キツネさん
「いつも寝不足で暗記できない……」
そんな悩みを抱える方は少なくないでしょう。
しかし、その暗記方法は、本当にあなたに合っているのでしょうか?
実は、暗記のカギは「かけた時間」ではなく、「勉強する時間帯」にあるのです。
そこで今回の記事では暗記に最適な時間帯や、時間帯別に効果的な勉強法について詳しく解説します。
暗記に苦手意識があるという方は、この記事を参考にぜひ勉強に取り入れてみてくださいね。
もくじ
暗記に時間帯が関係する理由は?【論文から解説】
「暗記は覚える時間帯が重要なんて本当?」「人それぞれじゃない?」と思う方も多いことでしょう。
しかし、私たちは日々ある程度決まったリズムで生活しており、それに合わせて脳の働きも時間帯ごとに違いが生まれます。
つまり、脳のコンディションに応じた時間に勉強することで、より暗記効率も上げていくことができます。
たとえば、次のような研究結果が報告されています。
- Monkらの研究(1997年)では、記憶保持の効率が午前中に高まる傾向がある
- Schmidtらの研究(2011年)では、時間帯によって「記憶のタイプ」に影響が出ることも示唆されています。具体的には、朝は集中力が高く、「意味記憶(意味のある情報)」に強く、夜は創造性や「手続き記憶(技能や作業の記憶)」に適している傾向があるとされています。
暗記する時間帯にこだわり、勉強習慣を整えることには多くのメリットがあります。
- 効率よく暗記ができるため、時間に余裕が生まれる
- 徹夜など生活リズムを崩す必要がなくなる
- 勉強とそれ以外の時間にメリハリができ、睡眠や趣味の時間も確保できる
これから紹介する「暗記に適した時間帯」を勉強スタイルに取り入れて、自分の暗記力を最大限に引き出しましょう。
参考:Monk, T.H., et al., “Circadian rhythms in human performance and mood under constant conditions,” Chronobiology International, 1997、Schmidt, C., et al., “Time of day effects on human performance: A meta-analytic approach,” Chronobiology International, 2011
効率良く暗記できるおすすめの時間帯3選
さっそくですが「暗記に適した3つの時間帯」を紹介します。
覚える量が多いときや、効率よく暗記したいときは、以下の時間帯を意識して活用してみてください。
- 朝|「起床後」のゴールデンタイムを活かす
- 夕飯前|空腹パワーが集中力を高める
- 就寝前|睡眠で記憶を定着させる
それぞれの時間帯について順番に見ていきましょう。
朝|「起床後」のゴールデンタイムを活かす
暗記に最も適した時間帯のひとつが「起床後」です。
朝の時間帯は、脳が疲れておらず、「朝のゴールデンタイム」と呼ばれるほど集中力が高まります。
脳が最も冴えているこの時間帯を活用しない手はありません。
「朝は忙しい」「早起きが苦手」と感じる方も、まずは15分だけでも勉強時間を確保するところから始めてみてください。
夕飯前|空腹パワーが集中力を高める
「夕飯前」が暗記に適していることは意外と知られていません。
人間の脳は空腹時に集中力が高まる傾向があります。
夕飯前の勉強は、心理的にも前向きな気持ちを促してくれるでしょう。
- 「これが終われば夕飯だ」という楽しみが待っている
- 「晩ご飯までは頑張ろう」という時間制限がある
そのため帰宅後から、夕飯までの時間を暗記に活用するのがおすすめです。
疲れているときは勉強前に20分程度の仮眠を取ると、脳がリフレッシュします。
就寝前|睡眠で記憶を定着させる
最後におすすめしたいのは「就寝前」です。
睡眠と記憶は、想像以上に深い関係があります。
- 覚えたことや経験を記憶として定着させる
- 過去の記憶と新しい記憶を結びつける
- 不要な記憶やネガティブな記憶を整理・消去する
就寝前に暗記学習を行うと、睡眠によって記憶が脳に定着しやすくなるのです。
そのため、就寝前に暗記の時間を確保し、十分な睡眠をとることが暗記効率を高めてくれます。
時間帯別・暗記の効果を高める習慣とは?
各時間帯で暗記や勉強を進める際には、注意点や意識すべきことがあります。
- 朝|新しい情報の暗記に最適
- 昼|軽めの暗記や復習が効果的
- 夜|短時間集中がおすすめ
このポイントをおさえることで、より集中力や時間帯による効果を高めることができるので、参考にしてみてください。
朝|新しい情報の暗記に最適
朝は、睡眠後で脳がクリアな状態にあるため、新しい情報の暗記に最適です。
しかし、朝は集中力が高い反面、無理に早起きしすぎたり睡眠時間を削ると、かえって日中のパフォーマンスが落ちて逆効果になることもあります。
- 早起きを意識しすぎて、睡眠時間を削らないようにする(日中の眠気が増して逆効果に)
- 起きてすぐは脳がまだ働いていないため、軽めの勉強などで目覚めを促す
- 朝の予定に追われて焦らないよう、無理のない学習時間を設定する
朝の集中力を最大限に活かし、暗記効率を上げるためには、脳を目覚めさせることが重要です。
朝の目覚めをスムーズにするには、次のような簡単な習慣を取り入れるのがおすすめです。
- 朝日を浴びる
- 軽いストレッチやジョギングで体を動かす
- 朝シャワーを浴びる
また、朝の勉強時間を確保するためには、前夜は早めに寝て十分な睡眠を取ることも忘れないようにしましょう。
昼|軽めの暗記や復習が効果的
昼は食後の眠気や疲労の影響で、集中力が低下しやすい時間帯です。
この時間帯に無理に新しい情報を覚えようとすると、学習効率が落ちてしまいます。
そこで、昼は負担の少ない復習や軽い暗記に切り替えるのがおすすめです。
短時間でも記憶の定着につながるので、無理せず継続しましょう。
- 暗記カードを使って軽く復習する
- 問題集を解き直して記憶を強化する
- 音読や口頭チェックで確認する
- 場所を変えて気分転換を図る
昼を上手に使えば、学習の流れがスムーズになり、夕方以降の集中力も保ちやすくなります。
夜|短時間集中がおすすめ
夜の勉強は、短時間で集中するのがおすすめです。
夜は脳が疲れているため、長時間の勉強では集中力が続かず、眠りやすくなります。
- タイマーを使って時間を区切る(例:15分、25分など)
- スマホは視界に入らないところに置いておく
- 周囲の音を遮断して静かな環境にする
- 眠気があるときは20分前後の仮眠をとる
関連記事:15分勉強法で集中力アップ!短時間で効率よく学習するコツと注意点
特に就寝前は、学んだことが記憶に定着しやすくなります。
夜は長時間の勉強には向きませんが、短い時間に集中すれば、効率よく記憶に残すことができます。
時間帯で勉強内容を分けるとさらに暗記効率アップ!
時間帯ごとの暗記効率を最大限高めるには、時間帯によって勉強内容を分けることがおすすめです。
- 朝:脳は疲れていないが、100%覚醒していない時間帯
⇨ 単調な暗記よりも、算数・数学および復習や演習で記憶を強化する勉強が◎ - 夕ご飯前:集中力が高まり、暗記がはかどりやすい時間帯
⇨ 英単語や用語など、大量暗記が必要なものを集中して行うと◎ - 就寝前:勉強したことが記憶に残りやすくなる時間帯
⇨ 苦手な分野や覚えにくいものを重点的に暗記するのが◎
このように、時間帯ごとの脳のコンディションを把握することで、それぞれに適した勉強を行うことができます。
暗記効率が上がるだけでなく「この時間帯はこれをやる」といった学習計画も立てやすくなるのでおすすめです。
【相乗効果】暗記は時間帯×〇〇で効果倍増
ここまで、勉強する時間帯を意識すれば暗記効率が上がることを解説してきました。「さらに効果を高める方法がある」と聞けば、気になる方も多いでしょう。
そこでここからは、時間帯に加えてさらに暗記の効果を倍増させる方法を紹介します。
時間帯に加えて、以下の方法を取り入れることで暗記効率をさらに高めることが期待できるでしょう。
どれも手軽に実践できるので、ぜひ日々の学習に取り入れてみてください。
①「時間帯×食べ物」
私たちが日常的に口にする食べ物の中には、記憶力や集中力を高める栄養素を持つものもたくさんあります。
つまりそれらを勉強中にも取り入れることで、小腹を満たしながら、暗記効率の向上も期待できます。
- チョコレート
- クルミ
- バナナ
暗記する際は時間帯を意識するだけでなく、こうした食べ物も積極的に取り入れて「時間帯×食べ物」の相乗効果をねらいましょう。
関連記事:記憶力がアップする食べ物を紹介!勉強のお供やテスト本番にもおすすめ
②「時間帯×水分」
記憶力や集中力を高めてくれるのは、食べ物だけではありません。
暗記の効果を倍増させるためには「時間帯×水分」を意識することも有効です。
脳の約75%は水分で構成されており、脱水になると集中力や記憶力が低下するとされています。
特に朝や長時間の勉強中は、無意識のうちに水分が失われるため、意識的な補給が重要です。
- 朝起きたら、早めに水分を補給する
- 勉強中はこまめに水分補給
- 学校や家など、目的地についたら必ず水を飲む
脳を活発に働かせるためにも、勉強中はもちろん、普段の生活からこまめな水分補給を意識するようにしましょう。
関連記事:集中力アップに効果がある飲み物7選!定番からちょっと意外なものまで紹介
③「時間帯×筋トレ」
「筋トレ」も暗記の効果を高めてくれる手段としておすすめです。
筋トレなどの運動は、勉強しているときとは異なる刺激を脳に与えます。
すると脳全体が活性化し、勉強したことが長期的に記憶に残りやすくなるのです。
また、筋トレなどの軽い運動はストレスを軽減するメリットもあります。
「時間帯×筋トレ」で暗記効率アップはもちろん、ストレス解消などの効果もねらっていきましょう。
④「時間帯×仮眠」
仮眠は、時間帯を意識した勉強に欠かせないと言っても過言ではありません。
「朝」「夕ご飯前」「就寝前」は、いずれも眠気に襲われやすい時間帯でもあるからです。
頑張りたいのに眠いときは「パワーナップ」と呼ばれる「集中力アップを目的とした仮眠」を取り入れてみましょう。
- 眠気がきたら20分〜30分でアラームをセット
- 仮眠前にカフェインをとるとさらに効果的
- 横にならず、椅子にもたれるor机に伏せた姿勢で寝る
- 時間が来たらすぐに起きて、勉強にとりかかる
このように「時間帯×仮眠」をうまく組み合わせることで、集中力を高め、暗記効率の向上が期待できます。
より効率的に暗記したいなら記憶術がおすすめ!
効率的に暗記したいなら、「時間帯」に加え、“記憶術”の活用がおすすめです。
記憶術とは、覚える内容に語呂合わせ・イメージ・ストーリーなどを組み合わせて記憶を強化する方法です。
- 数字を語呂合わせで覚える
- 順番を場所に結びつける(場所法)
このようなテクニックを使えば、単なる反復よりも記憶が定着しやすく、短時間でも効率よく覚えられます。
日常の学習に取り入れることで、暗記の効果は大きく高まるでしょう。
なお、記憶術を体系的に学びたい方には、Wonder Educationの「記憶術講座」がおすすめです。
再現性の高い実践指導により、誰でも記憶力を向上させ、目標達成へと近づけます。
\吉永式記憶術を今すぐ無料体験する!/
記憶術のスクールなら株式会社Wonder Education
時間帯と暗記に関するよくある質問
記憶力を高めるには最低何時間寝ればいい?
記憶力を維持・向上させるには、最低でも6〜7時間の睡眠が必要です。
睡眠中に脳が記憶を整理・定着させるため、短すぎる睡眠は暗記効率を下げてしまいます。
受験勉強中は睡眠時間を削りがちですが、むしろ規則正しい生活をすることで優位に立つことができるでしょう。
夜のほうが集中できるけど問題ない?
夜に集中できるタイプの人も多く、問題はありません。
ただし、睡眠時間を削ってしまうと記憶の定着に悪影響が出るため、勉強後の十分な睡眠が前提になります。
夜型でも睡眠や休息は大切なので、生活リズムを崩さないように注意してください。
朝と夜ではどちらが覚えやすい?
朝は脳が冴えて集中しやすく、夜は覚えたことが記憶に残りやすい時間帯です。
それぞれの特性を理解し、自分に合った時間を選びましょう。
どちらが向いているかは体質にもよるため、自分の集中しやすい時間帯に合わせるのがベストです。
昼寝は記憶力アップに効果がある?
昼寝には記憶を整理し、集中力を回復させる効果があります。
特に20分前後の短い仮眠(パワーナップ)は、脳をリフレッシュし、午後の学習効率を高めるのに有効です。
どうしても眠い人は、昼寝を活用してみると良いです。
まとめ:暗記に最適な時間帯をうまく活用しよう!
本記事では、暗記に最適な時間帯と、時間帯ごとに効果的な学習法について解説しました。
暗記の効率を少しでもアップするために、脳のコンディションに合わせた勉強の時間帯を意識することはとても意味があります。
「起床後」「夕ご飯前」「就寝前」の暗記にベストな3つの時間帯をフル活用して、ぜひ学習に役立ててくださいね。
さらに効率を上げたい方は、科学的に裏付けられた「記憶術」の活用もおすすめです。
吉永式記憶術では、期間限定で無料動画教材を公開しています。
サービスは全て無制限で0円で講座を見れるので、興味が少しでもあればおすすめです。
Wonder Educationでは、誰でも記憶力を高められる記憶術講座を提供しています。再現性の高い指導で、記憶力向上とそれによる目的の達成をサポートしていますので、ご興味のある方はぜひ気軽にお問い合わせください。
\吉永式記憶術を今すぐ無料体験する!/
記憶術のスクールなら株式会社Wonder Education

株式会社Wonder Education 代表取締役
Wonder Educationは関わっていただいた全ての方に驚愕の脳力開発を体験していただき、
新しい発見、気づき『すごい!~wonderful!~』 をまずは体感していただき、『記憶術は当たり前!~No wonder~』 と思っていただける、そんな環境を提供します。
学校教育だけでは、成功できない人がたくさんいる。良い学校を卒業しても、大成功している人もいれば、路頭に迷っている人もいる。反対に、学歴がなくとも、大成功をしている人もいれば、路頭に迷っている人もいる。一体何が違うのか?
「人、人、人、全ては人の質にあり。」
その人の質=脳力を引き出すために、私たちは日常生活の全ての基盤になっている"記憶"に着目をしました。
「脳力」が開花すれば、人生は無限の可能性に溢れる!
その方自身の真にあるべき"脳力"を引き出していただくために、Wonder Educationが発信する情報を少しでもお役立ていただければ幸いです。