脳トレは効果ある?ない?|認知症予防から若者・仕事への影響まで解説

「脳トレは効果があるの?」と疑問に思う人は多いでしょう。

研究では賛否両論がありますが、高齢者では認知症予防、若者や社会人では集中力や仕事効率アップに役立つ可能性があります。

本記事では、脳トレの効果やおすすめの方法をわかりやすく解説します。

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講師プロフィール

日本一の記憶博士

吉永 賢一

偏差値93

東京大学理科3類合格

IQ180を持つメンサ会員

講師歴32年、元家庭教師で15,000人以上に指導

記憶力ギネス世界新記録保持者という業界随一の肩書を持つ記憶術講師

書籍出版や雑誌掲載多数!

なお、記憶力の上げ方については記憶力を上げる方法とは?|誰でもできる記憶向上テクニックを紹介の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

もくじ

脳トレは効果がある?それともない?

脳トレは「効果がある」と考える人と「意味がない」と主張する人に分かれます。

実際、研究によって結論は異なり、年齢や目的によって効果の出方が違うのが実情です。

ここでは、脳トレの効果をめぐる議論と科学的根拠を紹介します。

脳トレの効果をめぐる議論(ある派・ない派)

「脳トレは効果がある」とする立場では、脳を使う習慣が認知機能を刺激し、記憶力や判断力の維持につながると主張されています。特に高齢者では、日常生活における認知症予防や社会的交流の促進に役立つと考えられています。

一方で「効果は限定的」とする研究もあり、ゲーム形式の脳トレで鍛えられるのは特定のスキルに限られ、日常生活全般に応用できるとは限らないと指摘されています。つまり、脳トレ自体が万能ではなく、目的や方法によって効果の有無が変わるのです。

参照元
国立長寿医療研究センター「脳トレーニングの効果」
厚生労働省「認知症予防に関する研究」

脳科学・論文からみた脳トレの有効性

脳科学の研究によれば、脳トレは一定の条件下で認知機能の改善に寄与することが示されています。特に記憶力や注意力、処理速度の向上に効果があるとされ、高齢者の認知症予防の観点からも注目されています。

一方で、脳トレの効果は「継続して取り組むこと」と「多様な認知機能を使うこと」が重要であり、短期間や単調なトレーニングでは十分な成果が得られないという研究結果もあります。つまり、脳トレは正しく実践することで一定の効果を発揮するものの、万能ではなく生活習慣全体と組み合わせて取り入れることが求められるのです。

参照元
東日本認知症学会「認知症予防における脳トレーニングの科学的根拠」
国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)「高齢者の脳トレーニング効果に関する研究」
Nature Reviews Neuroscience “The brain training debate”

高齢者における脳トレ効果(認知症予防編)

高齢者にとって脳トレは、単なる暇つぶしではなく「認知症予防」に直結する大切な活動です。脳は使わなければ衰えると言われており、適度な刺激を与えることで機能維持や社会的つながりの促進につながります。

ここでは、高齢者が脳トレを取り入れることで得られる具体的な効果を紹介します。

脳が刺激されて認知機能が活性化する

脳トレは記憶力や注意力、判断力などの認知機能を刺激することで、加齢による衰えを緩やかにする効果が期待されています。

特に計算問題や漢字クイズ、パズルなどは複数の脳領域を同時に使うため、脳全体の活性化につながります。

研究によっても、高齢者が継続的に脳を使う活動を行うことで、認知症の発症リスクを低減できる可能性があると報告されています。

コミュニケーション力が高まり孤立を防ぐ

脳トレは一人で行うものもありますが、グループで行うことで会話や交流が生まれます

例えば「しりとり」や「ことわざクイズ」などは自然と会話が広がり、人とのつながりを感じやすくなります。

社会的孤立は認知症リスクを高める要因のひとつとされているため、脳トレを通じたコミュニケーションは心身の健康維持に効果的です。

ストレス軽減・気分転換につながる

脳トレは「楽しく取り組めること」が特徴であり、遊び感覚で脳を刺激することで気分転換やストレス解消につながります

好きなクイズやゲームを行うことで前向きな感情が生まれ、生活の張り合いが増す効果も期待できます。

ポジティブな気持ちは脳の健康維持に重要であり、日々の習慣として取り入れる価値があります。

鍛えられる8つの認知機能

脳トレは特定の能力だけでなく、次のような8つの認知機能を幅広く鍛えることができます

  1. 記憶力
  2. 注意力
  3. 計算力
  4. 見当識(時間・場所の把握)
  5. 遂行能力(計画・実行)
  6. 判断力
  7. 言語能力
  8. 社会的行動能力

これらの機能は生活のあらゆる場面に直結しており、日常の自立度を高めるうえで欠かせません。

関連記事 : 【物忘れがひどい…】50代で記憶力が低下する原因は?|セルフチェック・対策まで解説

若者・社会人における脳トレ効果(集中・仕事効率編)

脳トレは高齢者の認知症予防だけでなく、若者や社会人にとってもメリットがあります

特に仕事や勉強のパフォーマンス向上に直結しやすく、集中力・記憶力・ストレス耐性の強化につながる可能性が指摘されています。ここではビジネスや学習の場面で得られる具体的な効果を解説します。

脳トレで集中力や記憶力が高まる可能性

脳トレによってワーキングメモリ(作業記憶)が刺激され、短時間での集中力や記憶力向上が期待できます。

例えば「暗算」「カード記憶ゲーム」などは情報を保持しつつ処理する力を鍛えるため、勉強や仕事の効率が高まります。また、日常的に脳を使う習慣を持つことで「集中できる時間」が伸びる効果も研究で示されています。

関連記事 : 集中力を上げる具体的な方法11選!集中できない理由と効率よく高めるアプローチ

マルチタスクより「効率的なタスク処理」に役立つ

脳トレは「同時に複数をこなす力」を高めるというよりも、「タスクを効率的に切り替える力」を鍛えることに効果的です。

マルチタスクは生産性を下げる傾向がある一方、脳トレで鍛えた認知機能は作業の優先順位付けや段取り力を改善し、効率的なタスク処理を可能にします。

その結果、仕事の正確性やスピードが向上しやすくなります。

習慣化でストレス耐性や仕事効率も向上

脳トレを日常習慣にすると、メンタル面での効果も期待できます。

例えばパズルや数独などを「気分転換」として取り入れることで、ストレス軽減やリラックスにつながります。

さらに、継続的な脳の刺激は神経可塑性を高め、ストレスへの耐性や集中の持続力を強化する可能性があります。結果的に、仕事や勉強の効率を安定して維持できるのです。

関連記事 : ストレスは記憶力の大敵!脳との関係・記憶を回復させる対処法を解説

脳トレの効果を高めるためのポイント

脳トレはただ続ければいいわけではなく、やり方を工夫することで効果を最大化できます。

特に「無理なく始める」「継続する」「目的に合った内容を選ぶ」ことが大切です。

ここでは、脳トレを効果的に取り入れるための5つのポイントを紹介します。

できるものから始める

脳トレを効果的に習慣化するためには、最初から難しいことに挑戦せず、自分にとって身近で楽しいものから取り入れるのが大切です。

例えば「しりとり」「簡単な暗算」「クロスワード」などはすぐに始められ、日常生活に組み込みやすいでしょう。無理なく始めることで継続のハードルが下がります。

継続性を大切にする

脳トレは短期間で劇的な効果が出るものではなく、継続することで脳の可塑性が刺激されます。1日10分程度でも毎日続けることが効果的とされています。

習慣化するために、朝のルーティンや寝る前の時間に取り入れると、無理なく継続できます。

時間に余裕をもつ

脳トレは「気分転換」や「楽しみ」として行う方が効果的です。焦って取り組むと逆にストレスになり、効果が薄れてしまいます。

1回の時間は短くても問題なく、リラックスできる環境で集中して取り組むことがポイントです。

レベルに適したものを選ぶ

脳トレは簡単すぎても難しすぎても効果が薄いとされています。自分の能力に合った課題に取り組むことで「達成感」と「適度な負荷」が得られ、脳が効率的に刺激されます。

年齢や目的に合わせて、計算・記憶・言語などの分野を選ぶことも効果的です。

目的を明確にする

脳トレの効果を実感するためには「何のために行うのか」を意識することが重要です。

高齢者なら認知症予防、社会人なら仕事の効率化やストレス対策、学生なら記憶力アップなど、目的を明確にすることでモチベーションが高まり、継続しやすくなります。

脳トレにおすすめのゲーム|若者・社会人向け

若者や社会人にとって脳トレは、認知症予防というよりも 集中力アップや仕事効率の改善に役立ちます。

ここでは、記憶力・集中力・論理的思考を鍛える代表的なゲームを紹介します。

記憶力を鍛える|カード記憶、スピード暗算アプリ

おすすめゲーム
  • カード記憶(神経衰弱)
  • スピード暗算アプリ

カード記憶は短期記憶を刺激し、素早い情報処理力を高めます。

スピード暗算は数字処理とワーキングメモリを同時に使うため、脳をバランスよく鍛えられます。

どちらも短時間でできるため、通勤時間や休憩中に取り入れやすいのがメリットです。

関連記事 : 簡単・効果的!記憶術テクニック13選|仕組みと記憶力アップのコツを解説

集中力を高める|間違い探し、パズルゲーム

おすすめゲーム
  • 間違い探し
  • パズル(ジグソー、テトリス系)

間違い探しは細部への注意力を養い、パズルゲームは持続的な集中力と空間認識力を鍛えます。

これらは「ながら作業」ではできないため、集中する習慣を身につける練習として有効です。

論理的思考を鍛える|数独、チェス、将棋アプリ

おすすめゲーム
  • 数独
  • チェス・将棋アプリ

数独は論理的推理力を鍛える定番の脳トレです。チェスや将棋は戦略を立てながら相手の手を予測する必要があるため、計画性や柔軟な発想力を伸ばせます。

これらは高度な集中力を必要とするため、特に思考力を強化したい社会人におすすめです。

脳トレにおすすめのゲーム|高齢者向け

高齢者にとって脳トレは、認知症予防や認知機能の維持が主な目的です。

ここでは、日常生活に取り入れやすく、楽しみながら続けられるゲームを紹介します。

言語能力を鍛える|しりとり、早口言葉

おすすめゲーム
  • しりとり
  • 早口言葉

しりとりは語彙力や記憶力を刺激し、脳の言語野を活性化させます。

早口言葉は発声練習にもなり、口の動きや滑舌を良くする効果も期待できます。

どちらも複数人で取り組めるため、コミュニケーションの活性化にもつながります。

計算力を維持する|そろばん計算、簡単な暗算

おすすめゲーム
  • そろばん計算
  • 簡単な暗算

そろばんや暗算は計算力の維持に加えて、短期記憶や注意力も必要とするため、脳を多角的に刺激します。

計算問題をゲーム感覚で行うことで「できた」という達成感を得やすく、継続につながる点も魅力です。

視覚・注意力を刺激|ぬり絵、間違い探し、なぞなぞ

おすすめゲーム
  • ぬり絵
  • 間違い探し
  • なぞなぞ

ぬり絵は色彩感覚や創造力を刺激し、リラックス効果も期待できます。

間違い探しは細部に注意を向ける練習になり、なぞなぞは発想力や思考の柔軟性を養います。

これらは「楽しい」と感じやすいため、習慣化に適した脳トレです。

関連記事 : 高齢者の記憶力トレーニング8選|今日からできる脳活・アプリ・面白ゲーム

脳トレは楽しみながら取り組むのが効果的

脳トレは「継続」してこそ効果を発揮します。しかし、義務感で取り組むと長続きしにくいため、楽しみながら続けられる工夫が大切です。

ここでは脳トレを習慣化するためのコツを紹介します。

継続のコツは「遊び感覚」でやること

脳トレを長く続けるためには、ゲームや遊びのように取り組む姿勢が重要です。

例えば、友人や家族と一緒にしりとりやクイズを行えば、自然と笑顔が増え、楽しく続けられます。また、スマホアプリの脳トレは「ステージクリア型」や「ランキング形式」になっているものも多く、達成感を得やすい仕組みが整っています。

楽しいと感じれば習慣化しやすく、結果的に効果も高まります。

記憶術を取り入れるのもおすすめ

脳トレと合わせて記憶術を学ぶことも効果的です。たとえば「場所法(記憶したい内容を場所に関連づける方法)」や「イメージ連想法」を活用すると、記憶力や集中力が飛躍的に高まります。

脳トレは一時的な刺激にとどまりやすいですが、記憶術を習得すれば日常の学習や仕事に直結するスキルとして活用できます

脳の健康維持だけでなく、実生活のパフォーマンス向上にも役立つのです。

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まとめ|脳トレは認知症予防や脳の健康維持に役立つ

脳トレは、記憶力や集中力を刺激し、認知機能の維持・向上につながる可能性があります。特に高齢者にとっては認知症予防、若者や社会人にとっては集中力や仕事効率の改善に役立ちます。

ただし、効果は万能ではなく「継続性」や「楽しみながら取り組む工夫」が重要です。

簡単なゲームや日常に取り入れやすい習慣から始め、無理なく継続することが脳の健康維持につながります。

また、記憶術などの応用法を組み合わせれば、さらに効果を実生活に活かせるでしょう。

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監修者
的場 惇人(まとば あつひと)

株式会社Wonder Education 代表取締役

#株式会社Wonder Educationとは?

Wonder Educationは関わっていただいた全ての方に驚愕の脳力開発を体験していただき、
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学校教育だけでは、成功できない人がたくさんいる。良い学校を卒業しても、大成功している人もいれば、路頭に迷っている人もいる。反対に、学歴がなくとも、大成功をしている人もいれば、路頭に迷っている人もいる。一体何が違うのか?
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