キツネさん
テストが近くなり焦って勉強を始める人も少なくないでしょう。
私も幾度となく、テスト前日に一夜漬けで勉強した経験があります。
しかし、一夜漬けでどんなに勉強をしてもテスト範囲を完璧に記憶することはできません。
またやみくもに暗記しようとしても時間が無駄になってしまう可能性もあります。
そこで本記事では、テスト前日の1日で、効率よく暗記する方法を紹介します。
記事の後半では「テスト前日なのにやる気が出ない……」というときの対処法も紹介しているので、最後までご覧ください。
もくじ
テスト前日……1日で暗記するときの心構え
テスト前日に、何も考えずにガムシャラに暗記しようとしても、時間を無駄にするだけで終わる可能性があります。これではテストは絶望的です。
そこで、ここではテスト前日に1日で暗記するときの心構えや準備を4つ紹介します。
暗記する前に、まずは心の準備から始めましょう。
範囲を絞る
効率よく暗記するためには、覚えるべき範囲を絞る必要があります。
今からすべてのテスト範囲を覚えようと思っても、1日では不可能です。
やることをはっきりさせ、やらないことを決めることで勉強に集中できるようになります。
キツネさん
まずは勉強の計画を立てる
暗記する範囲を絞ったあとは、すぐに勉強を始めずに計画を立てましょう。
1日で暗記するには、時間が限られています。
時間を有効活用するためには、詳細な計画を立てる必要があります。
- 時間配分を細かく決める
- 決めた時間内で終わる量の課題を設定する
- 決めた時間を必ず守る
細かく時間を決めることで、決めた量の課題を時間内に終わらせようと集中できます。
そのためには、時間内で終わる課題量を設定しなければなりません。
また、もし時間内に決めた量の課題が終わらなくても、計画時に設定した時間を守るように意識してください。
一度でも時間を破ってしまうと、そのあとに設定した計画も総崩れしてしまいます。
短時間で効率よく暗記するためには、綿密な計画が必須です。
高得点は狙わない
テスト前日で暗記しようと考えているなら、高得点を狙っては逆効果です。
高得点を狙うためにはテスト範囲を網羅して暗記する必要があるからです。
確実に暗記できる範囲に絞って勉強し、着実に点数を積み重ねることを優先しましょう。
漢字の試験で100個の中から50問出題されるとき、テスト前日に100個すべてを暗記しようとすると、一つ一つの漢字を覚える力が分散してしまいます。
そのため、覚えられる漢字を確実に暗記した方が効率が良いでしょう。
高得点を狙わずに、テストに合格するために暗記をすることを意識して勉強に取り組んでください。
先に寝てしまうのもあり
テスト前日に勉強しようと思っても、集中力が続かない場合があるでしょう。
そんな時には、思い切って先に寝てしまうのもありかもしれません。
脳が疲れ切った状態で暗記しようと思っても、なかなか頭に入ってきません。まずは脳を休めて、暗記する準備を整えます。
睡眠は、脳を休めて情報を整理する役目があるため、先に寝て脳を元気な状態にリセットしましょう。
教科別 1日で暗記するポイント
1日で暗記する心構えを紹介しましたが、ここからはより実践的な教科別の勉強方法を紹介します。
それぞれの教科に合わせた勉強方法を知っておくと、1日でも効率よく暗記できるようになります。
国語|古典、漢文に絞る
テスト前日に国語の点数を上げるための勉強方法は、勉強する範囲を古典や漢文、漢字に絞ることです。
理由としては、国語の現代文は文章を読み解く力が必要になるため、1日で点数を上げることが難しいためです。
反対に古典や漢文は、意味を覚えるだけで点数を上げられる可能性が十分にあります。
さらに、漢字も同様に書き取りや読み方を覚えるだけで点数を稼げます。
一夜漬けで国語のテストに臨むのであれば、現代文は諦めて、古典や漢文、漢字に的を絞って勉強しましょう。
社会|流れをつかむ&語呂合わせ
社会を効率よく暗記するためには、時代の流れを掴みつつ、人の名前などは語呂合わせで覚えます。
時代の流れを掴む方法とは、いつどこでだれが何を目的にした出来事なのかを暗記することです。
歴史は事件名や人名だけを覚えようとしても、簡単には記憶できません。
歴史の出来事と関係する人を、流れの中で一緒に覚えようとすると効率よく暗記できます。
また世界史で出てくるカタカナの名前は、簡単に暗記できないため語呂合わせが有効です。
詳しい方法は、以下の記事で紹介しています。
関連記事:歴史が覚えられない受験生に読んで欲しい、大人が学生のときに知っておきたかった覚え方
英語|単語をイメージで刷り込む
テスト前日に英語の点数を上げるためには、英単語を効率よく暗記しなければなりません。
長文問題でも、単語を知っていることが重要です。
英単語を暗記するためにも、イメージ記憶が役に立ちます。
summit(頂上、山頂)を覚えようとする際には、各国の「頂上」である首脳陣が集まって会議をするサミットの映像をイメージして覚えます。
このように、英単語を単純に覚えるのではなく、イメージと結びつけることで意味を思い出しやすくなります。
関連記事:【5選】英語学習で大切な記憶力を上げる方法とテクニック
全教科で共通する1日で暗記するコツ
ここからは、全教科に共通して使える暗記のコツを紹介します。
テスト前日に暗記するコツは以下の4つです。
- イメージで覚える
- 「思い出すこと」を繰り返す
- 回数をこなす
- テスト直前用の暗記リストを作る
それぞれの方法を簡単に紹介します。
「イメージで覚える」こと
どの教科でも暗記する時に役立つ方法が「イメージで覚える」ことです。
人の脳は、文字よりも画像などのイメージの方が記憶されやすいと言われています。
1600年の関ヶ原の戦いを覚えようとするとき「徳川家康が1600円を払って、関ヶ原の戦いに勝った」というような場面を頭の中にイメージします。
このように、意外性のある場面をイメージできると、記憶に残りやすくなります。
関連記事:効率よく覚えるのにイメージ記憶が大切な理由|コツやトレーニング方法を紹介
「思い出すこと」を繰り返す
1日で効率よくテスト勉強をしようと思うのであれば、インプットだけでなく「思い出す」ことが重要です。
テスト本番では勉強した内容を思い出せなければ意味がないからです。
具体的にはテキストを読むよりも、少しでも多くの問題を解くことに時間をかけるようにしましょう。
暗記した内容を思い出す練習を繰り返すことで、本番で思い出せる可能性が高まりますし、「思い出す」という行為自体に、記憶を定着させる効果があると言われています。
参照:憶えたければ思い出せ!:想起の学習促進効果|国立大学法人 岩手大学
回数をこなす
効率よく暗記するためには、回数をこなすことも重要です。
トータルで同じ時間をかけるなら、「1回でじっくり」より「短時間で何回も繰り返す」方が記憶に残りやすいです。
キツネさん
テスト直前用のリストを作っておく
テスト前日だけで覚えられない範囲に関しては、メモ帳やノートに暗記リストを作っておくのも一つの方法です。
これらのリストを試験当日の直前の数分間で強引に頭の中に詰め込むのです。
ただし量が多すぎると、けっきょくどれも覚えられなくなるため、どうしても覚えられないもの、重要なものだけに絞ってリストにしておきましょう。
「テスト前日なのにやる気がでない」ときの対処法
キツネさん
焦る気持ちはどこかにあるけれど、どうしても勉強を始められない場合の対処法を体験談を交えて紹介します。
どうしても勉強を始められないのであれば、これから紹介する方法を試してみてください。
とりあえず始める
テスト勉強のやる気が出ないのであれば、まずは簡単に解ける問題を始めてみてください。
勉強に限ったことではありませんが、どんなことでもとりあえず始めるだけで、その後は自然とやる気が出て続いていくものです。
さらに、簡単に解ける問題を解くことで、自信がつき、勉強する意欲が湧いてきます。
やる気を出すというよりも、体を先に動かしてやる気に繋げる方法です。
計画を立てる
先にもお伝えしましたが、どうしてもテスト勉強が始められないのであれば、さきに計画を立てましょう。
細かい時間を設定してやるべき勉強範囲を決めると、テスト勉強をしなければならないことに気づきます。
さらに、計画した内容を守ろうと行動するため、テスト勉強もうまく進むようになります。
一度寝る
これも繰り返しになりますが、テスト勉強を始められずダラダラと過ごすくらいなら、一度寝てしまいましょう。
一度寝ると脳が整理されて、効率よく勉強が進むようになります。
さらに、寝てしまうと勉強できる時間がより短くなり、集中せざるを得ない状況に追い込まれます。
1日で暗記するのは今回までに
そもそも1日で暗記してテストを受けるだけでは、知識として定着しないため、おすすめできません。
テスト前日だけ勉強するのではなく、日頃からの学習方法を効率化することで、テスト勉強も楽になります。
ここでは、日頃からの学習を効率化するためのコツを紹介します。
記憶の定着には「繰り返し」が絶対条件
勉強した内容は、繰り返して学習しなければ記憶に定着しません。
語呂合わせやイメージ記憶などの方法を使って学習を効率化したとしても、一度で記憶に残すことはできません。
覚えて、思い出すを繰り返す必要があります。
特に大事なことは、思い出す行為を繰り返すことです。
効率よく記憶する方法を学ぶ
「効率よく記憶する方法」を学ぶのは、遠回りをしているように見えて、記憶力を上げる最短のルートです。
ただしこれも一朝一夕に身につけられるものではありません。
余裕があるときから少しずつ学んでいけば、次回以降のテストでは、大変な思いをしなくても良くなるはずです。
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