記の効率が下がる

書くデメリットを補うために「音読」をプラスするのをおすすめします。

声を出しながら書くと視覚と触覚に加え、聴覚からも情報をインプットできるので、より暗記しやすくなります。

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文章の暗記が役立つ場面

これまでご紹介した文章を暗記するコツを習得すれば、今後のさまざまな場面で活用できます。

  • スピーチ
  • 資格試験
  • 面接や発表

文章の暗記は学校だけでなく、社会人になってからも役立つため、ぜひ身につけておきたいスキルです。

スピーチ

結婚式やプレゼン、会社の朝礼など、社会生活ではスピーチの機会が意外と多くあります。

スピーチは自分で作った文章を暗記することになるので、文章の型を知っておくと長文でも暗記がスムーズにできます。

スピーチ文にはいくつかの型があり、今回は使いやすい型としてPREP法とSDS法をご紹介します。

PREP法

P:Point(結論)

R:Reason(理由)

E:Example(具体例)

P:Point(結論)

SDS法

S:Summary(要点)

D:Details(詳細)

S:Summary(要点)

型を使えば伝わりやすいだけでなく、構成が明確になるため暗記もしやすくなります。

スピーチの文章を作るときは、ぜひ型を意識して作ってみてください。

関連記事:前日からでも大丈夫!スピーチを暗記して成功させるためのポイント&練習方法

資格試験

資格試験では文章の暗記が非常に重要です。

とくに法律に関わる資格では、文章の暗記が非常に多くなります。

しかし、資格試験は合格することだけが目的ではありません。

取得した資格を生かして仕事をしていくのであれば、暗記した内容を実務でも活用できるよう、定着させておく必要があります。

キツネさん

今回ご紹介した方法を一通り試して、一夜漬けで終わらない暗記をしましょう。

面接や発表

就職活動やプレゼン発表など、限られた時間で自分を効果的に伝える場面では、文章の暗記が大いに力を発揮します。

事前に用意したフレーズを覚えておけば、緊張していても要点を的確に伝えることができるでしょう。

言い回しを繰り返し練習しておくことで、自然な語り口が身につき、印象にもつながります。

結果として、相手の心に残る発表へと導くことも可能になるでしょう。

文章暗記に使えるアプリ5選

暗記アプリを利用すれば、通勤や通学時間などのスキマ時間を有効活用できます。

暗記に使えるアプリは数多くありますが、とくに文章の暗記に使えるアプリを5つご紹介します。

  • 文章暗記
  • 暗記マスター
  • 暗記シート- 試験勉強学習用アプリ「FIGHT!」
  • Google Keep|すぐに文章を確認・修正できる
  • Anki|間隔を空けて効率的に暗記

すべて無料で試せるアプリなので、文章暗記のサポートとして取り入れてみてください。

文章暗記

(引用:App Store

「文章暗記」は、文章の覚えたい部分を黒塗り加工にして隠すことができるアプリです。

黒塗り部分を思い出しながら、文章を段階的に暗記できます。

手書きのメモ機能もあり、書きながら暗記することも可能です。

暗記マスター

(引用:App Store

「暗記マスター」は、テキストやノートをカメラで取り込み、マーカーを引いてオリジナルの問題集が作れるアプリです。

自作した問題集は共有もできるため、資格試験の勉強中の学生や受験生に向いています。

文章を単語ごとに分割して暗記できます。

暗記シート- 試験勉強学習用アプリ「FIGHT!」

(引用:App Store

暗記シート- 試験勉強学習用アプリ「FIGHT!」は、マーカーを引いた部分が隠れる仕組みで、暗記シート感覚で使えます。

カメラでテキストやノートを取り込んだら、暗記したい文章にマーカーを引くだけで、暗記シートと重なった部分が見えなくなります。

シートやペンの色、透明度、太さを自由に調整できるため、自分にとって見やすい暗記スタイルを作ることができます。

Google Keep|すぐに文章を確認・修正できる

「Google Keep」はメモアプリとして知られていますが、文章暗記にも応用可能です。

短いフレーズをメモしておき、チェックボックスや色分け機能で学習管理が行えます。

Googleアカウントと連携しているため、複数の端末でデータを同期できる点も利便性があります。

文章の修正や追記も簡単にでき、自分だけの暗記ノートとして使いやすいでしょう。

シンプルながらも多機能なツールで、記憶学習の効率を高めてくれるはずです。

Anki|間隔を空けて効率的に暗記

「Anki」は、間隔反復(スペースドリピティション)に基づく暗記アプリです。

忘却曲線に合わせて復習タイミングを自動で設定してくれるのが最大の特徴です。

長期記憶に向いており、医学部や語学学習者など高難度な記憶を求める人に好まれています。

日本語にも対応しており、自由にカードを作成できる点も魅力です。

使いこなせば、効率的に大量の文章を覚えられる学習パートナーになります。

文章の暗記に関するよくある質問

文章の暗記に関するよくある質問を解説します。

文章を1日で暗記することは可能ですか?

文章の長さや難易度にもよりますが、短いものであれば1日で覚えきることは可能です。

効果的な方法は、文章を音読しながら小分けにして記憶することにあります。

内容を理解してから暗記に取り組むと、記憶の定着がスムーズに進みます。また感情を込めたり、体を使って覚えることで印象が深まりやすくなるでしょう。

関連記事 : 短時間で効率よく暗記する方法を解説!効率のいい暗記方法とコツについて

スピーチや面接の原稿を短時間で覚えるコツはありますか?

短時間で原稿を覚えるには、文章全体の構成や要点を先に把握することが大切です。すべてを丸暗記するのではなく、流れを意識して要所を押さえるようにしましょう。

録音して繰り返し聞く練習や、実際に口に出すトレーニングも有効といえます。

自分の言葉に置き換えて覚えると、より自然なアウトプットにつながります。

英語の長文を暗記するにはどうすればいいですか?

英語の長文を覚える際は、意味のかたまりごとに分けて理解しながら覚えると効率的です。

「シャドーイング」や「スラッシュリーディング」など、音声とセットで学ぶ方法が効果を発揮します。また、文法の理解とあわせて取り組めば、英語の構造そのものも身につきやすくなります。

毎日少しずつ繰り返すことで、長期記憶としてしっかり定着するはずです。

コツさえつかめば文章でも暗記できる!

本記事では、文章を短期間で暗記するための8つのコツや、記憶術・おすすめアプリについて解説しました。

文章を分割する、物語にする、五感と紐付けるなどの工夫を取り入れれば、長い文章でも効率的に記憶できます。

さらに、音読・録音・人に教えるなどのアウトプットを活用すれば、定着率も大きく向上します。

コツをつかめば誰でも実践可能なので、自分に合った方法を見つけて挑戦してみましょう。

さらに記憶力を高めたい方には、「吉永式記憶術」を活用したトレーニングもおすすめです。科学的な手法に基づいており、誰でも習得できる実践的な内容が特徴です。

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監修者
的場 惇人(まとば あつひと)

株式会社Wonder Education 代表取締役

#株式会社Wonder Educationとは?

Wonder Educationは関わっていただいた全ての方に驚愕の脳力開発を体験していただき、
新しい発見、気づき『すごい!~wonderful!~』 をまずは体感していただき、『記憶術は当たり前!~No wonder~』 と思っていただける、そんな環境を提供します。

#記憶術に対する想い

学校教育だけでは、成功できない人がたくさんいる。良い学校を卒業しても、大成功している人もいれば、路頭に迷っている人もいる。反対に、学歴がなくとも、大成功をしている人もいれば、路頭に迷っている人もいる。一体何が違うのか?
「人、人、人、全ては人の質にあり。」
その人の質=脳力を引き出すために、私たちは日常生活の全ての基盤になっている"記憶"に着目をしました。

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