短時間で効率よく暗記する方法を解説!効率のいい暗記方法とコツについて

キツネさん

できるだけ短時間でたくさんのことを覚えたい!でもそんな魔法みたいなこと、本当にできるのかな?

受験勉強や資格の勉強において「短い時間でたくさんのことを覚えたい」と思うのは当然のことですよね。

一見両立できないことのように思えますが、実はポイントや、やり方を理解することで、実現に近づけることができるんです。

今回はそんな、短時間でたくさんのことを覚えるための効率のいい暗記方法・コツを解説していきます。

「短時間で大量に記憶したい」方から「暗記が苦手」「覚えるのに時間がかかる」という方まで、ぜひ参考にしてみてください。

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監修者情報

株式会社Next Education

吉野式記憶術、宮地式脳トレ記憶術など、記憶や脳に関するコンテンツを数多く手掛ける記憶のエキスパート。


なお、記憶力の上げ方については記憶力を上げる方法とは?|誰でもできる記憶向上テクニックを紹介の記事で解説しているので、あわせてご覧ください。

コツを理解すれば短時間でも大量暗記できる!

大量のことを覚えるためには、それだけ多くの時間がかかることは間違いありません。

しかし私たちの脳や記憶力にとって「頭に入りやすい情報」「記憶に残りやすい情報の入れ方」があることも事実です。

そうした脳の特性を理解して勉強に生かすことで「暗記にかかる時間を短くする」ことにつなげられます。

  • 試験本番まで時間がなく、できるだけ急いで暗記する必要がある
  • 覚えることが多いため、短時間で効率よく暗記していきたい

そんな要望のある方は、これから紹介するコツを積極的に取り入れてみてください。

インプットにおける短時間暗記のコツ

まずはインプットと呼ばれる、情報を頭に入れる段階でのポイントやコツを紹介します。

暗記ではインプットを重視しがちですが、ここにかける時間はできるだけ短縮し、アウトプットに時間を割くのがおすすめです。

短時間でもよりインプットの精度を上げられる、効率のいい学習法を選びましょう。

  1. 五感をフル活用する
  2. イメージや映像で覚える
  3. 時間制限を設ける
  4. 体を動かしてみる

五感をフル活用する

五感と呼ばれる「視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚」の情報が豊富な記憶は、脳にも長く定着しやすいと言われています。

この特性を利用して、勉強では「視覚・聴覚・触覚」をフル活用してインプットしてみましょう。

五感を使った記憶術の例
  • 覚えたいことを紙に書く
  • 音読する
  • 英単語や英文を耳で聴く

特に「書いたことを音読する」と「視覚・聴覚・触覚」全てを使うことができるので、より記憶に残りやすくなります。

効率よく暗記していくために、まずは五感をフル活用してインプットすることを意識してみましょう。

関連記事:記憶力がないと悩む中学生に!良くするためのポイントとおすすめの方法を紹介

イメージや映像で覚える

言葉や単語による情報に比べて、イメージや映像の情報は覚えやすく、かつ長期的に脳に残ります。

用語の意味や単語を覚える場合もこれを活用して、できるだけ「イメージや映像」を頭に描きながら情報をインプットすることを心がけましょう。

  • 覚えたい用語の意味や事件の映像を頭に浮かべてみる
  • 語呂合わせでできた言葉と実際の意味のイメージを組み合わせて思い浮かべる
  • 図解や資料を頭でイメージしてみる

漠然と言葉や意味を叩き込もうとするのではなく、一つ一つ頭の中でそのイメージや映像を思い浮かべるという一工夫を加えてみましょう。

関連記事:効率よく覚えるのにイメージ記憶が大切な理由|コツやトレーニング方法を紹介

時間制限を設ける

「時間がないから早く覚えないと」と思っていても、いざやり始めるとなかなか集中できないものです。

そこでインプットの際は、短時間での集中力を発揮するために「このページは絶対30分で暗記する」「1ページの暗記に15分以上かけない」といった時間制限を設けてみましょう。

時間制限の緊張感によって集中力が発揮され、暗記のスピードも上げることができます。

キツネさん

「1ページ何分以内」と決めることで計画的な学習にもつながり、一石二鳥です!

体を動かしてみる

軽く体を動かすことは、脳を活性化して集中力や記憶力を高めることにもつながります。

これをインプットの段階でも取り入れることで、情報が頭に残りやすくなるのです。

  • ストレッチしながら英単語と意味を口に出してみる
  • 立ち上がって音読する
  • 歩きながら暗記したいことを声に出す

またこうして「体を動かしながら覚えた」事実が、自分のエピソードとしてさらに脳に定着します。

「あの時ストレッチしながら覚えた単語」といった形で経験を伴うエピソード記憶として頭に残るため、その点でも体を動かすインプットはおすすめです。

関連記事:エピソード記憶とは?学習での活用術から記憶障害との関連までくわしく解説

短時間暗記の最大のコツはアウトプットにある

テスト本番で実力を発揮するためには、インプットだけでは不十分です。

準備の段階でアウトプットを繰り返し、思い出すプロセスを練習しておくことが最も重要になります。

ここではそんな短時間暗記につながるアウトプットのコツを見ていきましょう。

  1. セルフチェックテストをする
  2. 問題を出し合う
  3. 口に出して説明する

セルフチェックテストをする

最も手軽に取り組めるアウトプットとしておすすめなのが「セルフチェックテスト」です。

ある程度インプットに時間をかけた後、以下のような形で自分で小テストを行ってみましょう。

  • 単語:赤シートで隠して書いてみる
  • 用語の意味:口に出して概要を説明してみる
  • その他:覚えたことを紙に書き出す、問題を解く

テスト本番で必要になるアウトプットを、暗記の段階で行っておくことで、記憶が定着し、引き出しやすくなります。

もし間違えたり思い出せなかったりしても、しっかり復習すれば「さらに印象深く記憶に残せる」とプラスに捉えて、積極的に取り組んでみましょう。

問題を出し合う

強く記憶に残るアウトプットとして「誰かと問題を出し合う」こともおすすめです。

本当に効果があるの?と思われがちですが、実はたくさんのメリットが詰まっています。

  • 「どのくらい覚えているか」を客観的に確認できる
  • 自分では意識していなかったポイントや、テストに出そうなところを確認できる
  • 「◯◯さんと一緒に覚えた」というエピソードとなって記憶に残りやすい

周りに友人がいる環境の場合は、時間を決めたり、休憩時間を使ったりして問題を出し合ってみましょう。

口に出して説明する

勉強したことを口に出して説明するのも効果的なアウトプット方法です。

言葉の意味や用語などを何も見ずに説明できるかどうかで、その物事をしっかり理解できているかが確認できます。

逆に言葉に詰まった場合は「自分はこの部分がわかっていないんだな」と、どこから理解できていないかを自覚することもできるのです。

周りに人がいないときは、自分に説明するつもりで口に出すだけでも効果があります。

口に出すことで思考も整理されるため、非常におすすめの方法です。

短時間での暗記は寝る前30分が重要

短時間での暗記が必要な場合に、必ず有効活用してほしい時間帯は寝る前30分です。

実は睡眠には、体を休めることだけでなく、脳に記憶を定着させるという重要な役割があります。

特に寝る直前に行ったり考えたりしたことは定着しやすいため、これを暗記にも役立てると効果的なのです。

そのため、覚える必要があるものは寝る前30分に集中して学習することをおすすめします。

キツネさん

もちろん、その後十分な睡眠をとることが前提です。集中しすぎて寝不足にならないように注意しましょう!

【科目別】短時間暗記のコツ

学校の勉強に関しては、科目ごとに覚え方に特徴があるものも多いです。

ここでは、それぞれ特性をおさえた科目別の短時間暗記のコツを紹介します。

日々の小テストや定期テスト、受験勉強にもぜひ役立ててみてください。

英文・英単語|五感をフル活用してインプット

英語は「スペル」「意味」「発音」「文法」など覚える要素が多く、眺めるだけではなかなか体に馴染みません。

英単語を覚える上で「単語を声に出す」ことは非常に効果が高いと言われています。

これに「書く」作業も加えて、五感をできるだけフル活用してインプットやアウトプットを繰り返すことが大切です。

他にも英語学習はテクニックも豊富なので、詳しく紹介した以下の記事もあわせて読んでみてください。

関連記事:【5選】英語学習で大切な記憶力を上げる方法とテクニック

社会(歴史・地理・政治経済など)|流れや意味を説明して覚える

社会系はなんといっても「用語や事象、事件や時代の流れや仕組み」を理解しているかどうかが鍵を握ります。

そんな社会においておすすめなのは、アウトプットの部分でも紹介した「口に出して説明する」方法です。

  • 歴史:事件や人物関係、用語の解説など
  • 地理:現象の解説、何がどこにあるかなど
  • 政治経済:制度や法律、用語の解説など

こうした内容を説明できる状態を目指して、口に出しながら覚えていくことをおすすめします。

語呂合わせなどを使ったより詳しい覚え方が知りたい方は、以下の記事も参考にしてみましょう。

関連記事:歴史が覚えられない受験生に読んで欲しい、大人が学生のときに知っておきたかった覚え方

漢字|意味までしっかりイメージする

「漢字がなかなか覚えられない」というのも、小テストや定期テストで多い悩みです。

漢字は書いて覚えることはもちろん必要ですが、その際に「意味をイメージして連想する」ことも意識してみましょう。

意味と漢字をイメージして連想する例
  • 士気を鼓舞(コブ)する
    意味:やる気を起こさせる→太を叩いていながら盛り上げるイメージ
  • 警鐘(ケイショウ)を鳴らす
    意味:警告すること→戒を促すを鳴らすイメージ

こうしてイメージと共に覚えることで意味も一緒に頭に入ってくるため、覚えやすいことはもちろん、スムーズに思い出しやすくなります。

また単に覚えやすくなるだけでなく、同音異義語との混同を防げたり、語彙力の向上にも繋げることができます。

関連記事:記憶術とは?おすすめの記憶術6選やトレーニング方法もご紹介

参照:代々木ゼミナール 代ゼミジャーナル「暗記科目の学習法②」

短時間暗記を継続すると、長期記憶につながる

「短時間でたくさんのことを覚える」ことも大切ですが「勉強したことを長く覚えておくこと」も重要です。

特に急いで覚えたことは、一時的には覚えているものの、再び使わなくなるとすぐに記憶から失われてしまいます。

長期的に記憶に残すために必要なのは「インプットとアウトプットを繰り返し継続して行うこと」です。

今回紹介した短時間記憶のコツを使った学習をできるだけ継続していくことで、確固たる記憶として定着していくことでしょう。

キツネさん

テストや試験を一旦乗り越えたら終わり!ではなく、継続して学ぶことで本当の意味で自分のものにできる、ということですね。

まとめ

「たくさんのことを効率よく記憶したい」というのは、誰もが思うことです。

漠然と時間をかけるのではなく、暗記するときに工夫を加えることで、それが少しずつ実現に近づいていきます。

今回紹介した方法を参考に、自分にぴったりなテクニックを見つけてみてくださいね。

関連記事:一夜漬けを極める!1日で暗記する方法

記憶術を取り入れてみるのもおすすめ

どうしても記憶力が上がらない...という人には、記憶術を試してみるのもおすすめです。

「記憶術」と聞くと少し怪しいイメージや、小手先のテクニックのイメージを持つ方もいるかも知れません。

しかし、人間が何かを記憶する際には決まった法則があり、その法則を1つずつ紐解いて、最適化された方法が記憶術です。

つまり、怪しい妖術ではなく、科学的に裏打ちされた記憶力をアップさせる方法が「記憶術」なのです。

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キツネさん

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監修者
的場 惇人(まとば あつひと)

株式会社Wonder Education 代表取締役

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「人、人、人、全ては人の質にあり。」
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